2.3.5 デバッグ環境のカスタムセットアップ

カスタムセットアップでは,次の内容を指定して,デバッグ環境を構築できます。

ここでは,カスタムセットアップを実行する場合の手順を説明します。

  1. スタートメニューから,[すべてのプログラム]-[Cosminexus]-[環境構築]-[デバッグ環境セットアップ]を選択します。
    開発環境インスタントセットアップ機能が起動して,[セットアップ - 開発環境インスタントセットアップ]ダイアログ[セットアップの種類の選択]ページが表示されます。

    [図データ]

    「localhost 指定でデバッグ環境を構築する」チェックボックスをチェックした場合,複製用のマスターイメージとしてデバッグ環境を構築できます。必要に応じて選択してください。
  2. [カスタム]を選択して,[次へ]ボタンをクリックします。
    [デバッグ環境の選択]ページが表示されます。

    [図データ]

  3. デバッグ環境を構築するマシンの環境に合わせて,構築するデバッグ環境を選択します。また,組み込みデータベースを構築するかどうかも指定します。
    項目名指定値
    構築するデバッグ環境の設定標準推奨の設定でデバッグ環境を構築する場合に選択します。
    デバッグ環境を構築するマシンの物理メモリが1GB以上の場合に適しています。
    コンパクト使用メモリを抑えた設定でデバッグ環境を構築する場合に選択します。大規模なアプリケーション開発には適していません。
    デバッグ環境を構築するマシンの物理メモリが1GB未満の場合に適しています。
    組み込みデータベースの設定組み込みデータベースを構築する組み込みデータベースを構築するかどうかを指定します。
    • 組み込みデータベースを構築する場合
      チェックします。
    • 組み込みデータベースを構築しない場合
      チェックを外します。なお,チェックを外した場合は,手順8.~手順11.は省かれます。
    注意
    • コンパクト設定で構築した環境でも,使用状況によってはメモリ不足で動作が不安定となる場合があります。そのため,開発環境で使用するメモリを確保した上で動作させてください。
    • Windows x64の環境(WOW64を除く)では,コンパクト設定は利用できません。
  4. [次へ]ボタンをクリックします。
    [Management Server 管理ユーザの設定]ページが表示されます。

    [図データ]

  5. 次の項目を指定します。
    項目名指定値
    認証なしManagement Serverリモート管理機能で管理ユーザを設定しない場合に選択します。
    認証ありManagement Serverリモート管理機能で管理ユーザを設定する場合に選択します。
    管理ユーザ ID[認証あり]を選択した場合,Management Serverリモート管理機能で使用する管理ユーザIDを指定します。
    8バイト以内の半角英数字で指定してください。
    パスワード[認証あり]を選択した場合,Management Serverリモート管理機能で使用するパスワードを指定します。
    半角英字で始まる30バイト以内の半角英数字で指定してください。
    パスワード(確認)[認証あり]を選択した場合,[パスワード]に指定した値と同じ値を指定します。
  6. [次へ]ボタンをクリックします。
    [組み込みデータベースのセットアップ]ページが表示されます。
    手順4.で[組み込みデータベースを構築する]のチェックを外した場合は,[ポート番号の設定]ページが表示されます。手順12.に移ります。

    [図データ]

  7. デバッグ環境で使用するデータベースの設定内容として,次の項目を指定および選択します。
    項目名指定値
    組み込みデータベース構築ディレクトリ組み込みデータベースの設定ファイルおよびRDエリアのファイルを格納するディレクトリを80バイト以内で指定します。
    デフォルトから変更したい場合は,[参照]ボタンから格納するディレクトリを指定できます。
    注意
    次に示す条件のどれかに当てはまるディレクトリは指定できません。
    • ディレクトリがない。
    • ディレクトリのパスがUNCで表記されている。
    • ディレクトリ内に次の名前のディレクトリまたはファイルが存在する。
      area,bats,conf,ini
    • ネットワークドライブを使用したパスを指定している。
    データベースサイズ構築したいデータベースのサイズを選択します。
    • Small(100MB)
    • Medium(500MB)
    • Large(1GB)
  8. [次へ]ボタンをクリックします。
    [組み込みデータベースユーザの設定]ページが表示されます。

