Cosminexus V9 アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(アプリケーション/リソース定義)

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3.3.1 EJB-JAR属性ファイルの指定内容

EJB-JAR属性ファイルは,次に示すDOCTYPE宣言を持ちます。

<!DOCTYPE hitachi-ejb-jar-property PUBLIC '-//Hitachi, Ltd.//DTD Ejb Jar Property 9.0//EN' 'file:///<Application Serverのインストールディレクトリ>/CC/admin/dtds/hitachi-ejb-jar-property_9_0.dtd'>

EJB-JAR属性ファイルは,次に示すタグを持つxmlファイルです。

なお,設定先のEJB-JARがDD(ejb-jar.xml)を保持していない場合,EJB-JAR属性ファイルのタグは変更できません。また,属性ファイルのバージョンは,以前のバージョンのものでも使用できます。

<この項の構成>
(1) ejb-jar.xmlを含む場合
(2) ejb-jar.xmlを含まない場合(EJB3.0以降)

(1) ejb-jar.xmlを含む場合

タグ名 出現パターン 説明
<hitachi-ejb-jar-property> 1回 ルートタグ。
<description>※1 0回以上※2 EJB-JARの説明。※3




<display-name>※1 1回以上※2 EJB-JARの表示名。※3
1≦文字列長
変更する場合,英数字(0〜9,A〜Z,a〜z),および次の特殊文字を使用できます。
プラス(+),ハイフン(-),ピリオド(.),キャレット(^),アンダースコア(_)

<icon>※1 0回以上※2 GUIツール上に表示されるEJB-JARのアイコンの定義。※3
<small-icon> 0または1回 スモールアイコン(16×16)のファイル名。※3
<large-icon> 0または1回 ラージアイコン(32×32)のファイル名。※3
<interceptors> 0または1回 インターセプタの設定。※4
<description>※1 0回以上※2 Interceptorsの説明。※4
<interceptor> 1回以上 インターセプタクラスの設定。※4
  <description>※1 0回以上※2 interceptor-classの説明。※4
  <interceptor-class> 1回 インターセプタクラスの名称。※4

 
<around-invoke> 0回以上 インターセプタのaroundinvokeメソッドの定義。※4

 

<class> 0または1回 インターセプタのaroundinvokeメソッドが存在するクラスをパッケージ名から表示。※4

 
<method-name> 1回 インターセプタのaroundinvokeメソッドの名称。※4

 
<post-construct> 0回以上 インターセプタのpost-constructメソッドの定義。※4

 

<lifecycle-callback-class> 0または1回 インターセプタのpost-constructメソッドが存在するクラスをパッケージ名から表示。※4

 
<lifecycle-callback-method> 1回 インターセプタのpost-constructメソッド名を表示。※4

 
<pre-destroy> 0回以上 インターセプタのpre-destroyメソッドの定義。※4

 

<lifecycle-callback-class> 0または1回 インターセプタのpre-destroyメソッドが存在するクラスをパッケージ名から表示。※4

 
<lifecycle-callback-method> 1回 インターセプタのpre-destroyメソッド名を表示。※4

 
<post-activate> 0回以上 インターセプタのpost-activateメソッドの定義。※4

 

<lifecycle-callback-class> 0または1回 インターセプタのpost-activateメソッドが存在するクラスをパッケージ名から表示。※4

 
<lifecycle-callback-method> 1回 インターセプタのpost-activateメソッド名を表示。※4

  <pre-passivate> 0回以上 インターセプタのpre-passivateメソッドの定義。※4

   
<lifecycle-callback-class> 0または1回 インターセプタのpre-passivateメソッドが存在するクラスをパッケージ名から表示。※4

    <lifecycle-callback-method> 1回 インターセプタのpre-passivateメソッド名を表示。※4


<relationships> 0または1回 リレーションシップについての定義。
EJB2.1以前の場合に設定できます。EJB3.0以降の場合は設定できません。※3
<description>※1 0回以上※2 relationshipsの説明。※3

<ejb-relation> 1回以上 二つのCMP EntityBean間のリレーションシップについての定義。※3
  <description>※1 0回以上※2 ejb-relationの説明。※3
  <ejb-relation-name> 0または1回 relationshipsの名称。※3
  <ejb1> 1回 ejb2に対するejb1の関連情報。※3
  <description>※1 0回以上※2 ejb1の説明。※3




