付録L.1 JSFを利用する場合

JSFを利用して,J2EEアプリケーションを開発する場合,ユーザー・ライブラリーやファセットを設定する必要があります。

JSFを利用する場合に必要な作業の流れを次に示します。

図L-1 JSFを利用する場合に必要な作業の流れ

[図データ]

それぞれの作業の概要を説明します。

  1. ユーザー・ライブラリーの設定
    JSFを利用するためにはユーザー・ライブラリーを設定する必要があります。詳細は,「(1) ユーザー・ライブラリーの設定」を参照してください。
  2. ファセットの設定
    ファセットの設定をします。詳細は,「(2) ファセットの設定」を参照してください。
  3. JSF 2.1を利用する場合に必要な設定
    ファセットの設定でJSFのバージョンを「2.1」と指定した場合は,追加の手順が必要です。詳細は,「(3) JSF 2.1を利用する場合に必要な設定」を参照してください。

以降で,これらの手順について説明します。

<この項の構成>
(1) ユーザー・ライブラリーの設定
(2) ファセットの設定
(3) JSF 2.1を利用する場合に必要な設定
(4) web.xml編集時の注意事項

(1) ユーザー・ライブラリーの設定

ユーザー・ライブラリーを設定する手順を次に示します。

  1. Eclipseのメニューから[ウィンドウ]-[設定]を選択します。
    [設定]ダイアログが表示されます。
  2. [設定]ダイアログの左ペインで[Java]-[ビルド・パス]-[ユーザー・ライブラリー]を選択します。
    [ユーザー・ライブラリー]ページが表示されます。

    [図データ]

  3. [新規]ボタンをクリックします。
    [新規ユーザー・ライブラリー]ダイアログが表示されます。

    [図データ]

  4. [ユーザー・ライブラリー名]に任意の名前を指定して,[OK]ボタンをクリックします。
    [定義済みのユーザー・ライブラリー]に作成したユーザー・ライブラリーが表示されます。
  5. [定義済みのユーザー・ライブラリー]で作成したユーザー・ライブラリーを選択し,[JAR の追加]ボタンをクリックします。
    [JAR の選択]ダイアログが表示されます。
  6. [JAR の選択]ダイアログで,[ファイル名]に追加するjarを指定して,[開く]ボタンをクリックします。
    作成したユーザー・ライブラリーに指定したjarが追加されます。
    ユーザー・ライブラリーに追加するjarは次のとおりです。
    • <Developerのインストールディレクトリ>¥CC¥lib¥cjsf.jar
    • <Developerのインストールディレクトリ>¥CC¥lib¥cjstl.jar
    • <Developerのインストールディレクトリ>¥CC¥lib¥validation-api.jar
  7. [設定]ダイアログで,[OK]ボタンをクリックします。
    設定が保存されます。
    注意
    デバッグ環境で,JSFを利用するJ2EEアプリケーションを実行するには,次のjarについてJ2EEサーバ側の設定が必要です。
    • <Developerのインストールディレクトリ>¥CC¥lib¥cjsf.jar
    • <Developerのインストールディレクトリ>¥CC¥lib¥cjstl.jar
    設定の詳細については,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(Webコンテナ)」の「3.4 クラスパスの設定(開発環境の設定)」を参照してください。

(2) ファセットの設定

ファセットを設定する手順を次に示します。

  1. [プロジェクト・エクスプローラー]ビューで,JSFを利用する動的Webプロジェクトを選択します。
  2. Eclipseのメニューから[プロジェクト]-[プロパティ]を選択します。
    [プロパティ: <プロジェクト名>]ダイアログが表示されます。
  3. [プロパティ: <プロジェクト名>]ダイアログの左ペインで[プロジェクト・ファセット]を選択します。
    [プロジェクト・ファセット]ページが表示されます。

    [図データ]

  4. [プロジェクト・ファセット]で[JavaServer Faces]にチェックを入れ,バージョンに「2.0」または「2.1」を選択します。
    [プロジェクト・ファセット]ページに「Further configuration required」または「Further configuration available」のリンクが表示されます。
    バージョンに「2.1」を指定した場合は,ファセットの設定のあとに追加の手順が必要です。追加の手順については「(3) JSF 2.1を利用する場合に必要な設定」を参照してください。

    [図データ]

  5. 手順4で表示されたリンクをクリックします。
    [ファセット済みプロジェクトの変更]ダイアログが表示されます。

    [図データ]

  6. [ファセット済みプロジェクトの変更]ダイアログで,次の項目を指定します。
    • [種類]に「ユーザー・ライブラリー」を選択します。
    • 表示されるユーザー・ライブラリーリストで,作成したJSFのユーザー・ライブラリーをチェックします。
    • [Include libraries with this application]のチェックを外します。
  7. [OK]ボタンをクリックします。
  8. [プロパティ: <プロジェクト名>]ダイアログで,[OK]ボタンをクリックします。

(3) JSF 2.1を利用する場合に必要な設定

JSF 2.1を利用する場合の追加手順を次に示します。

  1. faces-config.xmlをエディタで開きます。
  2. バージョンを変更します。
    次の項目を変更します。
    • <faces-config>タグのversion属性を「2.0」から「2.1」に変更します。
    • xsi:schemaLocation属性のスキーマファイル名を「web-facesconfig_2_0.xsd」から「web-facesconfig_2_1.xsd」に変更します。
  3. JSF 2.1で追加された要素を利用する場合は追加します。
    JSF 2.1で追加された要素を追加します。
    インターネットに接続できる環境では,[ソース]タブでのコンテンツ・アシストや[アウトライン]ビューを利用した要素を追加できます。

(4) web.xml編集時の注意事項

JSFを利用するための設定をすると,web.xmlに次の定義が設定されます。修正または削除してください。