2.4.3 HTTP Serverを起動する(httpsdコマンド)
HTTP Serverはhttpsdコマンドでも起動できます。普通は,この方法では起動しません。デフォルト以外のhttpsd.confファイル名称を指定する場合またはサーバのルートディレクトリやhttpsd.confファイルを指定して起動する場合に,この方法を使用します。
また,暗号化した秘密鍵を使ってSSLを利用する場合は,起動時に秘密鍵のパスワード入力要求があります。
- <この項の構成>
- (1) 形式
- (2) オプション
- (3) 再起動方法
- (4) 終了方法
- (5) 起動確認方法
(1) 形式
/opt/hitachi/httpsd/sbin/httpsd〔〔-d ディレクトリ〕〔-f ファイル名〕〔-R ディレクトリ〕|-v|-t〕〔-D HWS_OPTION_HWS2〕 |
(2) オプション
- -d ディレクトリ
ServerRootディレクティブがコンフィグファイルに指定されていない場合の,デフォルト値を指定できます。
- -f ファイル名
httpsd.confファイルを指定できます。絶対パスまたはServerRootディレクティブの指定値からの相対パスで指定します。
- -R ディレクトリ
DSO実行ライブラリが格納されているディレクトリを絶対パスで指定します。
- -v
バージョン情報を表示させます。このオプションを指定した場合は,HTTP Serverは起動しません。
- -t
コンフィグファイルの文法チェックをします。文法エラーがあると,画面にエラーメッセージを表示します。このオプションを指定した場合は,HTTP Serverは起動しません。
- -D HWS_OPTION_HWS2
Red Hat Enterprise Linux Server 6 (64-bit x86_64),またはAIX V7.1においてSSL機能を使用する場合に指定します。他のプラットフォームやSSL機能を使用しない場合は,指定しないでください。
(3) 再起動方法
killコマンドでHTTP Serverを再起動できます。
kill {-HUP|-USR1} `cat PidFileディレクティブ指定値` |
- -HUP
httpsdctlコマンドのrestartに相当する再起動をします。
- -USR1
httpsdctlコマンドのgracefulに相当する再起動をします。
- PidFileディレクティブ指定値
PidFileディレクティブで指定した値(ファイル名)を指定します。
(4) 終了方法
httpsdコマンドでHTTP Serverを起動した場合,次に示すコマンドを実行してプロセスを終了し,HTTP Serverを停止してください。
kill {-TERM|-USR2} `cat PidFileディレクティブ指定値` |
- -TERM
httpsdctlコマンドのstopに相当する停止をします。
- -USR2
httpsdctlコマンドのgracefulstopに相当する停止をします。
(5) 起動確認方法
HTTP Serverの起動を確認するには,制御プロセスを確認してください。詳細は,「4.1.3 稼働管理について」の「(3) 制御プロセスの監視」を参照してください。
また,HTTP Serverを起動したあと,エラーログに以下のメッセージが出力されていることを確認してください。
[時刻情報] [notice] サーバ名 configured -- resuming normal operations