Cosminexus V9 アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)

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16.1 JavaVM拡張オプションの一覧

JavaVM拡張オプションの一覧を,次の表に示します。

注意

指定できるオプションについて
アプリケーションサーバに指定できるオプションは,javaコマンドに対してオプション指定なしで起動した場合に表示されるオプションと,javaコマンドに対して-Xか-XXか-XX:+Hitachiオプションを指定したときに表示されるオプションだけです。それ以外のオプションを指定した場合,動作は保証しません。

これらのオプションは,オプション定義ファイルで指定できます。「VR」とは,パラメタが導入・変更されたアプリケーションサーバのバージョンです。

「関連情報」とは,指定したキーに関する情報の参照先です。マニュアル名称の「アプリケーションサーバ」を省略しています。

表16-1 JavaVM拡張オプションの一覧

分類 オプション名称 概要 VR 関連情報
一覧表示オプション -XX:+Hitachi JavaVM拡張オプションの一覧を表示します。 Solaris版:06-50
その他:05-02
 
拡張スレッドダンプ機能オプション -XX:[+|-]HitachiThreadDump 拡張スレッドダンプ情報を出力するかどうかを指定します。 Windows版:05-05
Solaris版:06-50
その他:05-00
 
-XX:[+|-]HitachiThreadDumpToStdout 標準出力にスレッドダンプを出力するかどうかを指定します。 HP-UX/PA版:06-70
Windows/IPF版:06-70
その他:06-50
 
-XX:[+|-]HitachiThreadDumpWithHashCode スレッド情報にハッシュコードを出力するかどうかを指定します。 07-00  
-XX:[+|-]HitachiThreadDumpWithCpuTime スレッド情報にユーザCPU時間とカーネルCPU時間を出力するかどうかを指定します。
HP-UXの場合,この機能は使用できません。オプションを指定しても無視されます。
07-00  
-XX:[+|-]HitachiThreadDumpWithBlockCount スレッド情報に処理をブロックした回数と待ち状態になった回数を出力するかどうかを指定します。 07-00  
JavaVMログファイルオプション -XX:HitachiJavaLog※1 ログファイル名のプリフィックスを指定します。 Solaris版:06-50
その他:05-02
 
-XX:HitachiJavaLogFileSize※1 1ファイルの最大ファイルサイズを指定します。 Solaris版:06-50
その他:05-02
 
-XX:[+|-]HitachiJavaLogNoMoreOutput※1 ログファイル作成時に,入出力エラーが発生した場合の動作について指定します。 Solaris版:06-50
その他:05-02
 
-XX:HitachiJavaLogNumberOfFile※1 作成するログファイルの最大ファイル数を指定します。 Solaris版:06-50
その他:05-02
 
-XX: [+|-]JavaLogAsynchronous ログファイルの非同期出力機能を有効にします。 09-60  
詳細時間出力オプション -XX:[+|-]HitachiOutputMilliTime ミリ秒までの時間を出力するかどうかを指定します。 Solaris版:06-50
HP-UX/PA版:06-70
その他:06-00
 
拡張verbosegc機能オプション -XX:[+|-]HitachiVerboseGC※2 GCが発生した時の拡張verbosegc情報を出力するかどうかを指定します。 Solaris版:06-50
その他:05-02
 
-XX:[+|-]HitachiCommaVerboseGC 拡張verbosegc情報をCSV形式で出力するかどうかを指定します。 Solaris版:06-50
その他:05-02
 
-XX:HitachiVerboseGCIntervalTime 拡張verbosegc情報を出力する時間の間隔を指定します。 Solaris版:06-50
その他:05-02
 
-XX:[+|-]HitachiVerboseGCPrintCause GCの要因内容を出力するかどうかを指定します。 Solaris版:06-50
その他:05-02
 
-XX:[+|-]HitachiVerboseGCPrintDate 拡張verbosegc情報に日付を出力するかどうかを指定します。 Solaris版:06-50
その他:05-02
 
