ここでは,退避ファイルのディスク使用量を見積もり方法について説明します。
退避ファイルのディスク使用量の算出式を次に示します。
- SOAPサービスの場合
退避ファイルの最大ディスク使用量=
<受信添付ファイルの最大サイズ※1> × <受信添付ファイルの最大数※2> × <同時実行数※3> |
- <例>
- 次の条件の場合,退避ファイルの最大ディスク使用量は,100,000MBとなります。
- 受信できる添付ファイルの最大サイズ:100MB
- 受信できる添付ファイルの最大数:100個
- 同時実行数:10
- SOAPクライアントの場合
退避ファイルの最大ディスク使用量=
<受信添付ファイルの最大サイズ※1> × <受信添付ファイルの最大数※2> × <サービス呼び出し回数※4> |
- <例>
- 次の条件の場合,退避ファイルの最大ディスク使用量は,10,000MBとなります。
- 受信できる添付ファイルの最大サイズ:100MB
- 受信できる添付ファイルの最大数:100個
- SOAPサービスを呼び出す回数:1回
- 注※1
- 受信添付ファイルのサイズは,生成される退避ファイルのサイズに影響します。生成される退避ファイルのサイズが大きくなるとディスク使用量が増えるため,注意してください。受信できる添付ファイルの最大サイズは,動作定義ファイルの「c4web.attachment.receive_max_attachment_size」または「c4web.attachment.<識別子>.receive_max_attachment_size」で設定できます。動作定義ファイルの設定については,「10. 動作定義ファイルおよび実行時オプションの設定項目」を参照してください。
- 注※2
- 受信添付ファイルの個数は,生成される退避ファイルの個数に影響します。生成される退避ファイルの個数が多くなるとディスク使用量が増えるため,注意してください。受信できる添付ファイルの最大の個数は,動作定義ファイルの「c4web.attachment.receive_max_attachment_count」または「c4web.attachment.<識別子>.receive_max_attachment_count」で設定できます。動作定義ファイルの設定については,「10. 動作定義ファイルおよび実行時オプションの設定項目」を参照してください。
- 注※3
- 同時実行数は,生成される退避ファイルの個数に影響します。生成される退避ファイルの個数が多くなるとディスク使用量が増えるため,注意してください。J2EEサーバ上で動作するSOAPサービスの場合,J2EEサーバの同時実行スレッド数の設定や,Webサーバの同時接続数の設定をすることで,同時実行数を制限できます。
- J2EEサーバの同時実行スレッド数の設定については,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(Webコンテナ)」を参照してください。Webサーバの同時接続数の設定については,マニュアル「HTTP Server」を参照してください。
- 注※4
- サービス呼び出し回数は,生成される退避ファイルの個数に影響します。生成される退避ファイルの個数が多くなるとディスク使用量が増えるため,注意してください。
- サービス呼び出し回数とは,ManagementクラスのconnectClientIDtoCurrentThreadメソッドの呼び出しからdisconnectClientIDtoCurrentThreadメソッドの呼び出しまでに,現在のスレッドでSOAPクライアントがSOAPサービスを呼び出す回数です。
- SOAPサービスを繰り返し呼び出す場合,および複数のSOAPサービスを呼び出す場合,すべての呼び出しの回数を合計してください。