19.2.1 インタフェースおよびクラスの一覧(JAX-WS)

ここでは,JAX-WS APIのインタフェースおよびクラスの種類について説明します。また,インタフェースおよびクラスのサポート範囲についても示します。

<この項の構成>
(1) インタフェースおよびクラスの種類
(2) インタフェースおよびクラスの一覧表

(1) インタフェースおよびクラスの種類

JAX-WS APIのインタフェースおよびクラスは,次に示すAPI群に分類されます。

(2) インタフェースおよびクラスの一覧表

JAX-WS APIのインタフェースおよびクラスの一覧を次の表に示します。Application ServerのJAX-WS機能でサポートしていないインタフェースおよびクラスを使用してWebサービスを開発した場合の動作は保証されません。

表19-3 JAX-WS APIのインタフェースおよびクラス一覧

項番インタフェースまたはクラス名説明サポート
javax.xml.wsパッケージ
1AsyncHandler<T>×
2Binding×
3BindingProviderプロトコルバインディングと関連づけられたコンテキストオブジェクトへのアクセスを提供するインタフェースです。
4Dispatch<T>XMLメッセージを送信するためのインタフェースです。
5LogicalMessageプロトコルに捕らわれないXMLメッセージを表現し,メッセージのペイロードへアクセスする方法を提供するメソッドを含むインタフェースです。
6Provider<T>XMLメッセージを受信するためのインタフェースです。
7Response<T>×
8WebServiceContextWebサービス実装クラスまたはプロバイダ実装クラスに対して現在処理中のリクエストに関連する情報へのアクセスを提供するインタフェースです。
javax.annotation.Resourceアノテーションを指定し,現在処理中のリクエストに関連する情報をインジェクトして使用します。
9Endpoint×
10EndpointReferenceWebサービスエンドポイントのリモート参照のWS-Addressing EndpointReferenceを表す抽象クラスです。
11Holder<T>型Tの値を保持するクラスです。
12RespectBindingFeature×
13ServiceWebサービスクライアントが使用するためのWebサービスを表すクラスです。
14WebServiceFeatureユーザが直接使用することはありません。
15WebServicePermission×
16ProtocolExceptionプロトコルレベルでのフォルト情報を,クライアントに通知するためのクラスです。
17WebServiceExceptionJAX-WS APIの実行時例外を表す例外クラスです。
javax.xml.ws.handlerパッケージ
18Handler<C extends MessageContext>ハンドラの基底インタフェースです。
19HandlerResolverプロキシに設定されたハンドラチェインを制御するために,Webサービスクライアントの実装者が実装するインタフェースです。
20LogicalHandler<C extends LogicalMessageContext>論理ハンドラです。論理ハンドラを実装する場合はこのインタフェースを実装してください。
このインタフェースには,メソッドはありません。
21LogicalMessageContext論理ハンドラ用のメッセージコンテキストです。
22MessageContextプロパティセットを管理するメソッドを提供するインタフェースです。
23PortInfoハンドラリゾルバがハンドラチェインの生成を求められたときに,どのポートのために求められているのかクエリするために使用する情報です。
javax.xml.handler.soapパッケージ
24SOAPHandler<T extends SOAPMessageContext>SOAPハンドラです。SOAPハンドラを実装する場合はこのインタフェースを実装してください。
25SOAPMessageContextSOAPハンドラ用のメッセージコンテキストです。
javax.xml.ws.httpパッケージ
26HTTPBinding×
27HTTPException×
javax.xml.ws.soapパッケージ
28SOAPBindingSOAPバインディング用の抽象クラスです。
29AddressingFeatureWS-Addressingを使用することを表すフィーチャクラスです。
30MTOMFeatureMTOM/XOP仕様形式の添付ファイルを使用することを表すフィーチャクラスです。
31SOAPFaultExceptionSOAPフォルトの例外を表すクラスです。
javax.xml.ws.spiパッケージ
32ProviderServiceDelegateおよびEndpointオブジェクトを作成する抽象クラスです。
ユーザが直接使用することはありません。
33ServiceDelegateServiceオブジェクトによって内部的に使用される抽象クラスです。
ユーザが直接使用することはありません。
javax.xml.ws.wsaddressingパッケージ
34W3CEndpointReferenceEndpointReference抽象クラスの実装クラスです。
35W3CEndpointReferenceBuilderW3CEndpointReferenceクラスを作成するために使用されるビルダクラスです。
com.sun.xml.ws.developerパッケージ
36StreamingAttachmentFeatureストリーミングを使用することを表すフィーチャクラスです。
37StreamingDataHandlerストリーミングを使用した添付ファイルを表す抽象クラスです。
org.jvnet.mimepullパッケージ
38MIMEConfigMIMEメッセージの構文解析と出力に関する設定をするためのクラスです。
(凡例)
-:説明がないことを示します(非サポートのため)。
○:Application ServerのJAX-WS機能でサポートしています。
×:Application ServerのJAX-WS機能でサポートしていません。