アノテーションを使用することで,JavaからWSDLへのマッピングをカスタマイズできます。
アノテーションを使用したカスタマイズ例を次の図に示します。
図16-11 アノテーションを使用したカスタマイズ例
cjaptコマンドまたはcjwsgenコマンドを実行すると,cjwsimportコマンドで自動的に付与されるjavax.xml.ws.WebEndpointおよびjavax.xml.ws.WebServiceClientアノテーションは無視されます(警告メッセージは出力されません)。また,非サポートのアノテーションを指定した場合も無視されます。このとき,Application ServerのJAX-WS機能以外が提供するアノテーションプロセッサでも非サポートであった場合,cjaptコマンドの警告メッセージが出力されます。
アノテーションには,SEIに定義できるもの,Webサービス実装クラスに定義できるもの,および両方に定義できるものがあります。ただし,javax.jws.WebServiceアノテーションのendpointInterface要素を使用しない場合は,Webサービス実装クラスの情報から抽象的な情報が抽出されて暗黙のSEIがあるものと見なされます。このときにかぎり,SEIに定義するアノテーションを,Webサービス実装クラスに定義することが許容されます。
アノテーションの要素を明示的にデフォルト値と同じ値でカスタマイズしても,要素値が指定されていない場合と同じように処理されます。