4.2.10 保守情報収集機能hwscollectコマンド

Webサーバが異常終了および無応答となった場合などに,保守員が障害調査を実施するためのコアダンプ,エラーログ,アクセスログなどの資料が必要となります。hwscollectコマンドによって,これら障害調査のための資料を一括して収集できます。hwscollectコマンドはUNIX版だけで有効です。

hwscollectコマンドは,root権限で実行する必要があります。

<この項の構成>
(1) 形式
(2) オペランド
(3) 使用方法
(4) コンフィグファイルの設定
(5) コンフィグファイルの指定例
(6) ディスク使用量
(7) 注意事項

(1) 形式

hwscollect 収集情報出力先ディレクトリ 〔-f 定義ファイル名

(2) オペランド

(3) 使用方法

HTTP Serverを標準的な構成でインストールした場合の使用方法を示します。

/opt/hitachi/httpsd/maintenance/hwscollect /tmp

(4) コンフィグファイルの設定

hwscollect.confでhwscollectの動作を定義します。hwscollect.confは,キーワードと値をスペースで区切って記述します。キーワードは,大文字小文字を区別しません。行の最初に#を付けるとコメント行になります。ファイル名はすべて絶対パスで指定してください。コンフィグファイルのキーワードと指定について次に示します。

表4-5 コンフィグファイルのキーワードと指定

キーワード指定する値指定複数指定ワイルドカード
ServerRoothttpsd.confのServerRootディレクティブの値を指定します。必須××
confhttpsd.confのファイル名を指定します。必須××
trcinfohwstraceinfoコマンドの存在するディレクトリを指定します。必須××
trcidhttpsd.confのHWSTraceIdFileディレクティブで指定されるファイル名を指定します。必須××
PidFilehttpsd.confのPidFileディレクティブで指定されるファイル名を指定します。必須××
COREhttpsd.confのCoreDumpDirectoryディレクティブの値と,SSLCacheServerRunDirディレクティブの値を指定します。任意
LOGhttpsd.confのErrorLogディレクティブ,HWSRequestLogディレクティブおよびTransferLogディレクティブやCustomLogディレクティブなどのログを指定するファイル名を指定します。任意
FILESそのほか,障害解析に役立つファイルがあれば指定します。任意
(凡例)
○:指定できる。
×:指定できない。

(5) コンフィグファイルの指定例

コンフィグファイルの指定例を示します。

ServerRoot /opt/hitachi/httpsd
conf /opt/hitachi/httpsd/conf/httpsd.conf
trcinfo /opt/hitachi/httpsd/sbin/
trcid /opt/hitachi/httpsd/logs/hws.trcid
PidFile /opt/hitachi/httpsd/logs/httpd.pid
CORE /opt/hitachi/httpsd/logs/core*
LOG /opt/hitachi/httpsd/logs/error*
LOG /opt/hitachi/httpsd/logs/access*
LOG /opt/hitachi/httpsd/logs/hws.trclog*
LOG /opt/hitachi/httpsd/logs/hwsrequest*

(6) ディスク使用量

(7) 注意事項