7.4 コネクションプーリング

コネクションプーリングとは,SOAPクライアントがSOAPサーバと通信するときに,接続された一つのコネクションを複数の通信で再利用する機能です。一度接続されたSOAPクライアントとSOAPサーバ間のコネクションをプールしておき,再度通信するときに,そのコネクションをプールから取り出して利用します。コネクション利用後は,コネクションを解放しないでプールに戻し,再度通信できる状態にします。コネクションプーリングによって,データの通信が発生するたびにコネクションの確立処理および解放処理を行わなくなるため,レスポンスタイムを短縮できます。

注意
Application Server 08-00およびDeveloper 08-00から,コネクションプーリングのデフォルト設定を無効(使用しない)に変更しています。コネクションプーリング機能を使用する場合,次に示す内容を十分に理解した上で使用してください。
  • コネクションプーリングを使用する場合,SOAPクライアント側だけでなく,接続先SOAPサービスが稼働するWebサーバの設定も変更する必要があります。また,WebサーバがTCP接続を保持したままの状態となり,Webサーバを正常停止できなくなることがあります。
  • Webサーバの設定を適切に変更しなかった場合,クライアント側で<状態コード>が0,<詳細>がnull,および<コンテントタイプ>がnullであるメッセージを保持するKDCCP0005-Eのエラーが発生することがあります。
<この節の構成>
7.4.1 コネクションプーリングの概要
7.4.2 コネクションプーリングに関する設定
7.4.3 コネクションが維持された状態でのHTTP Serverの終了方法
7.4.4 コネクションの再利用条件