-XX:[+|-]HitachiVerboseGCCpuTime GCのプロセッサ時間を出力するかどうかを指定します。
HP-UXの場合,この機能は使用できません。オプションを指定しても無視されます。
07-00  
-XX:[+|-]HitachiVerboseGCPrintTenuringDistribution GC発生時にJavaVMログファイルへSurvivor領域のオブジェクトの年齢分布を出力します。 08-00  
-XX:[+|-]HitachiVerboseGCPrintJVMInternalMemory JavaVM内部で管理しているヒープ情報をJavaVMログファイルへ出力するかどうかを指定します。 08-53  
-XX:[+|-]HitachiVerboseGCPrintThreadCount Javaスレッドの数を監視するために,Javaスレッドの数をJavaVMログファイルに出力するかどうかを指定します。 Linux(x86/AMD64 & Intel EM64T)版:08-53
Windows x86:08-53
Windows x64:08-53
Windows x86(JDK 6ベースの場合):08-70
 
-XX:[+|-]HitachiVerboseGCPrintDeleteOnExit java.io.File.deleteOnExit()を呼び出したことによってJavaVMが確保した累積のヒープサイズとメソッドの呼び出し回数をJavaVMログファイルに出力するかどうかを指定します。 Linux(x86/AMD64 & Intel EM64T)版:08-53
Windows x86:08-53
Windows x64:08-53
Windows x86(JDK 6ベースの場合):08-70
 
コードキャッシュ領域情報出力機能オプション -XX:[+|-]PrintCodeCacheInfo コードキャッシュ領域の使用量を出力するかどうか,また,使用量がしきい値に達したことを知らせるメッセージを出力するかどうかを指定します。 09-50 「機能解説 保守/移行編」の「5.7.3 コードキャッシュ領域に関するログの内容
-XX:CodeCacheInfoPrintRatio コードキャッシュ領域の使用量がしきい値に達したことを知らせるメッセージを出力する契機となる,コードキャッシュ領域の使用率を指定します。 09-50  
-XX:[+|-]PrintCodeCacheFullMessage JavaメソッドがJITコンパイルの対象になった場合,コードキャッシュ領域が枯渇していたときにメッセージを出力するかどうかを指定します。 09-50 「機能解説 保守/移行編」の「5.7.3 コードキャッシュ領域に関するログの内容
OutOfMemoryError発生時の拡張機能オプション -XX:[+|-]HitachiOutOfMemoryCause※2 OutOfMemoryError発生時の発生要因種別を出力するかどうかを指定します。 Solaris版:06-50
その他:05-02
 
-XX:[+|-]HitachiOutOfMemoryStackTrace※2 OutOfMemoryError発生時のスタックトレースを出力するかどうかを指定します。 Solaris版:06-50
その他:05-02
 
-XX:HitachiOutOfMemoryStackTraceLineSize OutOfMemoryError発生時に出力するスタックトレースの1行の文字数を指定します。 Solaris版:06-50
その他:05-02
 
-XX:[+|-]HitachiOutOfMemorySize※2 OutOfMemoryError発生時に要求したメモリのサイズを出力します。 HP-UX/PA版:06-70
Windows/IPF版:06-70
その他:06-50
 
-XX:[+|-]HitachiOutOfMemoryAbort OutOfMemoryError発生時,メッセージとメモリダンプを出力して強制終了するかどうかを指定します。 HP-UX/PA版:06-70
Windows/IPF版:06-70
その他:06-50
 
-XX:[+|-]HitachiOutOfMemoryAbortThreadDump OutOfMemoryError発生時にスレッドダンプを出力かどうかを指定します。 HP-UX/PA版:06-70
Windows/IPF版:06-70
その他:06-50
 
-XX:[+|-]HitachiOutOfMemoryAbortThreadDumpWithJHeapProf -XX:+HitachiOutOfMemoryAbortThreadDumpで出力するスレッドダンプログファイルにクラス別統計情報を出力します。 08-00  
-XX:[+|-]HitachiOutOfMemoryHandling OutOfMemoryハンドリング機能を有効にするかどうかを指定します。 08-53  
-XX:HitachiOutOfMemoryHandlingMaxThrowCount OutOfMemoryハンドリング機能を有効にした場合の,Javaヒープ不足またはMetaspace,Compressed Class Space不足が原因のOutOfMemory発生回数合計値の1時間当たりの上限値を指定します。 08-53  
クラスライブラリトレース機能オプション -XX:[+|-]HitachiJavaClassLibTrace※2 クラスライブラリのスタックトレースを出力するかどうかを指定します。 HP-UX/PA版:06-70
Windows/IPF版:06-70
その他:06-50
 
