2.7.29 @ManyToOne

<この項の構成>
(1) 説明
(2) 属性

(1) 説明

@ManayToOneが指定されたクラスがManyToOneリレーションシップであることを示し,所有者側のエンティティクラスから被所有者側のエンティティクラスへの関連を指定するアノテーションです。

適用可能要素は,メソッドとフィールドです。

(2) 属性

@ManyToOneの属性の一覧を次の表に示します。

属性名任意/必須属性の説明
targetEntity任意被所有者側のエンティティクラスを指定する属性です。
cascade任意カスケード対象となるオペレーションを指定する属性です。
fetch任意フェッチ戦略の指定値を指定する属性です。
optional任意すべての非プリミティブ型のフィールドおよびプロパティの値にnull値を設定できるかどうかを指定する属性です。

CJPAプロバイダで対応する属性の詳細を次に示します。

(a) targetEntity属性
Class
説明
被所有者側のエンティティクラスを指定する属性です。
デフォルト値
アノテーションが付与されているフィールドやプロパティの型
(b) cascade属性
CascadeType[]
説明
カスケード対象となるオペレーションを指定する属性です。
指定できる値を次に示します。
  • CascadeType.ALL:所有者側のエンティティクラスのpersist,remove,merge,およびrefreshの操作が関連先にカスケードされます。
  • CascadeType.MERGE:所有者側のエンティティクラスのmerge操作が関連先にカスケードされます。
  • CascadeType.PERSIST:所有者側のエンティティクラスのpersist操作が関連先にカスケードされます。
  • CascadeType.REFRESH:所有者側のエンティティクラスのrefresh操作が関連先にカスケードされます。
  • CascadeType.REMOVE:所有者側のエンティティクラスのremove操作が関連先にカスケードされます。
デフォルト値
カスケード対象なし
(c) fetch属性
FetchType
説明
データベースからのデータのフェッチ戦略を定義する属性です。フェッチ戦略については,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)」の「6.4.5 データベースとの同期」を参照してください。
指定できる値は,次の2種類です。
  • EAGER戦略:データがEAGERにフェッチされなければならない要求
  • LAZY戦略:データが最初にアクセスされるときに,LAZYにフェッチされる要求
デフォルト値
FetchType.EAGER
(d) optional属性
boolean
説明
すべての非プリミティブ型のフィールドおよびプロパティの値にnull値を指定できるかどうかを指定する属性です。指定できる値は,次のとおりです。
  • true:すべての非プリミティブ型のフィールドおよびプロパティの値にnull値を設定できます。
  • false:すべての非プリミティブ型のフィールドおよびプロパティの値にnull値を指定できません。
デフォルト値
true