トランザクショナル分散オブジェクト基盤 TPBroker ユーザーズガイド
TPBrokerは,TXインタフェースのすべての関数をサポートしています。ただし,次に示す項目はサポートしません。
- commit_return属性のうち,TX_COMMIT_DECISION_LOGGED特性
- <この項の構成>
- (1) OTSとのモデルインタオペラビリティ
TXインタフェースを使用して開発したアプリケーションプログラムは,OTSでフラットトランザクション,間接コンテキスト管理,および暗黙的プロパゲーションを使用したアプリケーションモデルと同等です。このため,同等なアプリケーションモデルで開発されたOTSアプリケーションとインタオペラビリティがあります。例えば,TXインタフェースを使用して開発したクライアントアプリケーションがtx_begin関数の呼び出し後,ADAPTSまたはREQUIRESのOTSPolicyを設定したサーバに対してリクエストを発行すると,暗黙的プロパゲーションによってトランザクションコンテキストがプロパゲートされます。また逆に,OTSインタフェースで開発されたクライアントアプリケーションがトランザクションを開始したあと,ADAPTSまたはREQUIRESのOTSPolicyを設定したサーバに対してリクエストを発行して暗黙的プロパゲーションが行われると,tx_info関数によってトランザクション情報を取得できます。ただし,TXインタフェースはネスティッドトランザクションをサポートしていないため,ここでTXインタフェースでトランザクションの開始(tx_begin関数)を行うことはできません。
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