EJBを使用したWebサービスクライアントの開発方法について説明します。
EJBを使用したWebサービスクライアントの開発の流れを,次の図に示します。
図8-5 EJBを使用したWebサービスクライアントの開発の流れ
それぞれの作業の概要を次に示します。
以降,この流れに沿ってEJBを使用したWebサービスクライアントの開発の手順を説明します。
EJBを使用したWebサービスクライアントの開発に使用するEJBプロジェクトを作成します。EJBプロジェクトの作成方法については,「4.4.2 EJBプロジェクトの作成」を参照してください。
呼び出そうとしているWebサービスのメタ情報が記述されたWSDLファイルを取得します。またはWSDLファイルのURLが公開されている場合はそのURLを取得します。
取得したWSDLファイルを基に,Webサービスクライアントの開発や実行に必要なJavaソース(サービスクラス,SEI,およびJava Bean(スタブ))を生成します。Javaソースは,Eclipseを使って生成できます。Javaソースを生成する手順は,「8.4.1(4) Javaソースの生成」と同様ですが,[Web サービス・クライアント]ダイアログの[プロジェクト]には,ワークスペースのEJBプロジェクト名を選択します。
また,次に示す操作や設定をした場合,[Web サービス・クライアント]ダイアログを表示すると,[Java ソース・フォルダー]が空欄となり,以降の操作ができなくなります。そのため,[Java ソース・フォルダー]には,プロジェクトルート以外を設定してください。
生成されたJavaソースを利用して,Webサービスクライアントを実装します。Webサービスクライアントの実装例については,マニュアル「アプリケーションサーバ Webサービス開発ガイド」の「3.6 Webサービスクライアントの実装」を参照してください。
Webサービスクライアントを実装したEJBの定義をejb-jar.xmlに追加します。
エンタープライズアプリケーションプロジェクトを作成します。エンタープライズアプリケーションプロジェクトの作成手順については,「4.4.4 エンタープライズアプリケーションプロジェクトの作成」を参照してください。
エンタープライズアプリケーションプロジェクトに,「8.4.3(2) EJBプロジェクトの作成」で作成したWebサービスクライアント用のEJBプロジェクトを追加します。EJBプロジェクトの追加手順を次に示します。
作成したプロジェクトをデプロイしてデバッグします。
エンタープライズアプリケーションプロジェクトから作成されたJ2EEアプリケーションをJ2EEサーバにデプロイします。デプロイ方法については,「6.7 J2EEサーバへのプロジェクトの公開」を参照してください。
作成したJ2EEアプリケーションをデバッグします。デバッグ方法については,「6.8 J2EEアプリケーションのデバッグと実行」を参照してください。