Cosminexus V9 アプリケーションサーバ Cosminexus HTTP Server

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付録E.1 ハードウェア構成例とHACMP for AIXの動作概要

HACMP for AIXは,監視対象のノードに障害が発生すると,予備のノードに処理を切り替えてサービスを続行します。この動作を,テイクオーバといいます。テイクオーバには,次に示す切り替え機能があります。

次にネットワークの障害例とアプリケーションの障害例を示します。

<この項の構成>
(1) ネットワークの障害例
(2) アプリケーションの障害例

(1) ネットワークの障害例

LANアダプタを二重化するときは,一方をアプリケーションのサービスをするために稼働させるアダプタ(サービス・アダプタ)とし,他方をサービス・アダプタをバックアップするアダプタ(スタンバイ・アダプタ)として定義します。

この構成では,サービス・アダプタ側に障害が発生すると,同一ノード上のスタンバイ・アダプタに接続が切り替えられます。アダプタの二重化について,次に示します。

図E-1 アダプタの二重化

[図データ]

(2) アプリケーションの障害例

ノードを二重化した場合の例について示します。

稼働ノード(サービス・ノード)とバックアップ用ノード(スタンバイ・ノード)の2台のサーバ構成で,LANを二重化し,双方の監視用パスとしてRS232通信を使用して2台のノード間を接続する構成とします。ディスク記憶装置は,ノード間で共有します。

サービス・ノードに障害が発生し,他ノードへのフェイルオーバが必要だと判断すると,サービス・ノードを除去して,スタンバイ・ノード上でサービスを継続させます。共有ディスクは,スタンバイ・ノードで継続的に利用できます。複数ノードの運用の例を,次に示します。

図E-2 複数ノードの運用の例(HACMP for AIX)

[図データ]