ここでは,ユーザ拡張性能解析トレース設定ファイルの編集について説明します。
Developerでは,トレース取得ポイントをEclipse上で設定できます。Eclipseのビュー上でできる編集作業を次に示します。
それぞれの手順を次に示します。
設定済みのトレース取得ポイントを削除したり,新規にトレース取得ポイントとして設定したりします。
手順を次に示します。
状態 | 説明 |
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トレース取得ポイントが設定済みのメソッドの場合 |
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トレース取得ポイントが設定されていないメソッドの場合 |
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J2EE パースペクティブに組み込まれたプロジェクト・エクスプローラービュー,およびアウトラインビューなどのビュー上のJava要素に対して,トレース取得ポイントを設定します。
手順を次に示します。
コンテキストメニューの表示名 | 説明 |
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トレース取得ポイントの設定 | 選択したメソッドに対して,トレース取得ポイントを設定できます。[トレース取得ポイントの設定]を選択した場合のエディターおよびビューの表示について説明します。
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トレース取得ポイントの設定(引数 * 指定) | 選択したメソッドと同名のメソッドすべてに対して,トレース取得ポイントを設定できます。 引数が異なるものも対象となります。[トレース取得ポイントの設定(引数 * 指定)]を選択した場合のエディターおよびビューの表示について説明します。
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設定済みのトレース取得ポイントを一覧表示します。また,一覧表示したビュー上で,トレース取得ポイントの編集,および削除を実施できます。
手順を次に示します。
項目名 | 説明 |
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記述形式※ | ユーザ拡張性能解析トレース設定ファイルの記述形式が表示されます。 |
識別 ID | 任意の文字列を指定します。 |
サブクラスも対象 | サブクラスも対象にするかどうかを指定します。なお,サブクラスのチェックボックスをチェックしても,継承先の同名のメソッドに対して,トレース取得ポイントのマーカーは付与されません。
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イベント ID | 4桁の16進数を指定します。 0xae02~0xae7e,または0xc000~0xcffeの範囲で指定します。 |
トレース取得レベル | 記述形式に指定したトレース取得レベルを,アルファベットで選択します。 A:標準 B:詳細 C:保守 |
コメント | トレース取得ポイントにコメントを指定します。 |
トレース取得ポイントは,パッケージ,クラス,インタフェース,メソッド(abstract メソッド含む),およびコンストラクタなどのJava要素に対して設定します。それぞれの指定内容および指定例を次に示します。
表6-1 トレース取得ポイントの指定内容および指定例
項番 | Java要素 | 指定内容および指定例 |
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1 | パッケージ | <指定形式> 「完全修飾パッケージ名.*」を指定します。 <識別 ID> 「完全修飾パッケージ名.*」を指定します。 <サブクラスフラグ> 「false」を指定します。
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2 | クラス | <指定形式> 「完全修飾クラス名」を指定します。 <識別 ID> 「完全修飾クラス名」を指定します。 <サブクラスフラグ> 「false」を指定します。
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3 | インタフェース | <指定形式> 「完全修飾インタフェース名」を指定します。 <識別 ID> 「完全修飾インタフェース名」を指定します。 <サブクラスフラグ> 「true」を指定します。
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4 | メソッド(クラス配下) | <指定形式> 「完全修飾メソッド名(引数の型名)」を指定します。※ <識別 ID> 「完全修飾メソッド名」を指定します。 <サブクラスフラグ> 「false」を指定します。
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5 | メソッド(インタフェース配下) (abstract メソッドを含む) | <指定形式> 「完全修飾メソッド名(引数の型名)」を指定します。※ <識別 ID> 「完全修飾メソッド名」を指定します。 <サブクラスフラグ> 「true」を指定します。
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6 | コンストラクタ(クラス配下) | <指定形式> 「完全修飾クラス名.<init>(引数の型名)」を指定します。※ <識別 ID> 「完全修飾クラス名.<init>」を指定します。 <サブクラスフラグ> 「false」を指定します。
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注※ 引数の型名は「*(アスタリスク)」となる場合があります。
パッケージ単位の設定や定義ファイルのフォーマットについてはマニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 保守/移行編」の「7.5.3 ユーザ拡張性能解析トレースのトレース対象メソッドの設定」を参照してください。