Cosminexus V9 アプリケーションサーバ Cosminexus XML Security - Core ユーザーズガイド
トレース情報を出力するためには,システムプロパティまたは設定ファイルでトレースの情報を設定する必要があります。システムプロパティと設定ファイルとの両方でトレースの情報を設定した場合は,システムプロパティの設定が優先されます。ここでは,トレースに設定できる内容,および設定値について説明します。
- <この項の構成>
- (1) 設定内容
- (2) 設定値
トレースに設定できるトレースの情報は,次の五つです。
- 出力レベル
トレースファイルに出力する情報のレベルを指定します。出力レベルには,次に示す6段階のレベルがあります。推奨する出力レベルは,WARN※です。
- OFF
トレースは出力されません。
- ERROR
致命的なエラーを出力します。
- WARN
警告レベルまでのエラーを出力します。
- CAUTION
主要な処理情報を出力します。
- INFO
CAUTIONレベルよりも詳細な処理情報を出力します。
- DEBUG
INFOレベルよりも詳細な処理情報を出力します。
- 注※
- XML Security - Coreのバージョン06-50からは,推奨する出力レベルをWARNに変更(以前のバージョンはERROR)しました。
- 出力先
トレースファイルを出力するディレクトリを絶対パスで指定します。推奨する出力先を次に示します。
- 推奨するトレースファイルの出力先(Windowsの場合)
- Application Serverインストール先ディレクトリ/XMLSEC/logs
- 推奨するトレースファイルの出力先(UNIXの場合)
- /opt/Cosminexus/XMLSEC/logs
- 出力先ファイル名のプレフィックス
トレースファイル名のプレフィックスを指定します。プレフィックスと面番号の組み合わせたものが,トレースファイル名となります。プレフィックスが「csmxsec_trace」で面番号が「3」の場合のトレースファイル名の例を次に示します。
csmxsec_trace3.log
- 出力サイズ
トレースファイル1面当たりのファイルサイズをバイト単位で指定します。4,096〜2,147,483,647の間の値を指定してください。
- 出力面数
トレースファイルを何面で循環させるかを指定します。1〜16の間の値を指定してください。
- 注意
- CAUTIONレベル,INFOレベル,またはDEBUGレベルでトレースを出力した場合,トレースに個人情報が出力されることがあります。CAUTIONレベル,INFOレベル,またはDEBUGレベルは,障害が発生した場合にトレースを採取するときだけ使用します。
- 出力レベルをCAUTION,INFO,またはDEBUGに設定すると,多くの情報が出力されるため,性能が低下するおそれがあります。トレース採取後は,必ず出力レベルをOFF,ERROR,またはWARNに変更してください。
トレースファイルの設定項目とデフォルト値を次の表に示します。なお,システムプロパティや設定ファイルに記述するときのプロパティ名は,「com.cosminexus.xml.security.logging.設定名」とします。
表A-1 トレースの設定項目に設定する値
- 注※1
- システムプロパティで設定されるカレントディレクトリです。
- 注※2
- 同じプロセスの中,または同時に実行される可能性があるプロセスの間で同じ名称を使用した場合,動作は保証されません。
- 注意
- XML Security - Coreを使用してアプリケーションを実行する場合は,トレースファイルおよびトレースファイルが出力されるディレクトリに対するアクセス権が必要です。トレースファイルまたはトレースファイルが出力されるディレクトリに対してアクセス権がない場合,エラーが発生してアプリケーションを実行できません。
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