Cosminexus V9 アプリケーションサーバ Cosminexus HTTP Server

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付録F.2 HTTP Serverの設定

サーバクラスタに適用するための,HTTP Serverの設定手順を次に示します。

  1. HTTP Serverを各ノードのローカルディスクにそれぞれインストールします。
  2. 各ノードで,HTTP ServerをWindowsのサービスとして登録します。
    登録するサービス名は各ノードで共通にします。HTTP Serverをインストールしたときに登録される,サービス名"Cosminexus HTTP Server"のサービスをクラスタ化したい場合は,この手順は不要です。
  3. サーバクラスタの設定をします。
    付録F.3 サーバクラスタの設定」を参照してください。
  4. HTTP Serverのコンフィグファイルを各ノードに配布します。
  5. サーバクラスタのクラスタ化されたサービスやアプリケーションをオンラインにします。

環境設定については,次の点に注意してください。

<この項の構成>
(1) バーチャルホストの場合
(2) IPアドレスの指定
(3) コンフィグファイルの文法チェック
(4) コンフィグファイルの変更
(5) CRLを使用して運用している場合
(6) リソースの種類

(1) バーチャルホストの場合

フェイルオーバの結果,クライアントに返送されるサーバ名が変化する場合があります。このため,バーチャルホストでもServerNameディレクティブは必ず設定してください。

(2) IPアドレスの指定

IPアドレスを指定するディレクティブ(<VirtualHost>,BindAddress,Listen,NameVirtualHost)では,LANカードに指定されたIPアドレス(他ノードに移動できないIPアドレス)ではなく,再配置できるIPアドレス(リソースモジュールに対して与えられ,他ノードに移動できるIPアドレス)を使用してください。

(3) コンフィグファイルの文法チェック

サーバクラスタの起動の前には,インストールしたディレクトリで"httpsd -t"を実行し,サーバ設定が正しいことを確認してください。HTTP Serverのコンフィグファイルの中で,IPアドレスや記憶域など,クラスタのサービスやアプリケーションに属しているリソースを参照している場合,確認しようとしているノードにサービスやアプリケーションを移動してから,”httpsd -t”を実行してください。

(4) コンフィグファイルの変更

サービスがオンライン中のノードで,httpsdコマンドやスタートメニューによってHTTP Serverのサービスを再起動すれば,サーバクラスタで使用中のサービスをオフラインにすることなくHTTP Serverの設定を変更できます。コンフィグファイルの変更内容は,ほかのノードにも反映する必要があります。

(5) CRLを使用して運用している場合

待機ノードにも,1次ノードと同様のCRLを設定する必要があります。

(6) リソースの種類

HTTP Serverをリソースで指定する場合,汎用アプリケーションではなく汎用サービスで指定してください。汎用アプリケーションでは,HTTP Serverは正常に動作しません。