-XX:HitachiJavaClassLibTraceLineSize クラスライブラリのスタックトレースの1行の文字数を指定します。 HP-UX/PA版:06-70
Windows/IPF版:06-70
その他:06-50
 
ローカル変数情報出力機能オプション -XX:[+|-]HitachiLocalsInThrowable 例外発生時のスタックトレースに,ローカル変数情報を出力するかどうかを指定します。 HP-UX/PA版:06-70
Windows/IPF版:06-70
その他:06-50
 
-XX:[+|-]HitachiLocalsInStackTrace スレッドダンプ出力時のスタックトレースに,ローカル変数情報を出力するかどうかを指定します。 HP-UX/PA版:06-70
Windows/IPF版:06-70
その他:06-50
「機能解説 保守/移行編」の「5.10 JavaVMスタックトレース情報
-XX:[+|-]HitachiLocalsSimpleFormat ローカル変数情報出力を,簡易フォーマットにするかどうかを指定します。 HP-UX/PA版:06-70
Windows/IPF版:06-70
その他:06-50
「機能解説 保守/移行編」の「5.10 JavaVMスタックトレース情報
-XX:[+|-]HitachiTrueTypeInLocals ローカル変数情報出力時に,ローカル変数オブジェクトの実際の型名を文字列として出力するかどうかを指定します。 HP-UX/PA版:06-70
Windows/IPF版:06-70
その他:06-50
「機能解説 保守/移行編」の「5.10 JavaVMスタックトレース情報
-XX:HitachiCallToString ローカル変数情報出力時に,ローカル変数オブジェクトの変数値を文字列として出力するかどうかを指定します。 HP-UX/PA版:06-70
Windows/IPF版:06-70
その他:06-50
「機能解説 保守/移行編」の「5.10 JavaVMスタックトレース情報
システムリソース解除オプション -XX:[+|-]HitachiFullCore システムリソースRLIMIT_COREの設定を変更するかどうかを指定します。
このオプションはUNIX用です。
Solaris版:06-50
その他:05-02
 
スワップ領域の予約オプション -XX:[+|-]HitachiReserveSwapSpace JavaVMの実行に必要となる最大のスワップ領域を,JavaVMの起動時に予約するかどうかを指定します。
このオプションはHP-UX用です。
HP-UX/PA版:06-70
HP-UX/IPF版:06-00
 