    [図データ]

  9. 次の項目を指定します。
    項目名指定値
    認可識別子組み込みデータベースを操作するときに使用する認可識別子を指定します。
    8バイト以内の半角英数字で指定してください。
    パスワード組み込みデータベースを操作するときに使用するパスワードを指定します。
    半角英字で始まる30バイト以内の半角英数字で指定してください。
    パスワード(確認)[パスワード]に指定した値と同じ値を指定します。
  10. [次へ]ボタンをクリックします。
    [ポート番号の設定]ページが表示されます。

    [図データ]

  11. デバッグ環境で使用するポート番号を指定します。
    [∧]および[∨]ボタン,[↑]および[↓]キー,または直接数値を入力して指定してください。
    項目名指定値
    J2EE サーバのポート番号デバッグ接続のためのポート番号J2EEサーバにデバッグ接続するために使用するポート番号を半角数字で指定します。
    指定できる範囲は0~65535です。
    HTTP のポート番号J2EEサーバが利用するHTTPのポート番号を半角数字で指定します。
    指定できる範囲は1~65535です。
    簡易 Web サーバのポート番号J2EEサーバが利用する簡易Webサーバのポート番号を半角数字で指定します。
    指定できる範囲は1~65535です。
    RMI レジストリのポート番号J2EEサーバが利用するRMIレジストリのポート番号を半角数字で指定します。
    指定できる範囲は1~65535です。
    ネーミングサービスのポート番号J2EEサーバがネーミングサービスとして利用するCORBAネーミングサービスのポート番号を半角数字で指定します。
    指定できる範囲は1~65535です。
    Management Server のポート番号リモート管理機能の接続ポート番号Management Serverリモート管理機能への外部接続ポート番号を半角数字で指定します。
    指定できる範囲は1~65535です。
    終了要求受信ポート番号Management Server終了要求受信ポート番号を半角数字で指定します。
    指定できる範囲は1~65535です。
    内部通信用ポート番号Management Server内部通信用ポート番号を半角数字で指定します。
    指定できる範囲は1~65535です。
    接続 HTTP ポート番号Management Server接続HTTPポート番号を半角数字で指定します。
    指定できる範囲は1~65535です。
    運用管理エージェントのポート番号Management Serverが使用する運用管理エージェントのポート番号を半角数字で指定します。
    指定できる範囲は1~65535です。
    組み込みデータベースのポート番号ポート番号組み込みデータベースが使用するポート番号を半角数字で指定します。
    指定できる範囲は5001~65535です。
  12. [次へ]ボタンをクリックします。
    [セットアップの確認]ページが表示されます。

    [図データ]

    [セットアップの内容]エリアにセットアップされる内容が表示されます。設定値を確認してください。カスタムセットアップで指定しなかった設定値については,「2.3.3 セットアップする環境の設定内容」を参照してください。
    なお,Management Server管理ユーザのパスワードおよび組み込みデータベースユーザのパスワードについては,指定した値に関係なく8文字の「*(アスタリスク)」で表示されます。
  13. [実行]ボタンをクリックします。
    [進行状況]ページが表示されます。
    セットアップが終了すると,[セットアップの完了]ページが表示されます。

    [図データ]

  14. [終了]ボタンをクリックします。
    [セットアップ - 開発環境インスタントセットアップ]ダイアログが閉じます。

処理が中断された場合の対処,セットアップ後の各サーバの状態,開発環境インスタントセットアップ機能では変更できない設定の変更方法については,「2.3.4 デバッグ環境の標準セットアップ」の注意事項および参考事項を参照してください。