トランザクショナル分散オブジェクト基盤 TPBroker ユーザーズガイド
- <この項の構成>
- (1) 共通規則
- (2) プロセス名およびコマンド名に関する規則
- (3) プロセス起動用コマンドおよびプロセス停止用コマンドのタイムアウト値に関する規則
- (4) プロセス起動時に設定する環境変数名と値に関する規則
- (5) TPBroker起動時に設定する環境変数名と値に関する規則
- (6) 改行文字に関する規則
(1) 共通規則
- 設定項目は,「:」(コロン)で区切ります。
- 省略する場合はスペースを入れてください。
- 1行には1023文字まで記述できます。
(2) プロセス名およびコマンド名に関する規則
- 「"」(引用符)で囲んで指定してください。
- 「"」で囲んでいる中に「"」が含まれる場合は,次の例の下線部分のように,囲んだ内側の「"」の前に「\」を指定してください。
例 "/opt/TPBrokerV5/bin/xxxx\"abcd\" :-f"- ドライブ名を含む絶対パス名で指定してください。
なお,「|」(パイプ),「>」および「>>」(リダイレクト)を含んだパスを指定すると正しく動作しません。
例 (誤)"\tpbroker\examples\library\libsrv.exe" (正)"C:\tpbroker\examples\library\libsrv.exe"
- 「"」「\」「$」を含むファイル名やディレクトリ名を指定しないでください。
- スペースを含むパス名は「"」で囲んでください。定義項目全体を「"」で囲んでいる場合は,次の例の下線部分のように,パス名を囲む「"」の前に「\」を指定してください。
例 〜:"\"C:\Program Files\test\process.exe\" option1 option2":〜- Windows版でバッチファイルを指定する場合,cmd.exeを使用してください。
例 "C:\WINNT\SYSTEM32\cmd.exe /c C:\Sample\testprc.bat"- Windows版の場合,ネットワークドライブ上のコマンドやプロセスを指定しないでください。
(3) プロセス起動用コマンドおよびプロセス停止用コマンドのタイムアウト値に関する規則
- プロセス起動コマンド及び停止コマンドのタイムアウト値に関しては以下に従ってください。なお,停止用コマンドのタイムアウト値は,TPBroker 05-15以降で有効です。
- プロセス起動用コマンドのタイムアウトとプロセス停止用タイムアウト値を「,」(コンマ)で区切って指定してください。
例 次の場合,プロセス起動用コマンドのタイムアウト値に150秒,プロセス停止用タイムアウト値に600秒が設定されます。
〜:150,600:〜
- プロセス起動用コマンドのタイムアウト値を省略した場合,デフォルト値300秒が設定されます。
例 次の場合,プロセス起動用コマンドのタイムアウト値にはデフォルト値300秒,プロセス停止用コマンドのタイムアウト値に600秒が設定されます。
〜:,600:〜
- プロセス停止用コマンドのタイムアウト値を省略した場合,デフォルト値300秒が設定されます。
例 次の場合,プロセス起動用コマンドのタイムアウト値に150秒,プロセス停止用コマンドのタイムアウト値にデフォルト値300秒が設定されます。
〜:150,:〜
「,」(コンマ)は省略可能です。
- 「,」(コンマ)のみを指定した場合,プロセス起動用コマンドおよびプロセス停止用コマンドのタイムアウト値には,デフォルト値300秒が設定されます。
例 〜:,:〜
(4) プロセス起動時に設定する環境変数名と値に関する規則
- 「"」で囲み,複数ある場合は,「,」(コンマ)で区切って指定してください。
- 「"」および「,」の前後には,スペースを含めないでください。
- 改行はしないでください。
- 「"」で囲んだ中にコメントを記述しないでください。
例 (誤):"OSAGENT_PORT=#comment 14000"
(5) TPBroker起動時に設定する環境変数名と値に関する規則
- この定義項目(PUTENV:環境変数名=値)は,プロセス監視定義の最後に指定してください。この定義項目のあとに,さらに定義項目を指定すると,定義エラーになります。
- 2個目以降のPUTENV:のあとに空白またはタブだけを記述した場合,定義エラーになります。
例 (誤)PUTENV:OSAGENT_PORT=14001 PUTENV:- 同じ環境変数を指定した場合,あとから指定した環境変数が有効になります。
例 次の場合,OSAGENT_PORTには14003が設定されます。
環境変数PATHに複数のパスを設定するような場合は,次のように「:」で区切って指定してください。
PUTENV:OSAGENT_PORT=14002 PUTENV:OSAGENT_PORT=14003
例 PUTENV:PATH=/opt/TPBroker/bin:/usr/java130/bin- 環境変数の値にスペースが含まれる場合でも,値を「"」で囲まないでください。
(6) 改行文字に関する規則
- 一つの設定項目を複数行に分けて記述することはできません。
例 (誤)"/opt/TPBrokerV5/bin/otsd \ -f"
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