明示管理ヒープで指定するオプション -XX:[+|-]HitachiUseExplicitMemory 明示管理ヒープ機能の有効,無効を指定します。 08-00 「機能解説 拡張編」の「8. 明示管理ヒープ機能を使用したFullGCの抑止
-XX:HitachiExplicitHeapMaxSize Explicitヒープ全体の最大サイズを指定します。 08-00  
-XX:HitachiExplicitMemoryLogLevel 明示管理ヒープ機能のイベントログのレベルを指定します。 08-00  
-XX:HitachiExplicitMemoryJavaLog 本機能によるログを出力するファイル名(パス名を含むことが可能)またはディレクトリ名を指定します。 08-00  
-XX:HitachiExplicitMemoryJavaLogFileSize 1ファイルの最大ファイルサイズをバイト単位で設定します。 08-00  
-XX:HitachiExplicitMemoryJavaLogNumberOfFile 作成する最大ファイル数を指定します。最大ファイル数を超えた場合は,再度最初に作成したファイルへ出力(ラップアラウンド)します。 08-00  
-XX:[+|-]HitachiExplicitMemoryMoveToTenuredFirst Explicitメモリブロックの解放処理でのオブジェクトの移動先を指定します。 08-50 「機能解説 拡張編」の「8. 明示管理ヒープ機能を使用したFullGCの抑止
-XX:[+|-]HitachiExplicitMemoryAutoReclaim 明示管理ヒープ機能の自動解放機能を有効にするかどうか指定します。 08-50 「機能解説 拡張編」の「8.7 自動解放機能が有効な場合のExplicitメモリブロックの解放
明示管理ヒープ機能バージョン互換オプション -XX:[+|-]HitachiExplicitMemoryCompatibleToV8 Explicitメモリブロックを確保する方法を,08-00と同様にするかどうか指定します。 08-50  
明示管理ヒープ自動配置設定ファイルオプション -XX:[+|-]HitachiAutoExplicitMemory Exclicitメモリブロックの自動配置機能を有効にするかどうか指定します。 08-50 「機能解説 拡張編」の「8.13.2 自動配置設定ファイルを使った明示管理ヒープ機能の使用
-XX:HitachiAutoExplicitMemoryFile Explicitメモリブロックの自動配置機能で利用する自動配置設定ファイルのパスを指定します。 08-50 「機能解説 拡張編」の「8.13.2 自動配置設定ファイルを使った明示管理ヒープ機能の使用
明示管理ヒープ機能のExplicitメモリブロックへのオブジェクト移動制御オプション -XX:ExplicitMemoryFullGCPolicy FullGC発生時に,参照関係に基づくオブジェクトのJavaヒープからExplicitメモリブロックへの移動を制御するかどうかを指定します。 09-50 「機能解説 拡張編」の「8. 明示管理ヒープ機能を使用したFullGCの抑止
明示管理ヒープ機能適用除外クラス指定機能で指定するオプション -XX:[+|-]ExplicitMemoryUseExcludeClass 明示管理ヒープ機能適用除外クラス指定機能を有効にするかどうかを指定します。 09-50  
-XX:ExplicitMemoryExcludeClassListFile 明示管理ヒープ機能適用除外クラス指定機能で利用する,明示管理ヒープ機能適用除外設定ファイルのパスを指定します。 09-50  
-XX:ExplicitMemoryNotExcludeClassListFile 明示管理ヒープ機能適用除外クラス指定機能で利用する,明示管理ヒープ機能適用除外無効設定ファイルのパスを指定します。 09-50  
HTTPセッションで利用するExplicitヒープの省メモリ化オプション -XX:[+|-]HitachiExplicitMemoryAutoRefReclaim HTTPセッションで利用するExplicitヒープの省メモリ化機能を有効にするかどうかを指定します。 08-70 「機能解説 拡張編」の「8. 明示管理ヒープ機能を使用したFullGCの抑止
リソースの上限値指定オプション -XX:HitachiJITCompileMaxMemorySize JITコンパイル時に確保するメモリの上限値を指定します。 08-53  
-XX:HitachiThreadLimit スレッド数の上限値を指定します。 08-53  
JITコンパイラ稼働継続機能オプション -XX:[+|-]JITCompilerContinuation JITコンパイラ稼働継続機能を有効にするかどうかを指定します。 09-50  
圧縮オブジェクトポインター機能で使用するJavaオプション -XX[+|-]UseCompressedOops 圧縮オブジェクトポインター機能の有効または無効の設定 09-60 「機能解説 保守/移行編」の「9.18 圧縮オブジェクトポインタ機能」

(凡例)
空欄:関連情報はありません。

注※1
JavaVMログファイルについての設定です。

注※2
次のオプションを指定した場合,JavaVMログファイルが出力されます。
-XX:+HitachiOutOfMemoryStackTrace
-XX:+HitachiOutOfMemoryCause
-XX:+HitachiOutOfMemorySize
-XX:+HitachiVerboseGC
-XX:+HitachiJavaClassLibTrace

 
ポイント
JavaVM拡張オプションのデフォルト値は,サーバごとに参照先が異なります。サーバ,およびアプリケーションごとのJavaVM拡張オプションのデフォルト値の参照先を次の表に示します。

表16-2 サーバ,およびアプリケーションごとのJavaVM拡張オプションのデフォルト値の参照先

使用するサーバおよびアプリケーション 参照先
J2EEサーバ 2.3 usrconf.cfg(J2EEサーバ用オプション定義ファイル)
バッチサーバ 3.2 usrconf.cfg(バッチサーバ用オプション定義ファイル)
Webコンテナサーバ(互換機能) マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 互換編」の「3.11.2 usrconf.cfg(Webコンテナサーバ用オプション定義ファイル)
cjclstartapコマンドで起動するJavaアプリケーション 14.2 usrconf.cfg(Javaアプリケーション用オプション定義ファイル)
そのほかのJavaアプリケーション 16.4 Application Serverで指定できるJava HotSpot VMのオプションのデフォルト値
なお,JavaVM拡張オプションを簡易構築定義ファイルに指定する場合は,「param-name指定値」にadd.jvm.argを指定した場合に指定できる「param-valueの指定内容」にJavaVM拡張オプションを指定してください。