Webサービス,およびWebサービスクライアント実行時のSOAPのバージョン選択方法について説明します。
Webサービス実装クラスおよびプロバイダ実装クラスは,開発時の選択に基づいて,SOAP 1.1仕様またはSOAP 1.2仕様のどちらか専用となります。そのため,受信できるメッセージは,SOAP 1.1仕様またはSOAP 1.2仕様のどちらかです。両方のバージョンのSOAPに対応するメッセージを受信したい場合は,複数のWebサービス実装クラスまたはプロバイダ実装クラスを定義・実装する必要があります。
スタブベースのWebサービスクライアントは,SOAP 1.1仕様またはSOAP 1.2仕様のどちらかのメッセージを送信します。開発時の誤りで次のどちらかの状態になった場合,SOAPのバージョンが一致しないSOAPメッセージを送信することになり,Webサービス側でエラーが発生します。
ディスパッチベースやAPIベースのWebサービスクライアントでは,SOAPのバージョンをAPIで指定します。指定値を設定ファイルで変更できるようにするなど,実装方法によってはどちらのSOAPのバージョンのメッセージを送信するかを動的に変更できます。