共通定義ファイルを使用して,システム共通の動作定義を設定します。共通定義ファイルのファイル名,保存ディレクトリ名,および設定項目について説明します。
共通定義ファイルのファイル名を示します。
cjrconf.properties
共通定義ファイルの保存先ディレクトリを示します。保存先ディレクトリは固定です。
<Application Serverのインストールディレクトリ>¥jaxrs¥conf
設定するキー名称と指定内容の一覧を次の表に示します。
表13-1 共通定義ファイルの設定項目
項番 | 設定項目 | キー名称 | 指定内容 | デフォルト値 |
---|---|---|---|---|
1 | 稼働ログの出力レベル | com.cosminexus.jaxrs.logger.runtime.message.level | 稼働ログの出力レベルを指定します。 ERROR,WARN,INFO,DEBUG,NONEのどれかを指定します。各指定値に対応した出力内容については,「39.3.4 ログの重要度と出力条件」を参照してください。 | INFO |
2 | 稼働ログの面数 | com.cosminexus.jaxrs.logger.runtime.message.file_num | 稼働ログの面数を指定します。 数字(1~16)を指定します。 | 2 |
3 | 稼働ログの容量 | com.cosminexus.jaxrs.logger.runtime.message.file_size | 稼働ログの容量を指定します。 4096~16777216の数字(単位:バイト)を指定します。 | 2097152 |
4 | 保守ログの出力 | com.cosminexus.jaxrs.logger.runtime.maintenance.level | 保守ログを出力するかどうかを指定します。
| ALL |
5 | 保守ログの面数 | com.cosminexus.jaxrs.logger.runtime.maintenance.file_num | 保守ログの面数を指定します。 1~16の数字を指定します。 | 2 |
6 | 保守ログの容量 | com.cosminexus.jaxrs.logger.runtime.maintenance.file_size | 保守ログの容量を指定します。 4096~16777216の数字(単位:バイト)を指定します。 | 16777216 |
7 | 例外ログの出力レベル | com.cosminexus.jaxrs.logger.runtime.exception.level | 例外ログの出力レベルを指定します。ERROR,WARN,INFO,DEBUG,NONEのどれかを指定します。各指定値に対応した出力内容については,「39.3.4 ログの重要度と出力条件」を参照してください。 | INFO |
8 | 例外ログの面数 | com.cosminexus.jaxrs.logger.runtime.exception.file_num | 例外ログの面数を指定します。1~16の数字を指定します。 | 2 |
9 | 例外ログの容量 | com.cosminexus.jaxrs.logger.runtime.exception.file_size | 例外ログの容量を指定します。4096~16777216の数字(単位:バイト)を指定します。 | 16777216 |
10 | 通信ログの出力 レベル(Webリソース側)※1 | com.cosminexus.jaxrs.logger.runtime.transport.server.level | Webリソース側での通信ログの出力レベルを指定します。※2
| NONE |
11 | 通信ログの出力 レベル(Webリソースクライアント側) | com.cosminexus.jaxrs.logger.runtime.transport.client.level | Webリソースクライアント側での通信ログの出力レベルを指定します。※2
| NONE |
12 | 通信ログの面数 | com.cosminexus.jaxrs.logger.runtime.transport.file_num | 通信ログの面数を指定します。1~16の数字で指定します。 | 2 |
13 | 通信ログの容量 | com.cosminexus.jaxrs.logger.runtime.transport.file_size | 通信ログの容量を指定します。4096~16777216の数字(単位:バイト)を指定します。 | 16777216 |
14 | 通信ログの文字エンコーディング | com.cosminexus.jaxrs.logger.runtime.transport.encoding | 通信ログの文字エンコーディングを指定します。J2SE 6.0でサポートされているエンコーディングについては,J2SE 6.0のドキュメントを確認してください。 DEFAULTを指定した場合,通信ログのエンコーディングはデフォルトのプラットフォームエンコーディングとなります。 | DEFAULT |
15 | WADLの発行の抑止※1 | com.sun.jersey.config.feature.DisableWADL | WADLの発行を抑止するかどうかを指定します。※2
| false |
16 | JSON POJOマッピングの有効化※1,※3 | com.sun.jersey.api.json.POJOMappingFeature | JSON POJOマッピングを有効にするかどうかを指定します。※2
| false |
17 | 自動リダイレクト※3 | com.sun.jersey.client.property.followRedirects | HTTPリダイレクト(HTTPステータスコードが300番台の要求)に自動的に従うべきかどうかを設定します。
| true |
18 | クライアントソケットの接続タイムアウト値※3 | com.sun.jersey.client.property.connectTimeout | クライアントソケットの接続タイムアウト値を指定します。 このプロパティで指定したタイムアウト値は,Webリソース呼び出し時に適用されます。 0~2147483647の数字(単位:ミリ秒)を指定します。0を指定した場合,タイムアウトされません。 OSのTCP接続に関連する設定を変更している場合,OSの設定値が優先されることがあります。 | 0 |
19 | クライアントソケットの読み込みタイムアウト値※3 | com.sun.jersey.client.property.readTimeout | クライアントソケットの読み込みタイムアウト値を指定します。 このプロパティで指定したタイムアウト値は,Webリソース呼び出し時に適用されます。 0~2147483647の数字(単位:ミリ秒)を指定します。0を指定した場合,タイムアウトされません。 OSのTCP接続に関連する設定を変更している場合,OSの設定値が優先されることがあります。 | 0 |
20 | チャンク転送エンコーディング※3 | com.sun.jersey.client.property.chunkedEncodingSize | チャンク転送エンコーディングを使用するかどうかを,0~2147483647の数字(単位:ミリ秒)で指定します。0を指定した場合,デフォルト値が適用されます。 この項目を指定したときの動作は,Java SEのHttpURLConnectionクラスのsetChunkedStreamingModeメソッドで引数にこの項目の設定値を指定して呼び出した場合と同じになります。 | 4096 |
21 | 例外発生時のレスポンスエンティティのバッファリング※3 | com.sun.jersey.client.property.bufferResponseEntityOnException | UniformInterfaceExceptionが発生した場合,HTTPレスポンスにエンティティがあれば,自動的にバッファリングし,ストリームを閉じるかどうかを指定します。※2
| true |
プロセス別の定義ファイルを使用していないすべてのJ2EEサーバを停止してから,共通定義ファイルの設定を変更してください。プロセス別の定義ファイルについては,「10.1.3 プロセス別の定義ファイルの設定」を参照してください。
ログ関連の設定を変更する場合,必要に応じてログを退避してから設定を変更してください。