8.2.1 WSDLを起点としたWebサービスの開発の流れ

Eclipseを利用して,WSDLを起点とした,POJOのWebサービスおよびEJBのWebサービスを開発できます。POJOのWebサービスおよびEJBのWebサービスの開発の流れは基本的に同じですが,一部異なる個所があります。WSDLを起点としたWebサービスの開発の流れを,次の図に示します。

図8-1 WSDLを起点としたWebサービスの開発の流れ

[図データ]

それぞれの作業の概要を次に示します。

  1. プロジェクトの作成
    POJOのWebサービスを開発する場合,Webサービスの開発に使用する動的Webプロジェクトを作成します。詳細は,「8.2.2 プロジェクトの作成」を参照してください。
    EJBのWebサービスを開発する場合,EJBのWebサービスはEJB-JARファイルに含まれるため,EJBプロジェクトを作成します。詳細は,「4.4.2 EJBプロジェクトの作成」を参照してください。
  2. WSDLファイルの作成
    WSDLファイルを作成します。または,公開されているWSDLファイルのURLを取得します。詳細は,「8.2.3 WSDLファイルの作成」を参照してください。
  3. Javaソースの生成
    Webサービスの開発に必要なJavaソースを生成します。詳細は,「8.2.4 Javaソースの生成」を参照してください。
  4. Webサービスの実装
    Webサービス実装クラスのスケルトンにWebサービスを実装します。詳細は,「8.2.5 Webサービスの実装」を参照してください。
  5. web.xmlの編集
    POJOのWebサービスを開発する場合,Webサービス用の設定を追加します。詳細は,「8.2.6 web.xmlの編集」を参照してください。
    EJBのWebサービスを開発する場合,EJBのWebサービスはEJB-JARファイルに含まれるため,web.xmlの編集は不要です。
  6. エンタープライズアプリケーションプロジェクトの作成とモジュールの追加
    エンタープライズアプリケーションプロジェクトを作成して,動的WebプロジェクトまたはEJBプロジェクトを追加します。詳細は,「8.2.7 エンタープライズアプリケーションプロジェクトの作成とモジュールの追加」を参照してください。
  7. J2EEアプリケーションのデプロイとデバッグ
    J2EEアプリケーションをJ2EEサーバにデプロイして,デバッグします。詳細は,「8.2.8 J2EEアプリケーションのデプロイとデバッグ」を参照してください。

以降の項では,この流れに沿ってWSDLを起点としたWebサービスの開発の手順を説明します。