TPBrokerはトランザクションやプロセスごとにオブジェクトを持ち,そのオブジェクトインタフェースを使用してトランザクション制御をします。
TPBrokerの主要なコンポーネントとオブジェクトインタフェースについて,次の図に示します。
図3-1 TPBrokerの主要なコンポーネントおよびオブジェクトインタフェース
(1) コンポーネント
(a) トランザクションオリジネータ
トランザクションオリジネータは,トランザクションを開始する任意のプログラムです。リカバラブルサーバは,トランザクション内でトランザクションオリジネータによって直接的に,または一つ以上のトランザクショナルオブジェクトを介して間接的に起動される,回復可能な状態を持つオブジェクトを実装します。
(b) リカバラブルサーバ
リカバラブルサーバは,ResourceをCoordinatorに登録します。Resourceは,トランザクションサービスによって起動される2相コミットプロトコルを実装しています。
(2) オブジェクトインタフェース
TPBrokerは次に示すオブジェクトインタフェースを提供しています。各オブジェクトインタフェースについては,「3.1.3 オブジェクトトランザクションサービス」を参照してください。