1.1 ファイルの種類

アプリケーションサーバでは,実行するアプリケーションの種類によって使用できるファイルが異なります。このマニュアルでは,ファイルを次の5種類に分類しています。

それぞれのファイルについて次の表に示します。

表1-1 J2EEアプリケーションを実行するシステムで使用するファイル

ファイルの種類ファイルの説明参照先マニュアル参照先
J2EEサーバで使用するファイルJ2EEサーバが使用するJavaVMのプロパティやJ2EEサーバの起動オプションなどを設定するファイルです。
例:usrconf.properties,usrconf.cfg
このマニュアル2章
Smart Composer機能で使用するファイル(サーバ設定プロパティファイル)Smart Composer機能のコマンドで構築するシステムについて設定するファイルです。
例:cmxserver.properties,.cmxrc
4章
サーバ管理コマンドで使用するファイルサーバ管理コマンド実行時のJavaVMのプロパティやサーバ管理コマンドの動作を設定するファイルです。
例:usrconf,usrconf.bat
5章
JPAで使用するファイルCJPAプロバイダ機能を使用する場合に,永続化ユニットの設定,エンティティオブジェクトのキャッシュ機能および悲観的ロック機能などの設定をするファイルです。
例:persistence.xml,O/Rマッピングファイル
6章
CJMSプロバイダで使用するファイルCJMSプロバイダ機能を使用する場合に,コネクションサービス,メッセージルーティングサービスなどについて設定するファイルです。
例:commonconfig.properties,config.properties
7章
CTMで使用するファイルCTMを使用してリクエストのスケジューリングや負荷分散をする場合に,CTMで使用する環境変数やコマンドのオプションなどを設定するファイルです。
例:CTMユーザ環境変数定義ファイル
 
なお,CTMは,構成ソフトウェアにComponent Transaction Monitorを含む製品だけで利用できます。利用できる製品については,マニュアル「アプリケーションサーバ & BPM/ESB基盤 概説」の「2.2.1 製品と構成ソフトウェアの対応」を参照してください。
8章
Webサーバ連携で使用するファイルHTTP Server,またはMicrosoft IISを利用してWebサーバと連携する場合に,リダイレクタやワーカの動作などを設定するファイルです。
例:mod_jk.conf,workers.properties
9章
Managerで使用するファイル運用管理ドメインを管理するためのプロパティや,環境変数やログの収集先などを設定するためファイルです。
例:adminagent.properties,mserver.properties
10章
仮想化システムで使用するファイル仮想サーバ上にアプリケーションサーバを構築する場合に,負荷分散機への接続情報や,仮想サーバマネージャのクライアント共通設定プロパティなどを設定するファイルです。
例:tierlb.properties,vmiclient.properties
11章
ログの運用で使用するファイルアプリケーションサーバのログを収集する場合に,snapshotログの収集先などを設定するファイルです。
例:snapshotlog.conf
12章
監査ログの設定で使用するファイル監査ログのセットアップ時に,監査ログ出力時のログファイルなどを設定するファイルです。
例:auditlog.properties
13章
統合ユーザ管理で使用するファイル統合ユーザ管理機能を使用する場合に,JAAS対応ユーザ管理やシングルサインオンの情報などを設定するファイルです。
例:jaas.conf,ua.conf
アプリケーションサーバ 機能解説 セキュリティ管理機能編12章
注※
J2EEサーバのオプション定義ファイル(usrconf.cfg)に設定する製品のJavaVM(以降,JavaVMと呼びます)拡張オプションについては,「16. JavaVM起動オプション」を参照してください。

表1-2 バッチアプリケーションを実行するシステムで使用するファイル

ファイルの種類ファイルの説明参照先
バッチサーバで使用するファイルバッチサーバが使用するJavaVMのプロパティやバッチサーバの起動オプションなどを設定するファイルです。
例:usrconf.properties,usrconf.cfg
3章
Smart Composer機能で使用するファイル(サーバ設定プロパティファイル)Smart Composer機能のコマンドの実行環境を設定したり,共通引数のデフォルト値を設定したりするファイルです。
例:cmxserver.properties,.cmxrc
4章
サーバ管理コマンドで使用するファイルサーバ管理コマンド実行時のJavaVMのプロパティやサーバ管理コマンドの動作を設定するファイルです。
例:usrconf,usrconf.bat
5章
Managerで使用するファイル運用管理ドメインを管理するためのプロパティや,環境変数やログの収集先などを設定するためファイルです。
例:adminagent.properties,mserver.properties
10章
ログの運用で使用するファイルアプリケーションサーバのログを収集する場合に,snapshotログの収集先などを設定するファイルです。
例:snapshotlog.conf
12章
監査ログの設定で使用するファイル監査ログのセットアップ時に,監査ログ出力時のログファイルなどを設定するファイルです。
例:auditlog.properties
13章
注※
バッチサーバのオプション定義ファイル(usrconf.cfg)に設定するJavaVM拡張オプションについては,「16. JavaVM起動オプション」を参照してください。

表1-3 Javaアプリケーションを実行するシステムで使用するファイル

ファイルの種類ファイルの説明参照先
Javaアプリケーションで使用するファイルJavaアプリケーションを使用する場合に,JavaVMのプロパティや起動オプションなどを設定するファイルです。
例:usrconf.properties,usrconf.cfg
14章
注※
Javaアプリケーションのオプション定義ファイル(usrconf.cfg)に設定するJavaVM拡張オプションについては,「16. JavaVM起動オプション」を参照してください。

表1-4 Webアプリケーションを実行するシステムで使用するファイル

ファイルの種類ファイルの説明参照先
Webアプリケーションで使用するファイルアプリケーション起動時に,アプリケーションに含まれるJSPファイルをコンパイルする場合に,コンパイル対象外にするファイルや実行結果を出力するファイルを設定するファイルです。15章

表1-5 Webサービスを実行するシステムで使用するファイル

ファイルの種類ファイルの説明参照先マニュアル参照先
Webサービスで使用するファイルシステム共通の動作,またはプロセス固有の動作を設定する場合に設定するファイルです。
例:cjwconf.properties,cjrconf.properties
アプリケーションサーバ Webサービス開発ガイド10.1,13.1