5.3 usrconf.bat(サーバ管理コマンド用オプション定義ファイル)

<この節の構成>
(1) 形式
(2) ファイルの格納先
(3) 機能
(4) 指定できるキー
(5) サーバ管理コマンドを実行するJavaVMの起動オプションのデフォルト値(usrconf.batの場合)
(6) 記述例
(7) 注意事項

(1) 形式

Win32のバッチファイル形式のファイルです。

次のようにキーを指定します。

set <キー名称>=<値>

(2) ファイルの格納先

<Application Serverのインストールディレクトリ>¥CC¥admin¥usrconf¥

(3) 機能

サーバ管理コマンドを実行するJavaVMの起動オプションを指定します。なお,このファイルは,Windows用です。

(4) 指定できるキー

指定できるキーとデフォルト値を次の表に示します。

キー名称内容デフォルト
USRCONF_JVM_ARGS指定されたオプションを使ってJavaVMを起動します。次のJavaVMのオプションを指定できます。
  • -Xms<size>
  • -Xmx<size>
  • -Xss<size>
  • -Xdebug
  • -Xrun<libraryName>
  • -Dejbserver.log.directory
  • -XX:MetaspaceSize
  • -XX:MaxMetaspaceSize
デフォルト値については「(5) サーバ管理コマンドを実行するJavaVMの起動オプションのデフォルト値(usrconf.batの場合)」を参照してください。
USRCONF_JVM_CLASSPATH設定されている値をクラスパスに追加します。複数指定したい場合は,セミコロン(;)で区切ってください。なし
USRCONF_JVM_LIBPATH設定されている値をライブラリ検索パス環境変数に追加します。複数指定したい場合は,セミコロン(;)で区切ってください。なし

(5) サーバ管理コマンドを実行するJavaVMの起動オプションのデフォルト値(usrconf.batの場合)

USRCONF_JVM_ARGSに指定できるJavaVMのオプションの説明を次に示します。

キー名称内容指定可能値デフォルトVR
-XmsJavaヒープの初期サイズを設定します。入力は制限されません。なし06-00
-XmxJavaヒープの最大サイズを設定します。
  • コマンドの実行でメモリ不足が発生しコマンドが正常に実行できない場合は,このオプションを指定して,メモリ割り当てプールの最大サイズを拡張することで対応します。
  • 操作対象ファイルのファイルサイズが大きいと,サーバ管理コマンドを起動したコンソールに,「java.lang.OutOfMemoryError」メッセージが表示されることがあります。この場合は,このオプションおよび-Xmsオプションを使用して,JavaVMのメモリ割り当てサイズを妥当な値に変更してください。
記述例
set USRCONF_JVM_ARGS="-Xms64m -Xmx256m"
入力は制限されません。512m
注意
アプリケーションサーバのバージョンが08-00より前の場合,デフォルト値はありません。
06-00
-Xss1スタック領域の最大サイズを設定します。入力は制限されません。なし06-00
-Xdebugデバッガが有効な状態で起動します。入力は制限されません。なし06-00
-Xrunライブラリをロードします。入力は制限されません。なし06-00
-Dejbserver.log.directoryログファイルの出力先のパスを指定します。ディレクトリのパスの区切り記号には,"¥"を使用してください。入力は制限されません。なし06-00
-XX:MetaspaceSizeMetaspace領域のFullGCのしきい値を変更する計算に使用する値であり,しきい値の最低値となる値を指定します。入力は制限されません。なし09-70
-XX:MaxMetaspaceSizeMetaspace領域の最大サイズを指定します。入力は制限されません。なし09-70

(6) 記述例

set USRCONF_JVM_ARGS=-Xms64m -Xmx512m
set USRCONF_JVM_CLASSPATH=C:¥home¥lib¥mylib.jar
set USRCONF_JVM_LIBPATH=C:¥home¥bin

(7) 注意事項