 







<ejb-relationship-role-name> 0または1回 リレーションシップロール名。※3
二つのCMP EntityBean間のリレーションシップ定義中では,それぞれ一意な名称を指定します。別リレーションシップ定義では,同じ名称であっても指定できます。



 





<multiplicity> 1回 ejb1のインスタンスの多重度。※3
指定できる文字列を次に示します。
  • One
  • Many


 



<cascade-delete> 0または1回 ejb2の削除時にejb1の自動削除をするかどうかの指定。※3
ejb2のmultiplicityがoneの場合に有効です。


 



<ejb-name> 1回 ejb1の名称。※3
指定できる文字列は,EJB-JAR中に存在するCMP2.0 Entity BeanのEJB名(<ejb-name>タグの値)です。



 





<cmr-field-name> 1回 ejb2のインスタンスを取得するCMRフィールド。※3
指定できる値は,「No EJB Name」または<ejb name>で指定したEJBが持つCMRフィールドのどれかです。




 



<cmr-field-type> 0または1回 CMRフィールド用メソッドの戻り値の型。※3
表示される値は,<cmr-field-name>で指定したaccessメソッドの戻り値です。
「java.util.Collection」または「java.util.Set」の場合は,そのまま表示します。それ以外の場合は空文字です。
  <ejb2> 1回 ejb1に対するejb2の関連情報。※3
    <description>※1 0回以上※2 ejb2の説明。※3




   



<ejb-relationship-role-name> 0または1回 リレーションシップロール名。※3
二つのCMP EntityBean間のリレーションシップ定義中では,それぞれ一意な名称を指定します。別リレーションシップ定義では,同じ名称であっても指定できます。


┃┃
   


<multiplicity> 1回 ejb2のインスタンスの多重度。※3
指定できる文字列を次に示します。
  • One
  • Many

   
<cascade-delete> 0または1回 ejb1の削除時にejb2の自動削除をするかどうかの指定。※3
ejb1のmultiplicityがoneの場合に有効です。


   

<ejb-name> 1回 Ejb2の名称。※3
指定できる文字列は,EJB-JAR中に存在するCMP2.0 Entity BeanのEJB名(<ejb-name>タグの値)です。



   


<cmr-field-name> 1回 ejb2のインスタンスを取得するCMRフィールド。※3
指定できる値は,「No EJB Name」または<ejb name>で指定したEJBが持つCMRフィールドのどれかです。




    <cmr-field-type> 0または1回 CMRフィールド用メソッドの戻り値の型。※3
表示される値は,<cmr-field-name>で指定したaccessメソッドの戻り値。
「java.util.Collection」または「java.util.Set」の場合は,そのまま表示。それ以外の場合は空文字。


<security-role> 0回以上 セキュリティロールについての定義。
EJB2.1以前の場合に設定できます。EJB3.0以降の場合は設定できません。※3
<description>※1 0回以上※2 security-roleの説明。※3
<role-name> 1回 ロール名。※3


<linked-to> 0または1回 cjaddsecコマンドで定義したロール名。
cjsetrespropコマンドでは無視されます。
設定先のEJB-JARがDD(ejb-jar.xml)を保持していない場合でも,変更できます。














<interceptor-binding>※5 0回以上 クラスレベルインターセプタおよびメソッドレベルインターセプタに関する設定。
cjsetrespropコマンドでは無視されます。
次の場合は,ワーニングメッセージ(KDJE37604-W)が出力され,先に設定された<interceptor-binding>の<interceptor-class>の値が有効になります。
  • <ejb-name>にワイルドカードを設定した<interceptor-binding>の指定が複数ある場合。
  • <ejb-name>,<named-method>およびその配下の要素すべてが一致する<interceptor-binding>の指定が複数ある場合。
また,設定先がEJB2.1以前の場合は,ワーニングメッセージ(KDJE37613-W)が出力され,設定が無視されます。
<description>※1 0回以上※2 interceptor-bindingの説明。




<ejb-name> 1回 ワイルドカード(*)またはEnterprise Beanの<ejb-name>。デフォルトインターセプタの定義の場合,ワイルドカードを指定します。


<interceptor-class> 0回以上 インターセプタのクラスの名称。
<interceptor-class>と<interceptor-order>のどちらか一つを指定します。


