Java2WSDLコマンドによって,Java例外に対応するWSDLを生成できます。Java例外とWSDLのマッピングを次の図に示します。
図3-28 Java例外とWSDLのマッピング(Java2WSDLコマンド実行時)
Java例外のうち,ユーザ定義例外がWSDL Fault(wsdl:fault要素)にマッピングされます。そのほかのJava例外については,マッピングされません。
ユーザ定義例外は,ユーザ定義のデータ型クラスと同様に作成します。ユーザ定義のデータ型クラスの作成方法については,「4.1.2 Javaインタフェースを作成する」および「4.2.1 SOAPアプリケーションを設計する」を参照してください。ただし,ユーザ定義例外はjava.lang.Exception,またはほかのユーザ定義例外を直接継承しなければなりません。
java.lang.Exceptionを除くほかのJava標準例外※1,およびApplication Serverの実装クラス※2をスーパークラスとして利用することはできません。
java.sql.SQLExceptionのように直接java.lang.Exceptionを継承している場合でも,Java標準例外※1,およびApplication Serverの実装クラス※2自体をユーザ定義例外として利用することはできません。
なお,既存のJavaクラスおよびEJBを利用する場合も,ここで示した内容に従って定義する必要があります。
メソッドのthrows節にユーザ定義例外を定義します。リモートインタフェースの例については,「4.1.2 Javaインタフェースを作成する」を参照してください。