Cosminexus V9 アプリケーションサーバ Cosminexus HTTP Server
稼働中のプロセス数,待機中のプロセス数および各プロセスのステータス(R,W,Lなど)をWebブラウザに表示します(Windows版の場合はサーバスレッド数)。この情報を基に,StartServers,MinSpareServers,MaxSpareServers,MaxClientsディレクティブなどをチューニングできます(Windows版の場合はThreadsPerChildディレクティブ)。各ディレクティブの詳細は,「4.1 HTTP Serverの処理とディレクティブとの関係」を参照してください。
ExtendedStatusディレクティブでOnを指定すると,より詳細な情報が表示されます。
ステータス情報の表示機能を利用するには,次に示すようにserver-statusハンドラを指定します。
<Location /server-status> SetHandler server-status </Location> |
ただし,Webサーバのステータス情報はアクセス制御して,エンドユーザには非公開にするのが一般的です。
ステータス情報を表示するには,Webブラウザから次に示す形式でURLを指定します。なお,server-statusは,タイミングによって一時的に正しく表示されない場合があります。
http://ホスト名〔:ポート番号〕/server-status〔?{refresh=更新間隔|auto|notable}〕 |
refresh=更新間隔,auto,notableはそれぞれ&でつないで指定できます。ただし,autoはプレーンテキスト形式であるため,notableと同時に指定するのは意味がありません。
http://www.example.com/server-status?refresh=60¬able
http://www.example.com/server-status
図4-11 ステータス情報の表示例
ステータス情報の表示機能で取得できる情報を次に示します。ExtendedStatusディレクティブでOnを指定すると,詳細な情報を取得できます。
表4-13 ステータス情報の表示機能で取得できる情報(auto指定がない場合)
項番 | 内容 | 説明 | ExtendedStatusの値と取得可否 | |
---|---|---|---|---|
Off | On | |||
1 | Server Version | サーバのバージョン | ○ | ○ |
2 | Server Built | サーバのビルド時間 | ○ | ○ |
3 | Current Time | 現在時刻 | ○ | ○ |
4 | Restart Time | 起動時刻 | ○ | ○ |
5 | Parent Server Generation | サーバプロセスの再起動回数(初期値0) | ○ | ○ |
6 | Server uptime | サーバプロセスの稼働時間 | ○ | ○ |
7 | Total accesses | 合計アクセス回数 | × | ○ |
8 | Total Traffic | 合計通信量 | × | ○ |
9 | CPU Usage: u vvv s www cu xxx cs yyy - zzz% CPU load | ユーザ時間,システム時間,子プロセスのユーザ時間,子プロセスのシステム時間,CPU使用率(UNIX版) | × | ○ |
10 | xxx requests/sec - yyy B/second - zzz B/request | 1秒当たりのリクエスト数, 1秒当たりの通信量, 1リクエスト当たりの通信量 |
× | ○ |
11 | xxx requests currently being processed, yyy idle workers | リクエスト処理中のサーバプロセス(スレッド)数, リクエスト待ち状態のサーバプロセス(スレッド)数 |
○ | ○ |
12 | スコアボード | 個々のスレッドの動作状況 | ○ | ○ |
13 | Scoreboard Key | スコアボードの凡例 | ○ | ○ |
14 | PID Key | 個々のスレッドのサーバプロセスIDと動作状況 | ○ | × |
15 | Srv | サーバプロセスの識別子と再起動回数 | × | ○ |
16 | PID | プロセスID | × | ○ |
17 | Acc | アクセス数(コネクション単位/スレッド単位/スロット単位) | × | ○ |
18 | M | 動作状況 | × | ○ |
19 | CPU | CPU時間(秒)(UNIX版) | × | ○ |
20 | SS | 最後の処理開始からの経過秒 | × | ○ |
21 | Req | 最後の処理に要したミリ秒 | × | ○ |
22 | Conn | コネクションに対する通信量 | × | ○ |
23 | Child | プロセスの通信量 | × | ○ |
24 | Slot | スロットの通信量 | × | ○ |
25 | Client | 最後の処理のクライアント | × | ○ |
26 | VHost | バーチャルホスト名 | × | ○ |
27 | Request | 最後の処理のリクエストライン | × | ○ |
表4-14 ステータス情報の表示機能で取得できる情報(auto指定がある場合)
項番 | 内容 | 説明 | ExtendedStatusの値と取得可否 | |
---|---|---|---|---|
Off | On | |||
1 | Total accesses | 合計アクセス回数 | × | ○ |
2 | Total kBytes | 合計通信量 | × | ○ |
3 | CPULoad | CPU使用率(UNIX版) | × | ○ |
4 | Uptime | サーバプロセスの稼働時間(秒) | × | ○ |
5 | ReqPerSec | 1秒当たりのリクエスト数 | × | ○ |
6 | BytesPerSec | 1秒当たりの通信量 | × | ○ |
7 | BytesPerReq | 1リクエスト当たりの通信量 | × | ○ |
8 | BusyWorkers | リクエスト処理中のサーバプロセス(スレッド)数 | ○ | ○ |
9 | IdleWorkers | リクエスト待ち状態のサーバプロセス(スレッド)数 | ○ | ○ |
10 | スコアボード | 個々のスレッドの動作状況 | ○ | ○ |
サーバステータス表示機能で表示される「Current Time」および「Restart Time」のタイムゾーンの情報に,マルチバイト文字が設定されることがあります。このとき,HTTP Serverでは,これらの文字列をすべてエスケープ(「\x」から始まる接頭辞と16進コードで構成される文字列に置換)します。
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