スキーマキャッシュ機能とは,XMLパーサがスキーマ文書を解析して取得できる文法定義をあらかじめオブジェクトの状態でキャッシュし,スキーマ検証時に再利用することで検証パースの実行速度を向上させる機能です。
スキーマキャッシュ機能では,メモリ上およびディスク上にキャッシュを作成できます。また,JAXP1.2のAPIを使ったプログラムでも,ソースを改造することなく検証パースの実行速度を向上させることができます。
スキーマキャッシュ機能を使用する場合の前提条件,および適用範囲について説明します。
スキーマキャッシュ機能は,J2EEサーバ上で動作するユーザプログラムがjavax.xml.parsers.DocumentBuilderクラス(DOMパーサ)を使ってXML文書をパースする場合だけ有効となります。
スキーマキャッシュ機能を使用する場合の制約を次に示します。
次に示すスキーマ文書がキャッシュの対象となります。
なお,1つのマシン上で複数のJ2EEサーバが起動された場合,スキーマキャッシュ機能はサーバごとに独立して動作します。