トランザクショナル分散オブジェクト基盤 TPBroker ユーザーズガイド

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2.3.1 TPBrokerのOTS環境のセットアップ

tssetupコマンドを使用してTPBrokerのOTS環境をセットアップします。tssetupコマンドを実行すると,作業用ディレクトリの作成,環境の初期化,およびシステム環境定義のデフォルト値が設定されます。TPBrokerでは,システム環境定義設定コマンドを使用してこのデフォルト値を変更できます。ただし,TPBrokerの稼働中に定義を変更した場合,その変更は稼働中のTPBrokerには反映されません。変更が反映されるのは次回の起動時からです。

tssetupコマンドおよび定義設定コマンドの詳細については,「9.3 運用コマンドの詳細」を参照してください。

環境変数TPSPOOL,TPFSに設定されたディレクトリ(設定されていなければ$TPDIR/otsspool)を作業用ディレクトリとして生成します。同一ノード内に複数のTPBrokerの環境をセットアップする場合は,それぞれの環境で環境変数TPSPOOL,TPFSに異なる値を設定し,実行環境を分けてください。

tssetupコマンドを実行すると,システム環境定義が初期値に設定されます。バージョンアップなどで再度tssetupコマンドを実行する場合,前回までのシステム環境定義は上書きされます。このため,tssetupコマンドの実行前にtslsconfコマンドの実行結果をファイルに書き込むなどして,システム環境定義値を保存するようにしてください。

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