Cosminexus V9 アプリケーションサーバ Cosminexus XML Security - Core ユーザーズガイド

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4.3.1 URI参照解決

XML署名構文のReference要素などにあるURI属性には,署名対象となるデータの所在を記述することで,そのデータを参照できるようになります。URI参照解決とは,このURIに基づいてデータを取得することを指しています。

URI参照には,同一文書内での参照と外部リソースへの参照の2種類があります。同一文書内でのURI参照では,同じXML文書内の別の要素を参照します。外部リソースへのURI参照では,署名文書または暗号文書とは別の,外部にあるファイルを参照します。XML Security - CoreがデフォルトでサポートしているURI参照解決とURI属性値の関係を次の表に示します。

表4-1 デフォルトでサポートしているURI参照解決の一覧

種別 URI属性値 URI参照解決
同一文書内 ""(空文字列) URI属性を含むXML文書全体。コメントは含まない。
"#ID" URI属性を含むXML文書のID属性値がIDである要素以下のサブツリー。コメントは含まない。
"#xpointer(/)" URI属性を含むXML文書全体。コメントを含む。
"#xpointer(id('ID'))" URI属性を含むXML文書のID属性値がIDである要素以下のサブツリー。コメントを含む。
外部リソース "http:"で始まる絶対URI 指定されたURIをHTTPスキームによって開いた結果。
"file:"で始まる絶対URI 指定されたURIでローカルファイルを開いた結果。
相対URI コンテキストとして与えるベースURIを用いて絶対URIに変換して参照解決を実行する。

XML Security - Coreは,表4-1のURI参照解決を提供していますが,次のような場合は,URI参照解決をカスタマイズする必要があります。

URI参照解決のカスタマイズの詳細については,次に格納されているAPIリファレンスのResourceResolverインタフェースを参照してください。

APIリファレンスの格納場所(Windowsの場合だけ)
Application Serverのインストール先ディレクトリ/XMLSEC/docs/xsecapi