<interceptor-order> 1回 インターセプタの順序性またはレベルの設定。
<interceptor-class>と<interceptor-order>のどちらか一つを指定します。
<interceptor-class> 1回以上 インターセプタのクラスの名称。






<exclude-default-interceptors> 0または1回 デフォルトインターセプタを除外するかどうかの指定。
表示される文字列を次に示します。
  • true(除外する場合)
  • false(除外しない場合)








<exclude-class-interceptors> 0または1回 クラスインターセプタを除外するかどうかの指定。
表示される文字列を次に示します。
  • true(除外する場合)
  • false(除外しない場合)
<named-method> 0または1回 メソッドの定義。




 



<method-name> 1回 EJBのビジネスメソッドの名称。「*」を指定した場合,ワイルドカードとして扱いません。
指定したメソッドが,<ejb-name>に指定したEnterprise Beanにない場合,ワーニングメッセージ(KDJE37612-W)が出力され,指定した値が設定されます。
  <method-params> 0または1回 メソッドの引数。
    <method-param> 0回以上 メソッドの引数。







<application-exception> 0回以上 アプリケーション例外に関する設定。
cjsetrespropコマンドでは無視されます。
<exception-class>の値が同じ<application-exception>が複数ある場合,ワーニングメッセージ(KDJE37604-W)が出力され,先に設定された値が有効になります。
また,設定先がEJB2.1以前の場合は,ワーニングメッセージ(KDJE37613-W)が出力され,設定が無視されます。
<exception-class> 1回 クライアントに通知する例外クラスの名称。






<rollback> 0または1回 指定した例外が発生したとき,クライアントに通知する前にロールバックを行うかどうかの指定。
表示される文字列を次に示します。
  • true(ロールバックを行う)
  • false(ロールバックを行わない)


<inherited> 0または1回 指定したクラスのサブクラスをアプリケーション例外として扱うかどうかの指定。
例外として扱う場合true,例外として扱わない場合false。デフォルトはtrue。
<ejb-client-jar> 0または1回 クライアントJARファイルの名称。※3

注※1
xml:lang属性を指定できます。xml:lang属性を指定しない場合は,「en(英語)」が仮定されます。なお,xml:lang属性が同じタグを複数指定できません。

注※2
EJB2.0以前のEJBに対して,このタグを複数指定できません。

注※3
アノテーションの設定値の場合は,値の変更をしないでください。

注※4
cjgetappprop,cjgetrespropコマンドで出力されたものに対し,タグ名の変更,タグの追加・削除,値の変更をしないでください。

注※5
アノテーションの設定値は,属性ファイルで更新できません。属性ファイルで更新できるのは,ejb-jar.xmlに定義した情報だけです。

(2) ejb-jar.xmlを含まない場合(EJB3.0以降)

タグ名 出現パターン 説明
<hitachi-ejb-jar-property> 1回 ルートタグ。
<description>※1 0回以上※2 EJB-JARの説明。※3





<display-name>※1 1回以上※2 EJB-JARの表示名。※3
1≦文字列長
変更する場合,英数字(0〜9,A〜Z,a〜z),および次の特殊文字を使用できます。
プラス(+),ハイフン(-),ピリオド(.),キャレット(^),アンダースコア(_)

<icon>※1 0回以上※2 GUIツール上に表示されるEJB-JARのアイコンの定義。※3
<small-icon> 0または1回 スモールアイコン(16×16)のファイル名。※3
<large-icon> 0または1回 ラージアイコン(32×32)のファイル名。※3
<interceptors> 0または1回 インターセプタの設定。※4
<description>※1 0回以上※2 interceptorsの説明。※4
<interceptor> 1回以上 インターセプタクラスの設定。※4
  <description>※1 0回以上※2 interceptor-classの説明。※4
  <interceptor-class> 1回 インターセプタクラスの名称。※4

 
<around-invoke> 0回以上 インターセプタのaroundinvokeメソッドの定義。※4

 

<class> 0または1回 インターセプタのaroundinvokeメソッドが存在するクラスをパッケージ名から表示。※4

 
<method-name> 1回 インターセプタのaroundinvokeメソッドの名称。※4

 
<post-construct> 0回以上 インターセプタのpost-constructメソッドの定義。※4

 

