Cosminexus V9 アプリケーションサーバ Cosminexus XML Processor ユーザーズガイド

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2.5.1 csmxjcコマンドXML SchemaからJavaへバインディングする

<この項の構成>
(1) 形式
(2) 機能
(3) オプション
(4) 入力スキーマ文書
(5) 出力Javaソース
(6) 戻り値

(1) 形式

csmxjc [オプション [オプション引数] ] ... 入力スキーマ文書

オプションは省略できます。また,オプションは必ずスキーマ文書より前に指定してください。

(2) 機能

XML SchemaからJavaへバインディングするスキーマコンパイラです。

(3) オプション

-b <外部バインディングファイル>
外部バインディングファイルを1つ指定します。外部バインディングファイル名の指定方法については,「コマンドのファイル名・ディレクトリ名に指定できる文字,パス区切り文字,パスの指定方法」を参照してください。
省略した場合は,外部バインディングファイルを使用しないでjavaクラスを生成します。

-d <出力先ディレクトリ>
Javaソースの出力先ディレクトリを指定します。ディレクトリ名の指定方法については,「コマンドのファイル名・ディレクトリ名に指定できる文字,パス区切り文字,パスの指定方法」を参照してください。
省略した場合は,カレントディレクトリが出力先ディレクトリになります。

-mark-generated
生成したJavaソースに@javax.annotation.Generatedアノテーションを追加します。
省略した場合は,Javaソースに@javax.annotation.Generatedアノテーションを追加しません。
Javaソースに追加される@javax.annotation.Generatedアノテーションの書式を次に示します。斜体の文字には,Javaソースを生成するたびに異なる値が入ります。
@Generated(value = "com.cosminexus.jaxb.tools.xjc.Driver", date = "yyyy-MM-ddTHH:mm:ssRFC822タイムゾーン")
@javax.annotation.Generatedアノテーションの要素とXML Processorで設定される値を次の表に示します。

表2-5 @javax.annotation.Generatedアノテーションの要素とXML Processorで設定される値

要素名 説明
value スキーマコンパイラの完全修飾クラス名 com.cosminexus.jaxb.tools.xjc.Driver
date スキーマからJavaソースを生成した日時 yyyy-MM-ddTHH:mm:ssRFC822タイムゾーン

注※
出力フォーマットの詳細についてはjava.text.SimpleDateFormatクラスの「日付/時刻パターン」を参照してください。

(4) 入力スキーマ文書

入力スキーマ文書のファイル名を1つ指定できます。ファイル名に指定できる文字,パス区切り文字,パスの指定方法については「コマンドのファイル名・ディレクトリ名に指定できる文字,パス区切り文字,パスの指定方法」を参照してください。

(5) 出力Javaソース

出力Javaソースのフォーマット
スキーマコンパイラが出力するJavaソースのフォーマットの概要を次の図に示します。

図2-10 スキーマコンパイラが出力するJavaソースのフォーマットの概要

[図データ]
出力Javaソースのフォーマットの詳細を次に示します。
  1. ヘッダ部
    XML Processorで生成されたことを示すヘッダです。次のヘッダが挿入されます。
    //
    // This file was generated by Cosminexus XML Processor 09-50
    // Any modifications to this file will be lost upon recompilation of the source schema.
    //
  2. package文,import文記述部
    ソースに必要なpackage文やimport文が生成されます。生成されるpackage文,import文の内容はスキーマコンパイラに入力されたスキーマ文書に依存します。
  3. javadoc部
    入力スキーマ文書から生成したクラスについてjavadocの内容が自動生成されます。javadocの内容はスキーマコンパイラに入力されたスキーマ文書に依存します。
  4. Javaクラス本体
    入力スキーマ文書から生成したクラスが生成されます。Javaクラス本体の内容はスキーマコンパイラに入力されたスキーマ文書に依存します。

出力Javaソースのパッケージと出力先
出力Javaソースのパッケージ名と出力先について次に示します。
出力Javaソースのパッケージ名は次の優先順位で決定されます。Javaソースの出力先はカレントディレクトリ,または-dオプションで指定されたディレクトリを基準ディレクトリとして,次の規則を順番に適用して決定されます。
  1. カスタムバインディングによるパッケージ名の指定がある場合
    カスタムバインディング(jaxb:package要素)で指定されたパッケージ名が出力Javaソースのパッケージ名になります。パッケージ名をディレクトリ名に変換し,基準ディレクトリの下に作成します。作成したディレクトリにJavaソースを出力します。
  2. 入力スキーマ文書にtargetNamespace属性が指定されている場合
    入力スキーマ文書に記述された対象名前空間から,JAXB仕様書に基づき出力Javaソースのパッケージ名を生成します。生成したパッケージ名をディレクトリ名に変換し,基準ディレクトリの下に作成します。作成したディレクトリにJavaソースを出力します。
  3. 入力スキーマ文書にカスタムバインディングによるパッケージ名の指定がなく,targetNamespace属性の指定もない場合
    Javaソースのパッケージ名は"generated"になります。基準ディレクトリの下に"generated"という名称のディレクトリを作成し,作成したディレクトリにJavaソースを出力します。
出力先のディレクトリに同名のJavaソースが存在する場合は上書きされます。

(6) 戻り値

  0:
  正常終了しました。

  0以外の値:
  異常終了しました。