14.7.2 性能解析トレースの利用方法

性能解析トレースファイルを使用して性能を解析する場合,CSV形式のファイルを編集できるアプリケーションプログラムで表示し,目的に合わせてフィルタリングや並べ替えの機能を利用して性能を解析します。

性能解析トレースファイルの利用方法について,SOAPサービスおよびサービスのレスポンスタイムの解析を例として説明します。

<この項の構成>
(1) SOAPサービスおよびサービスのレスポンスタイムの解析例

(1) SOAPサービスおよびサービスのレスポンスタイムの解析例

SOAPサービスがクライアントからリクエストを受けてから返却するまでに掛かった時間を解析します。

イベントID「0x9008」,「0x9009」,「0x9012」,および「0x9013」をキーにして,収集した性能解析トレースファイルをフィルタリングします。フィルタリングに使用するイベントIDが示すトレース取得ポイントを次に示します。

表14-13 フィルタリングに使用するイベントIDが示すトレース取得ポイント

イベントIDトレース取得ポイント
0x9008SOAPサービスの開始
0x9009SOAPサービスの終了
0x9012サービスの呼び出し
0x9013サービスからの戻り

イベントID「0x9008」,「0x9009」,「0x9012」,および「0x9013」をキーにして,性能解析トレースファイルをフィルタリングした例を次に示します。

図14-3 性能解析トレースファイルをフィルタリングした例

[図データ]

「0x9008」および「0x9009」のトレース取得時刻から,SOAPサービスのレスポンスタイムを解析できます。

「0x9012」および「0x9013」のトレース取得時刻から,サービスのレスポンスタイムを解析できます。