Cosminexus V9 アプリケーションサーバ Cosminexus HTTP Server

[目次][用語][索引][前へ][次へ]

4.15.1 サポート範囲

<この項の構成>
(1) IPv6に対応しているディレクティブ
(2) ディレクティブにIPv6アドレスを指定するときの注意
(3) 制限事項

(1) IPv6に対応しているディレクティブ

ListenディレクティブやVirtualHostディレクティブなどのディレクティブに,IPv6アドレスを指定することによって,IPv6による通信やIPv6アドレスに対応したバーチャルホストの指定などができます。

IPv6に対応しているディレクティブを次に示します。

<VirtualHost>,AddIcon,AddIconByEncoding,AddIconByType,Allow from,CustomLog,DefaultIcon,Deny from,ErrorDocument,ExtendedStatus,HostnameLookups,HWSErrorLogClientAddr X-Forwarded-For,HWSSetEnvIfIPv6,ImapBase,ImapDefault,Listen,LogFormat,NameVirtualHost,ProxyPass,ProxyPassReverse,QOSCookieDomain,QOSRedirect,Redirect,RedirectMatch,ServerAlias,ServerName,ServerSignature,SetEnvIf,SetEnvIfNoCase,TransferLog,UseCanonicalName

各ディレクティブの詳細については,「6.2 ディレクティブの詳細」を参照してください。

(2) ディレクティブにIPv6アドレスを指定するときの注意

ディレクティブにIPv6アドレスを記述する場合は,「[IPv6アドレス]」のようにIPv6アドレスを[ ]で囲んで指定してください。また,ディレクティブにIPv6アドレスとポート番号を併記する場合は,「[IPv6アドレス]:ポート番号」のようにIPv6アドレスを[ ]で囲み,「:」の後ろにポート番号を指定します。

ただし,次のディレクティブにIPv6アドレスを記述する場合は,IPv6アドレスを[ ]で囲まないで指定してください。

なお,IPv6アドレスを指定する場合は,グローバルユニキャストアドレスを指定してください。

(3) 制限事項

次の機能については,IPv6には対応していません。

SSL通信の一部
SSLCacheServerPortディレクティブにポート番号を指定している場合,Webサーバ本体とgcacheサーバとの間は,IPv4による通信を行います。IPv6による通信はできません。
なお,IPv6ソケットを使用したSSL通信はできます。

ディレクトリサービス(LDAPサーバ)
LDAPServerNameディレクティブには,IPv6アドレスまたはIPv6アドレスに対応したホスト名は指定できません。

アドレス制限
BindAddressディレクティブには,IPv6アドレスは指定できません。

クライアントの確認
IdentityCheckディレクティブにOnを指定しても,IPv6ソケットを使用している場合は機能しません。

環境変数の設定
SetEnvIfディレクティブとSetEnvIfNoCaseディレクティブの正規表現には,IPv6アドレスを指定できません。IPv6アドレスを指定する場合は,HWSSetEnvIfIPv6ディレクティブを使用してください。

crldownloadコマンド
「-h ホスト名」には,IPv6アドレスまたはIPv6アドレスに対応したホスト名は指定できません。