この章で説明する開発例では,WSDLを起点としたWebサービスを開発します。
開発するWebサービスの構成を次の表に示します。
表4-1 Webサービスの構成(WSDL起点)
項番 | 項目 | 値 | |
---|---|---|---|
1 | デプロイするJ2EEサーバの名称 | jaxwsserver | |
2 | Webサーバのホスト名とポート番号 | webhost:8085 | |
3 | ネーミングサーバのURL | corbaname::testserver:900 | |
4 | コンテキストルート | fromwsdl | |
5 | スタイル | document/literal/wrapped | |
6 | 名前空間URI | http://example.com/sample | |
7 | ポートタイプ | 個数 | 1 |
8 | ローカル名 | TestJaxWs | |
9 | オペレーション | 個数 | 1 |
10 | ローカル名 | jaxWsTest1 | |
11 | サービス | 個数 | 1 |
12 | ローカル名 | TestJaxWsService | |
13 | ポート | 個数 | 1 |
14 | ローカル名 | testJaxWs | |
15 | WSDLのファイル名 | input.wsdl |
Webサービス開発時のカレントディレクトリの構成を次の表に示します。
表4-2 カレントディレクトリの構成(WSDL起点)
ディレクトリ | 説明 | |||
---|---|---|---|---|
c:¥temp¥jaxws¥works¥fromwsdl | カレントディレクトリです。 | |||
┣ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ | server¥ | Webサービスの開発で使用します。 | ||
┣ ┃ ┃ | META-INF¥ | EARファイルのMETA-INFディレクトリに対応します。 | ||
┗ | application.xml | 「4.3.6 application.xmlを作成する」で作成します。 | ||
┣ ┃ ┃ ┃ | src¥ | Webサービスのソースファイル(*.java)を格納します。「4.3.2 SEIを生成する」および「4.3.4 Webサービス実装クラスをコンパイルする」で使用します。 | ||
┣ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ | WEB-INF¥ | WARファイルのWEB-INFディレクトリに対応します。 | ||
┣ | web.xml | 「4.3.5 web.xmlを作成する」で作成します。 | ||
┣ | classes¥ | コンパイルしたクラスファイル(*.class)を格納します。 | ||
┗ | wsdl¥ | 作成したwsdlを格納します。 | ||
┣ ┃ ┃ ┃ | temporary¥ | Javaで記述,変換したものを基にWSDLを作成する場合に一時ファイルを格納します。このディレクトリの作成は任意です。 | ||
┣ | src¥ | |||
┗ | classes¥ | |||
┣ | fromwsdl.ear | 「4.3.7 EARファイルを作成する」で作成します。 | ||
┗ | fromwsdl.war | |||
┗ | client¥ | Webサービスクライアントの開発で使用します。 | ||
┣ ┃ ┃ ┃ | src¥ | Webサービスクライアントのソースファイル(*.java)を格納します。「4.5.1 サービスクラスを生成する」および「4.5.2 Webサービスクライアントの実装クラスを作成する」で使用します。 | ||
┣ ┃ ┃ | classes¥ | コンパイルしたクラスファイル(*.class)を格納します。「4.5.3 Webサービスクライアントの実装クラスをコンパイルする」で使用します。 | ||
┣ ┃ | usrconf.cfg | 「4.6.1 Javaアプリケーション用オプション定義ファイルを作成する」で作成します。 | ||
┗ | usrconf.properties | 「4.6.2 Java アプリケーション用ユーザプロパティファイルを作成する」で作成します。 |
カレントディレクトリのパスは,開発する環境に合わせて変更してください。
なお,以降の説明では,この表に示すディレクトリおよびファイル名を使用します。コマンド実行例やJavaソースなどで太字になっている部分は,この例で使用する指定値や生成される値を示します。構築する環境に合わせて読み替えてください。
また,この章で説明する開発例では,WebサービスとWebサービスクライアントを同じ環境で開発しますが,別の環境で開発することもできます。別の環境で開発する場合は,それぞれの環境に合わせて,カレントディレクトリのパスを読み替えてください。