ストリーミングを使用しているときに添付ファイルを含むMIME Multipart/Related構造のSOAPメッセージを受信する場合,SOAPメッセージに含まれるMIMEボディをメモリ上ではなく,一時ファイルに出力する場合があります。SOAPメッセージに含まれるMIMEボディをメモリ上に展開するか,一時ファイルに出力するかは,parseEagerlyに指定した値,MIMEパートの種類,およびMIMEボディのサイズによって決まります。
SOAPメッセージに含まれるMIMEボディの出力先を次の表に示します。
表32-2 SOAPメッセージに含まれるMIMEボディの出力先
項番 | MIMEパートの種類 | parseEagerlyに指定した値 | しきい値※とMIMEボディサイズの関係 | MIMEボディの出力先 |
---|---|---|---|---|
1 | ルートパート | - | しきい値※≦MIMEボディのサイズ | メモリ上に展開しないで,一時ファイルに出力します。 |
2 | しきい値※>MIMEボディのサイズ | 一時ファイルに出力しないで,メモリ上に展開します。 | ||
3 | 添付ファイルパート | true | しきい値※≦MIMEボディのサイズ | メモリ上に展開しないで,一時ファイルに出力します。 |
4 | しきい値※>MIMEボディのサイズ | 一時ファイルに出力しないで,メモリ上に展開します。 | ||
5 | false | なし | 一時ファイルにも出力しないで,メモリ上にも展開しません。 |
SOAPメッセージに含まれるMIMEボディを一時ファイルに出力するかどうかは,各MIMEパートにあるMIMEボディについて判定して決定します。受信する添付ファイルを含むMIME Multipart/Related構造のSOAPメッセージに,ルートパートが一つ,添付ファイルパートが二つ存在する場合,一時ファイルを出力するかどうかの判定は3回実行します。