パーサ切り替え機能は,アプリケーションで使用するXML実装を同梱し,次に示すJ2EEサーバの定義ファイルで設定します。
これらのファイルの詳細については,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「2. J2EEサーバで使用するファイル」を参照してください。
これらのファイルの格納場所は次のとおりです。
<Application Serverのインストールディレクトリ>¥CC¥server¥usrconf¥ejb¥<サーバ名>¥
/opt/Cosminexus/CC/server/usrconf/ejb/<サーバ名>/
XML実装を同梱するには,実装を切り替えるJ2EEアプリケーションのライブラリJAR,またはWebアプリケーションのWEB-INF/lib以下にXML実装を格納します。複数のアプリケーションでXML実装を切り替えたい場合,それぞれのアプリケーションにXML実装を同梱してください。ライブラリJARの詳細については,マニュアル「アプリケーションサーバ システム設計ガイド」の「2.3.3 J2EEアプリケーションとJ2EEコンポーネント」を参照してください。
なお,Component Containerのローカル呼び出し最適化機能で,最適化の範囲にallを指定している場合は,「3.7.4(5) Component Containerのローカル呼び出し最適化機能を使用する場合の注意事項」の注意事項を参照してください。
J2EEサーバ用ユーザプロパティファイル(usrconf.properties)は,J2EEサーバ起動時に設定するシステムプロパティを定義するファイルです。パーサ切り替え機能を使用するには,対象となるXML実装の種類に応じて,次の表に示すプロパティをJ2EEサーバ用ユーザプロパティファイルに設定する必要があります。
表3-10 J2EEサーバ用ユーザプロパティファイルに設定するプロパティ
APIの種類 | プロパティ名 |
---|---|
JAXP API | com.cosminexus.jaxp.change |
StAX API | com.cosminexus.stax.change |
JAXB API | com.cosminexus.jaxb.change |
これらのプロパティに設定できる値とその意味を次の表に示します。
表3-11 プロパティの設定値とその意味
プロパティの設定値 | 意味 |
---|---|
true | 各APIのXML実装を同梱のXML実装に切り替えます。 |
false(デフォルト値) | XML Processorが提供するXML実装を使用します。 |
-nosecurityオプション(SecurityManagerの解除)を指定しないでJ2EEサーバを開始する場合,J2EEサーバ用セキュリティポリシーファイル(server.policy)にはAPIの種類に応じて次のように指定します。
permission java.lang.RuntimePermission "accessDeclaredMembers"; |