javax.xml.ws.WebFaultアノテーションは,戻り値のマッピングをカスタマイズするときに使用できます。
javax.xml.ws.WebFaultアノテーションを使用したカスタマイズ例を次の図に示します。
図16-26 javax.xml.ws.WebFaultアノテーションを使用したカスタマイズ例
name要素は,フォルトbeanからマッピングするグローバル要素のローカル名をカスタマイズするときに使用します。
name要素は半角英数字とアンダースコア(_)で指定します。それ以外の文字を指定した場合の動作は保証されません(エラーメッセージは出力されません)。
targetNamespace要素は,フォルトbeanからマッピングするグローバル要素の名前空間をカスタマイズするときに指定します。
targetNamespace要素には,http://またはurn:のプロトコルを名前空間として指定します。指定できる名前空間の形式および文字列を示します。
表16-25 名前空間に記述できる文字列の条件(javax.xml.ws.WebFault)
項番 | 条件 | 不正な文字列の例 | 不正な文字列を指定した場合の動作 |
---|---|---|---|
1 | 半角英数字(0~9,A~Z,a~z)だけを使用した文字列 | http://鈴木.com http://133.145.224.19/ http://[1080:2C14;D30:BA04:275:806:270C:418A]/ | 動作は保証されません(エラーメッセージは出力されません)。 |
2 | Javaの予約語以外の文字列 | http://xxx.com/abstract | 動作は保証されません。 |
3 | 先頭が数字でない文字列 | http://1xxx.com |
faultBean要素は,生成するフォルトbeanのクラス名を完全修飾名で指定します。ラッパ例外クラスが,javax.xml.ws.WebFaultアノテーションおよびフォルトbeanを返すgetFaultInfoメソッドを持つ場合,faultBean要素を指定しても,フォルトbeanは生成されません。
faultBean要素を指定するときの注意事項について説明します。
messageName要素は,ラッパ例外クラスに対応するフォルトメッセージ名(wsdl:fault要素から参照されるwsdl:message要素のname属性)をカスタマイズするときに指定します。
messageName要素は半角英数字とアンダースコア(_)で指定します。それ以外の文字を指定した場合の動作は保証されません(エラーメッセージは出力されません)。