javax.xml.ws.Actionアノテーションでは,オペレーションのinput,output,およびfaultの各メッセージでWebサービスが使用するアドレッシング・ヘッダのwsa:Action要素の値を指定できます。
javax.xml.ws.Actionアノテーションは,SEIでだけ指定できます。サービス実装クラスに指定した場合は,標準エラー出力とログに警告メッセージが出力され,処理が続行されます(KDJW61095-W)。
javax.xml.ws.Actionアノテーションを使用したカスタマイズ例を次の図に示します。
図16-22 javax.xml.ws.Actionアノテーションを使用したカスタマイズ例
fault要素には,Webサービスがフォルトメッセージを送信する場合に使用する,アドレッシング・ヘッダのwsa:Action要素の値(javax.xml.ws.FaultAction アノテーション)を指定します。nullや{null}を指定した場合の動作は保証されません。
fault要素はWebサービス開始時に参照されるだけです。cjaptコマンドまたはcjwsgenコマンドの実行時には解釈されません。
input要素には,Webサービスがリクエストメッセージを受信する場合に使用するアドレッシング・ヘッダの,wsa:Action要素の値を指定します。input要素には,RFC 2396で規定されたxsd:anyURIを満たす文字を指定してください。それ以外の文字を指定した場合の動作は保証されません。
input要素に空白を指定した場合,空白がそのままアドレッシング・ヘッダのwsa:Action要素の値となります。空文字を指定した場合は,その指定は無視され,input要素を記述していないものと見なされます。
input要素はWebサービス開始時に参照されるだけです。cjaptコマンドまたはcjwsgenコマンドの実行時には解釈されません。
output要素には,Webサービスがレスポンスメッセージを送信する場合に使用する,アドレッシング・ヘッダのwsa:Action要素の値を指定します。output要素には,RFC 2396で規定されたxsd:anyURIを満たす文字を指定してください。それ以外の文字を指定した場合の動作は保証されません。
output要素に空白を指定した場合,空白がそのままアドレッシング・ヘッダのwsa:Action要素の値となります。空文字を指定した場合は,その指定は無視され,output要素を記述していないものと見なされます。
output要素はWebサービス開始時に参照されるだけです。cjaptコマンドまたはcjwsgenコマンドの実行時には解釈されません。