定義されたIDL型が,どのように基本Java型にマッピングされるかを次の表に示します。
表2-1 基本型マッピング(Java)
IDL型 | Java型 |
---|
boolean | boolean |
char | char |
wchar | char |
octet | byte |
string | java.lang.String |
wstring | java.lang.String |
short | short |
unsigned short | short |
long | int |
unsigned long | int |
longlong | long |
unsigned longlong | long |
float | float |
double | double |
IDL型と,マッピングされたJava型との間で潜在的な不一致がある場合,標準CORBA例外が発生します。ほとんどの場合,発生した例外は,次の二つのカテゴリに分類されます。
- Java型の範囲がIDL型の範囲より大きい場合
例えば,Java charsがIDL charsのスーパーセットである場合が該当します。
- Javaがアンサインドの型をサポートしていない場合
開発者は,アンサインドのIDL型の大きな値がJavaで負の整数として正しく処理されることを確実にする責任があります。
- IDLのインタフェースに,配列,enum,struct,union型のどれかを引数に持つoperationを使用している,かつ,配列,enum,struct,union型のデータとしてnullオブジェクトを指定している場合,データの送信時にBAD_PARAM例外ではなく,NullPointerExceptionまたはUNKNOWN例外が発生します。
- <この節の構成>
- 2.5.1 IDL型拡張
- 2.5.2 Holderクラス
- 2.5.3 boolean
- 2.5.4 char
- 2.5.5 octet
- 2.5.6 string
- 2.5.7 wstring
- 2.5.8 整数型
- 2.5.9 浮動小数点型