Cosminexus V9 アプリケーションサーバ Cosminexus XML Security - Core ユーザーズガイド
XML署名構文のReference要素などにあるURI属性には,署名対象となるデータの所在を記述することで,そのデータを参照できるようになります。URI参照解決とは,このURIに基づいてデータを取得することを指しています。
URI参照には,同一文書内での参照と外部リソースへの参照の2種類があります。同一文書内でのURI参照では,同じXML文書内の別の要素を参照します。外部リソースへのURI参照では,署名文書または暗号文書とは別の,外部にあるファイルを参照します。XML Security - CoreがデフォルトでサポートしているURI参照解決とURI属性値の関係を次の表に示します。
表4-1 デフォルトでサポートしているURI参照解決の一覧
種別 | URI属性値 | URI参照解決 |
---|---|---|
同一文書内 | ""(空文字列) | URI属性を含むXML文書全体。コメントは含まない。 |
"#ID" | URI属性を含むXML文書のID属性値がIDである要素以下のサブツリー。コメントは含まない。 | |
"#xpointer(/)" | URI属性を含むXML文書全体。コメントを含む。 | |
"#xpointer(id('ID'))" | URI属性を含むXML文書のID属性値がIDである要素以下のサブツリー。コメントを含む。 | |
外部リソース | "http:"で始まる絶対URI | 指定されたURIをHTTPスキームによって開いた結果。 |
"file:"で始まる絶対URI | 指定されたURIでローカルファイルを開いた結果。 | |
相対URI | コンテキストとして与えるベースURIを用いて絶対URIに変換して参照解決を実行する。 |
XML Security - Coreは,表4-1のURI参照解決を提供していますが,次のような場合は,URI参照解決をカスタマイズする必要があります。
URI参照解決のカスタマイズの詳細については,次に格納されているAPIリファレンスのResourceResolverインタフェースを参照してください。
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