Borland(R) Enterprise Server VisiBroker(R) デベロッパーズガイド

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1.3.9 インタセプタとオブジェクトラッパーを使用したVisiBroker ORBのカスタマイズ

VisiBroker 4.xインタセプタは,クライアントとサーバの間の隠蔽された通信を開発者に見えるようにします。VisiBroker 4.xインタセプタは,Borlandが独自に開発したインタセプタです。このインタセプタを使用すれば,分散アプリケーションの特殊なニーズを満たす負荷分散,監視,およびセキュリティを可能にするカスタマイズされたクライアントコードとサーバコードを使って,VisiBroker ORBを拡張できます。詳細については,「19. ポータブルインタセプタの使用」を参照してください。

Borland Enterprise Server VisiBrokerにはOMG標準化機能に基づいたポータブルインタセプタもあります。このインタセプタによって,インタセプタに対するポータブルコードの書き込みが可能となり,この機能を各種ベンダORBで使用できます。詳細については,CORBA 2.5の仕様のインタセプタについての記述を参照してください。

Borland Enterprise Server VisiBrokerのオブジェクトラッパーは,クライアントアプリケーションがバインドしたオブジェクトのメソッドを呼び出すとき,またはサーバアプリケーションがオペレーション要求を受信するときに呼び出されるメソッドを定義できるようにします。詳細については,「21. オブジェクトラッパーの使用」を参照してください。