2.7.37 @OneToOne

<この項の構成>
(1) 説明
(2) 属性

(1) 説明

指定されたクラスがOneToOneリレーションシップであることを示し,エンティティクラス間の一つの関連を指定するアノテーションです。

双方向の関係にする場合は,非所有者側に必ずmappedBy属性を指定してください。

適用可能要素は,メソッドとフィールドです。

(2) 属性

@OneToOneの属性の一覧を次の表に示します。

属性名任意/必須属性の説明
targetEntity任意被所有者側のエンティティクラスを指定する属性です。
cascade任意カスケード対象となるオペレーションを指定する属性です。
fetch任意フェッチ戦略の指定値を指定する属性です。
optional任意すべての非プリミティブ型のフィールドおよびプロパティの値にnull値を設定できるかどうかを指定する属性です。
mappedBy任意被所有者側のエンティティクラスの要素に付与し,所有者側のエンティティクラスで関係を保持しているフィールド名を指定する属性です。

CJPAプロバイダで対応する属性の詳細を次に示します。

(a) targetEntity属性
Class
説明
被所有者側のエンティティクラスを指定する属性です。
デフォルト値
アノテーションが付与されているフィールドやプロパティの型
(b) cascade属性
CascadeType[]
説明
カスケード対象となるオペレーションを指定する属性です。
指定できる値を次に示します。
  • CascadeType.ALL:所有者側のエンティティクラスのpersist,remove,merge,refreshの操作が関連先にカスケードされます。
  • CascadeType.MERGE:所有者側のエンティティクラスのmerge操作が関連先にカスケードされます。
  • CascadeType.PERSIST:所有者側のエンティティクラスのpersist操作が関連先にカスケードされます。
  • CascadeType.REFRESH:所有者側のエンティティクラスのrefresh操作が関連先にカスケードされます。
  • CascadeType.REMOVE:所有者側のエンティティクラスのremove操作が関連先にカスケードされます。
デフォルト値
カスケード対象なし
(c) fetch属性
FetchType
説明
データベースからのデータのフェッチ戦略を定義する属性です。フェッチ戦略については,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)」の「6.4.5 データベースとの同期」を参照してください。
指定できる値は,次の2種類です。
  • EAGER戦略:データがEAGERにフェッチされなければならない要求
  • LAZY戦略:データが最初にアクセスされるときに,LAZYにフェッチされる要求
デフォルト値
FetchType.EAGER
(d) optional属性
boolean
説明
すべての非プリミティブ型のフィールドおよびプロパティの値にnull値を指定できるかどうかを指定する属性です。指定できる値は,次のとおりです。
  • true:すべての非プリミティブ型のフィールドおよびプロパティの値にnull値を設定できます。
  • false:すべての非プリミティブ型のフィールドおよびプロパティの値にnull値を指定できません。
デフォルト値
true
(e) mappedBy属性
String
説明
被所有者側のエンティティクラスの要素に付与し,所有者側のエンティティクラスで関係を保持しているフィールド名を指定します。指定した場合,関係は双方向になります。
デフォルト値
なし