18.15 サーバ側スレッドプールIIOP_TPプロパティ,およびIIOP_TPコネクションプロパティ

サーバ側スレッドプールIIOP_TP/IIOP_TPコネクションのプロパティを次の表に示します。

表18-14 サーバ側スレッドプールIIOP_TP/IIOP_TPコネクションプロパティ(Java)

プロパティデフォルト説明
vbroker.se.iiop_tp.hostnull該当するサーバエンジンが使用するホスト名を指定します。デフォルト値の「null」は,システムからホスト名を使用することを指定します。
日本語や2バイトコード文字を含むパスを指定しないでください。指定した場合,POAのcreate_POA( )メソッドでDATA_CONVERSION例外となります。
vbroker.se.iiop_tp.proxyHostnullIOR文字列に出力するホスト名を指定します。IOR文字列にホスト名で出力する場合は,このプロパティにホスト名を指定してください。このプロパティの指定を省略した場合は,vbroker.se.iiop_tp.hostの指定に従います。
日本語や2バイトコード文字を含むパスを指定しないでください。指定した場合,POAのcreate_POA( )メソッドでDATA_CONVERSION例外となります。
vbroker.se.iiop_tp.scmsiiop_tpサーバコネクションマネージャ名の一覧を指定します。
vbroker.se.iiop_tp.scm.iiop_tp.connection.tcpNoDelaytruefalseを設定すると,ソケットのバッファリング機能が有効になります。true(デフォルト)では,すべてのパケットが使用可能になったときに直ちに送信されるように,ソケットのバッファリング機能を無効にします。
vbroker.se.iiop_tp.scm.iiop_tp.manager.typeSocketサーバコネクションマネージャの種別を指定します。
vbroker.se.iiop_tp.scm.iiop_tp.manager.connectionMax0サーバが許可するキャッシュコネクション数の最大値を指定します。デフォルト値の0は,コネクション数を制限しないことを表します。
vbroker.se.iiop_tp.scm.iiop_tp.manager.connectionMaxIdle0アイドルなコネクションをクローズするかどうかをサーバが判定するためのタイムアウトを秒数で指定します。最大アイドル時間の監視は,プロパティvbroker.orb.gcTimeoutの設定値(デフォルト30秒)の範囲の誤差があります。
vbroker.se.iiop_tp.scm.iiop_tp.listener.typeIIOPリスナーが使用するプロトコルの種別を指定します。
vbroker.se.iiop_tp.scm.iiop_tp.listener.port0ホスト名プロパティに使用するポート番号を指定します。デフォルト値の0は,システムはポート番号を無作為に選び取ることを表します。65536より小さい値を指定してください。65536以上の値を指定すると,create_POA( )でIllegalArgumentExceptionが発生します。
vbroker.se.iiop_tp.scm.iiop_tp.listener.proxyPort0プロキシホスト名プロパティに使用するプロキシポート番号を指定します。デフォルト値の0は,システムはポート番号を無作為に選択することを表します。
vbroker.se.iiop_tp.scm.iiop_tp.dispatcher.typeThreadPoolサーバコネクションマネージャに使用するスレッドディスパッチャの種別を指定します。
vbroker.se.iiop_tp.scm.iiop_tp.dispatcher.threadMin0サーバコネクションマネージャが生成できるスレッド数の下限を指定します。
vbroker.se.iiop_tp.scm.iiop_tp.dispatcher.threadMax0サーバコネクションマネージャが生成できるスレッド数の上限を指定します。デフォルト値の0は,スレッド数を制限しないことを表します。
vbroker.se.iiop_tp.scm.iiop_tp.dispatcher.threadMaxIdle300アイドルなスレッドをデストラクトするまでのタイムアウトを秒数で指定します。0を指定した場合は,スレッドのアイドル時間が無限になり,スレッドがデストラクトされなくなります。