<lifecycle-callback-class> 0または1回 インターセプタのpost-constructメソッドが存在するクラスをパッケージ名から表示。※4

 
<lifecycle-callback-method> 1回 インターセプタのpost-constructメソッド名を表示。※4

 
<pre-destroy> 0回以上 インターセプタのpre-destroyメソッドの定義。※4

 

<lifecycle-callback-class> 0または1回 インターセプタのpre-destroyメソッドが存在するクラスをパッケージ名から表示。※4

 
<lifecycle-callback-method> 1回 インターセプタのpre-destroyメソッド名を表示。※4

 
<post-activate> 0回以上 インターセプタのpost-activateメソッドの定義。※4

 

<lifecycle-callback-class> 0または1回 インターセプタのpost-activateメソッドが存在するクラスをパッケージ名から表示。※4

 
<lifecycle-callback-method> 1回 インターセプタのpost-activateメソッド名を表示。※4

  <pre-passivate> 0回以上 インターセプタのpre-passivateメソッドの定義。※4

   
<lifecycle-callback-class> 0または1回 インターセプタのpre-passivateメソッドが存在するクラスをパッケージ名から表示。※4

    <lifecycle-callback-method> 1回 インターセプタのpre-passivateメソッド名を表示。※4





<interceptor-binding> 0回以上 クラスレベルインターセプタおよびメソッドレベルインターセプタに関する設定を表示します。cjsetrespropでは無視されます。※5
<ejb-name>にワイルドカード(*)を設定した<interceptor-binding>の指定が複数ある場合,ワーニングメッセージ(KDJE37604-W)を出力し,先に設定された<interceptor-binding>の<interceptor-class>の値が有効となります。




<description>※1 0回以上 interceptor-bindingの説明を表示します。デフォルトインターセプタに関する定義の場合interceptor-bindingの説明を記述します。




<ejb-name> 1回 ワイルドカード(*),またはEnterprise Beanの<ejb-name>を表示。デフォルトインターセプタに関する定義の場合,ワイルドカード(*)を記述。






<interceptor-class> 0回以上 インターセプタのクラス名を表示。デフォルトインターセプタに関する定義の場合。インターセプタクラスのクラス名を記述。
<interceptor-order>を指定した場合は不要です。




<interceptor-order> 0回以上 インターセプタの順序性およびレベルについての設定を表示。
<interceptor-class>を指定した場合は不要です。※4
<interceptor-class> 1回以上 インターセプタのクラス名を表示。※4


<exclude-default-interceptors> 0または1回 デフォルトインターセプタを除外するかどうかを表示。除外する場合true,除外しない場合false。デフォルトはfalse。※4


<exclude-class-interceptors> 0または1回 クラスインターセプタを除外するかどうかを表示。除外する場合true,除外しない場合false。デフォルトはfalse。※4
<named-method> 0または1回 メソッドの定義を表示。
  <method-name> 1回 メソッド名を表示。※4
  <method-params> 0または1回 メソッドの引数を表示。※4
    <method-param> 0回以上 メソッドの引数を表示。※4
<application-exception> 0回以上 アプリケーション例外に関する設定を表示。※4
<exception-class> 1回 クライアントに通知する例外クラス名を表示。※4




<rollback> 0または1回 指定した例外が発生したとき,クライアントに通知する前にロールバックを行うかどうかを表示。ロールバックを行う場合true,ロールバックを行わない場合false。デフォルトはfalse。※4


<inherited> 0または1回 指定したクラスのサブクラスをアプリケーション例外として扱うかどうかの指定。
例外として扱う場合true,例外として扱わない場合false。デフォルトはtrue。※4
<ejb-client-jar> 0または1回 クライアントJARファイル名を表示。

注※1
xml:lang属性を指定できます。xml:lang属性を指定しない場合は,「en(英語)」が仮定されます。なお,xml:lang属性が同じタグを複数指定できません。

注※2
EJB2.0以前のEJBに対して,このタグを複数指定できません。

注※3
アノテーションの設定値の場合は,値の変更をしないでください。

注※4
cjgetappprop,cjgetrespropコマンドで出力されたものに対し,タグ名の変更,タグの追加・削除,値の変更をしないでください。

注※5
デフォルトインターセプタに関する定義(<ejb-name>タグの指定がワイルドカード(*)の場合)にだけ追加,変更できます。