開発環境インスタントセットアップ機能の標準セットアップでは,決まった値でデバッグ環境をセットアップします。標準セットアップを実行するためには,次の条件を満たしている必要があります。
- 組み込みデータベース構築ディレクトリ(設定ファイルおよびRDエリアのファイル用ディレクトリ)
- <Developerのインストールディレクトリ>¥ADP¥DBがあること。
- <Developerのインストールディレクトリ>¥ADP¥DBのパスの長さが80バイト以内であること。
- <Developerのインストールディレクトリ>¥ADP¥DB内にファイルがないこと。
- 次に示すディレクトリおよびファイルが<Developerのインストールディレクトリ>¥ADP¥DBの直下にないこと。
・areaディレクトリ,areaファイル
・batsディレクトリ,batsファイル
・confディレクトリ,confファイル
・iniディレクトリ,iniファイル
- ネットワークドライブを使用したパスを指定していないこと。
- 開発環境インスタントセットアップ機能で指定するポート番号
システムでほかに使用しているポート番号と重複していないこと。標準セットアップで使用するポート番号については,「2.3.3 セットアップする環境の設定内容」を参照してください。
デバッグ環境の標準セットアップを実行する場合の手順を次に説明します。
- スタートメニューから,[すべてのプログラム]-[Cosminexus]-[環境構築]-[デバッグ環境セットアップ]を選択します。
開発環境インスタントセットアップ機能が起動して,[セットアップ - 開発環境インスタントセットアップ]ダイアログの[セットアップの種類の選択]ページが表示されます。
![[図データ]](figure/zu020900.gif)
「localhost 指定でデバッグ環境を構築する」チェックボックスをチェックした場合,複製用のマスターイメージとしてデバッグ環境を構築できます。必要に応じて選択してください。
- [標準]を選択して,[次へ]ボタンをクリックします。
[組み込みデータベースユーザの設定]ページが表示されます。
![[図データ]](figure/zu021100.gif)
- 次の項目を指定します。
項目名 | 指定値 |
---|
認可識別子 | 組み込みデータベースを操作するときに使用する認可識別子を指定します。 8バイト以内の半角英数字で指定してください。 |
パスワード | 組み込みデータベースを操作するときに使用するパスワードを指定します。 半角英字で始まる30バイト以内の半角英数字で指定してください。 |
パスワード(確認) | [パスワード]に指定した値と同じ値を指定します。 |
- [次へ]ボタンをクリックします。
[セットアップの確認]ページが表示されます。
![[図データ]](figure/zu021200.gif)
[セットアップの内容]エリアにセットアップされる内容が表示されるので,設定値を確認してください。標準セットアップで構築される環境の設定内容の詳細は,「2.3.3 セットアップする環境の設定内容」を参照してください。
なお,組み込みデータベースユーザのパスワードについては,指定した値に関係なく8文字の「*(アスタリスク)」で表示されます。
- [実行]ボタンをクリックします。
[進行状況]ページが表示されます。
セットアップが終了すると,[セットアップの完了]ページが表示されます。
![[図データ]](figure/zu021300.gif)
- [終了]ボタンをクリックします。
[セットアップ - 開発環境インスタントセットアップ]ダイアログが閉じます。
- 注意
- 処理が中断された場合の対処
- 処理が中断された場合は,アンセットアップを実行してから再度セットアップを実行してください。アンセットアップの手順については,「2.8.1 デバッグ環境のアンセットアップ」を参照してください。
- エラーによって中断された場合は,コンソールに出力されたエラーメッセージを確認してエラーを取り除いてから,アンセットアップしてください。そのあと,再度セットアップを実行してください。
- 出力されたエラーメッセージについては,マニュアル「アプリケーションサーバ メッセージ(構築/運用/開発用)」を参照して対処してください。
- 組み込みデータベースのセットアップ時にエラーが発生した場合は,マニュアル「HiRDB メッセージ」を参照してください。
- セットアップした環境を変更する場合の注意
- 開発環境インスタントセットアップ機能で変更できない設定を変更したい場合は,セットアップが完了したあとで,運用管理ポータルを使用して変更してください。ただし,運用管理ポータルで設定変更したJ2EEサーバに対して,再度開発環境インスタントセットアップ機能で設定を変更しようとすると,エラーが発生するおそれがあります。
- 運用管理ポータルについてはマニュアル「アプリケーションサーバ 運用管理ポータル操作ガイド」を参照してください。
- 参考
- セットアップ後の各サーバの状態
- 開発環境インスタントセットアップ機能を使用してセットアップすると,各サーバは次の状態になります。
表2-3 セットアップ後の各サーバの状態
サーバ名 | 状態 |
---|
運用管理エージェント | ○ |
Management Server | ○ |
J2EE サーバ | × |
パフォーマンストレーサ | ○※ |
組み込みデータベース | ○ |
- (凡例)
- ○:開始 ×:停止
- 注※
- localhost指定でデバッグ環境を構築した場合は,停止状態となります。
- セットアップログの確認方法
- 開発環境インスタントセットアップ機能を実行したときのログは,デバッグ環境のセットアップログに出力されます。セットアップログの確認方法については「付録E.4 開発環境インスタントセットアップ機能およびEclipseセットアップ機能実行時の情報の採取」を参照してください。