Cosminexus V9 アプリケーションサーバ Webサービスセキュリティ構築ガイド

[目次][用語][索引][前へ][次へ]

5.5 WSSConstantsインタフェース

定数定義インタフェースです。このインタフェースは,JAX-WS機能で開発したWebサービスクライアントおよびWebサービスに対して使用できます。

インタフェース定義
public interface WSSConstants

パッケージ名
com.cosminexus.wss.element
<この節の構成>
(1) WSS_SEND_ELEMENTPROXYプロパティ
(2) WSS_RECV_ELEMENTPROXYプロパティ

(1) WSS_SEND_ELEMENTPROXYプロパティ

Application ServerのJAX-WS機能のメッセージコンテキストのプロパティです。このプロパティは,送信するSOAPメッセージのセキュリティヘッダにUsernameToken要素を設定する場合に必要です。このプロパティをキーにして,JAX-WS機能のメッセージコンテキストにcom.cosminexus.wss.element.WSSElementProxyクラスのオブジェクトを設定します。

注意事項
次の場合は,Webサービスセキュリティ機能定義ファイルに設定した内容に従って,セキュリティ項目を設定します。
  • WSS_SEND_ELEMENTPROXYプロパティを使用して,セキュリティ項目操作クラス以外のインスタンスをメッセージコンテキストに設定した場合
  • メッセージコンテキストに設定したセキュリティ項目操作クラスのインスタンスに,UsernameToken要素クラスのインスタンスを設定しないでWebサービスを呼び出した場合
Webサービスセキュリティ機能定義ファイル中のリクエストメッセージ送信時の設定が省略されていると,送信時にWebサービスセキュリティ機能は適用されません。この場合,メッセージコンテキストにセキュリティ項目操作クラスが提供するメソッドを設定しても,SOAPメッセージにセキュリティ項目は設定されません。

(2) WSS_RECV_ELEMENTPROXYプロパティ

Application ServerのJAX-WS機能のメッセージコンテキストのプロパティです。このプロパティは,受信するSOAPメッセージのセキュリティヘッダからUsernameToken要素を取得する場合に必要です。このプロパティをキーにして,JAX-WS機能のメッセージコンテキストからjava.util.List<WSSElementProxy>クラスのオブジェクトを取得します。

注意事項
  • WSS_RECV_ELEMENTPROXYプロパティを使用して取得した値は変更できません。
  • WSS_RECV_ELEMENTPROXYプロパティを使用してメッセージコンテキストから取得したセキュリティ項目は,Webサービスセキュリティ機能によって処理されます。
  • java.util.List<WSSElementProxy>クラスから取得したセキュリティ項目操作クラスの順序は,リクエストメッセージに含まれるセキュリティ項目の順序と異なる場合があります。
  • 受信したリクエストメッセージにUsernameToken要素が含まれていない場合,WSS_RECV_ELEMENTPROXYプロパティを参照するとnullを返します。