ここでは,JAX-WS APIのインタフェースおよびクラスの種類について説明します。また,インタフェースおよびクラスのサポート範囲についても示します。
JAX-WS APIのインタフェースおよびクラスは,次に示すAPI群に分類されます。
JAX-WS APIのインタフェースおよびクラスの一覧を次の表に示します。Application ServerのJAX-WS機能でサポートしていないインタフェースおよびクラスを使用してWebサービスを開発した場合の動作は保証されません。
表19-3 JAX-WS APIのインタフェースおよびクラス一覧
項番 | インタフェースまたはクラス名 | 説明 | サポート |
---|---|---|---|
javax.xml.wsパッケージ | |||
1 | AsyncHandler<T> | - | × |
2 | Binding | - | × |
3 | BindingProvider | プロトコルバインディングと関連づけられたコンテキストオブジェクトへのアクセスを提供するインタフェースです。 | ○ |
4 | Dispatch<T> | XMLメッセージを送信するためのインタフェースです。 | ○ |
5 | LogicalMessage | プロトコルに捕らわれないXMLメッセージを表現し,メッセージのペイロードへアクセスする方法を提供するメソッドを含むインタフェースです。 | ○ |
6 | Provider<T> | XMLメッセージを受信するためのインタフェースです。 | ○ |
7 | Response<T> | - | × |
8 | WebServiceContext | Webサービス実装クラスまたはプロバイダ実装クラスに対して現在処理中のリクエストに関連する情報へのアクセスを提供するインタフェースです。 javax.annotation.Resourceアノテーションを指定し,現在処理中のリクエストに関連する情報をインジェクトして使用します。 | ○ |
9 | Endpoint | - | × |
10 | EndpointReference | Webサービスエンドポイントのリモート参照のWS-Addressing EndpointReferenceを表す抽象クラスです。 | ○ |
11 | Holder<T> | 型Tの値を保持するクラスです。 | ○ |
12 | RespectBindingFeature | - | × |
13 | Service | Webサービスクライアントが使用するためのWebサービスを表すクラスです。 | ○ |
14 | WebServiceFeature | ユーザが直接使用することはありません。 | ○ |
15 | WebServicePermission | - | × |
16 | ProtocolException | プロトコルレベルでのフォルト情報を,クライアントに通知するためのクラスです。 | ○ |
17 | WebServiceException | JAX-WS APIの実行時例外を表す例外クラスです。 | ○ |
javax.xml.ws.handlerパッケージ | |||
18 | Handler<C extends MessageContext> | ハンドラの基底インタフェースです。 | ○ |
19 | HandlerResolver | プロキシに設定されたハンドラチェインを制御するために,Webサービスクライアントの実装者が実装するインタフェースです。 | ○ |
20 | LogicalHandler<C extends LogicalMessageContext> | 論理ハンドラです。論理ハンドラを実装する場合はこのインタフェースを実装してください。 このインタフェースには,メソッドはありません。 | ○ |
21 | LogicalMessageContext | 論理ハンドラ用のメッセージコンテキストです。 | ○ |
22 | MessageContext | プロパティセットを管理するメソッドを提供するインタフェースです。 | ○ |
23 | PortInfo | ハンドラリゾルバがハンドラチェインの生成を求められたときに,どのポートのために求められているのかクエリするために使用する情報です。 | ○ |
javax.xml.handler.soapパッケージ | |||
24 | SOAPHandler<T extends SOAPMessageContext> | SOAPハンドラです。SOAPハンドラを実装する場合はこのインタフェースを実装してください。 | ○ |
25 | SOAPMessageContext | SOAPハンドラ用のメッセージコンテキストです。 | ○ |
javax.xml.ws.httpパッケージ | |||
26 | HTTPBinding | - | × |
27 | HTTPException | - | × |
javax.xml.ws.soapパッケージ | |||
28 | SOAPBinding | SOAPバインディング用の抽象クラスです。 | ○ |
29 | AddressingFeature | WS-Addressingを使用することを表すフィーチャクラスです。 | ○ |
30 | MTOMFeature | MTOM/XOP仕様形式の添付ファイルを使用することを表すフィーチャクラスです。 | ○ |
31 | SOAPFaultException | SOAPフォルトの例外を表すクラスです。 | ○ |
javax.xml.ws.spiパッケージ | |||
32 | Provider | ServiceDelegateおよびEndpointオブジェクトを作成する抽象クラスです。 ユーザが直接使用することはありません。 | ○ |
33 | ServiceDelegate | Serviceオブジェクトによって内部的に使用される抽象クラスです。 ユーザが直接使用することはありません。 | ○ |
javax.xml.ws.wsaddressingパッケージ | |||
34 | W3CEndpointReference | EndpointReference抽象クラスの実装クラスです。 | ○ |
35 | W3CEndpointReferenceBuilder | W3CEndpointReferenceクラスを作成するために使用されるビルダクラスです。 | ○ |
com.sun.xml.ws.developerパッケージ | |||
36 | StreamingAttachmentFeature | ストリーミングを使用することを表すフィーチャクラスです。 | ○ |
37 | StreamingDataHandler | ストリーミングを使用した添付ファイルを表す抽象クラスです。 | ○ |
org.jvnet.mimepullパッケージ | |||
38 | MIMEConfig | MIMEメッセージの構文解析と出力に関する設定をするためのクラスです。 | ○ |