Borland(R) Enterprise Server VisiBroker(R) デベロッパーズガイド

[目次][索引][前へ][次へ]

3.2.3 コマンドライン引数

プロパティファイルに記載される任意のプロパティは,コマンドライン引数によっても設定できます。CORBA::ORB_init()(C++の場合)またはORB.init()(Javaの場合)へコマンドライン引数を渡してください。

コードサンプル3-4 コマンドラインからのプロパティ設定
C++の場合
 
Server -Dvbroker.agent.port=1024
 
ORBで始まるVisiBroker 3.x形式のプロパティには,-Dを指定する必要はありません。例を次に示します。
 
Server -ORBxxxx yyyy
 
Javaの場合
 
vbj Server -vbroker.agent.port 1024
 
コマンドラインで設定したプロパティは,デフォルトプロパティをオーバーライドします。
コマンドラインの引数は,パラメタとしてアプリケーションクラスに渡されます。例えば,次のコマンドを実行すると,プロパティvbroker.agent.portに値15000が設定され,Serverというアプリケーションに渡されます。
 
vbj Server -vbroker.agent.port 15000
 
パラメタリストには二つ以上のプロパティを指定できます。
vbj Server -ORBagent.Port 15000などのように,ORBまたはvbroker.で始まるプロパティだけがこの方法で指定できます。また,ORBで始まるプロパティは適切なvbroker.プロパティに変換します(ORBpropStorageは例外です)。
これらの設定はORB.initの第1パラメタとして渡されることで有効になります。