トランザクショナル分散オブジェクト基盤 TPBroker ユーザーズガイド

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1.3.3 C++ OTSの機能

C++ OTSは,OTSのインタフェースだけでなく,X/Openで規定された分散トランザクションのための標準仕様であるDTPモデルのTXインタフェース,およびXAインタフェースをサポートします。そのため, XAインタフェースを備えたOracleなどのDBMSをはじめとしたリソースマネージャと連携してトランザクションを制御できます。

<この項の構成>
(1) リソースマネージャとの連携
(2) 時間監視機能

(1) リソースマネージャとの連携

C++アプリケーションは,リソースマネージャと連携してトランザクションを処理できます。TPBrokerはOTSのインタフェースだけでなく,X/OpenのDTPモデルのTXインタフェースとXAインタフェースをサポートしているため,OTSの仕様をサポートしていないリソースマネージャでも,XAインタフェースをサポートしていればC++アプリケーションのトランザクション処理と同期を取ることができます。

ただし,使用するリソースマネージャがXAインタフェースをサポートしている場合でも,XAインタフェースを使ってC++アプリケーションと連携していない場合は同期を取れません。また,リソースマネージャがXAインタフェースをサポートしていない場合,リソースマネージャへアクセスはできますが,C++アプリケーションのトランザクション処理と同期は取れません。

Javaアプリケーションでリソースマネージャと連携するには,Javaアプリケーションとリソースマネージャを中継するC++アプリケーションが必要です。

(2) 時間監視機能

TPBrokerは,トランザクションの処理時間を監視し,指定した時間を過ぎた場合の対処を提供しています。

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