WS-RM 1.2機能には,WS-RM Policyでの設定のほかに,WS-PolicyとしてWSDLに記述する独自の設定があります。ここではWSDLに追加するプロパティについて説明します。
WS-RM Policyの追加方法については,「34.4 WS-RM Policyの追加方法」を参照してください。
表23-4 WSDLに追加するプロパティ
項番 | プロパティ | 説明 | 単位 | 範囲 | デフォルト値 |
---|---|---|---|---|---|
1 | <net35rmp:InactivityTimeout Milliseconds = "設定値"/> | シーケンスの有効期限を設定します。アプリケーションメッセージの再送間隔を設定する場合,アプリケーションメッセージの再送間隔以上の値を設定してください。
| ミリ秒 | 1~9,223,372,036,854,775,807 | 600,000 |
2 | <cwsrm:MaxMessageNumber value="設定値"/> | 一つのシーケンスで扱える最大のメッセージ数を設定します。
| - | 1~100,000 | 10,000 |
3 | <metro:AckRequestInterval Milliseconds="設定値"/> | WS-RM 1.2機能が自動的にバックグラウンドで送信するAckメッセージの送信間隔を設定します。タイミングによっては,設定値の2倍程度の間隔が開く場合があります。 範囲外の値を指定した場合,警告メッセージを出力し,デフォルト値で動作します(KDJR16017-W)。 | ミリ秒 | 1~9,223,372,036,854,775,807 | 2,000 |
4 | <metro:RetransmissionConfig> <metro:Interval Milliseconds="設定値"/> </metro:RetransmissionConfig> | アプリケーションメッセージの再送間隔を設定します。 範囲外の値を設定した場合,警告メッセージを出力し,デフォルト値で動作します(KDJR16017-W)。 | ミリ秒 | 1~9,223,372,036,854,775,807 | 2,000 |
5 | <metro:RetransmissionConfig> <metro:MaxRetries>設定値</metro:MaxRetries> </metro:RetransmissionConfig> | アプリケーションメッセージの再送回数を設定します。設定した再送回数を超えると,再送を停止し,アプリケーションに発生したエラーを返します。
| - | 0~9,223,372,036,854,775,807 | 3 |
シーケンスの有効期限を300,000ミリ秒(5分)に,シーケンスの最大メッセージ数を1,000に設定するWS-RM Policyの例を次に示します。
<wsp:Policy wsu:Id="WSRM_policy"> |