11.5 sinaviagent.properties(サーバ通信エージェント用プロパティファイル)

<この節の構成>
(1) 形式
(2) ファイルの格納先
(3) 機能
(4) 指定できるキー

(1) 形式

J2SEのプロパティファイル形式です。

(2) ファイルの格納先

(3) 機能

サーバ通信エージェントへの接続情報を設定します。

(4) 指定できるキー

指定できるキーを次に示します。なお「省略値」とは,キーの指定がない場合に仮定される値または動作です。「VR」とは,キーが導入・変更されたアプリケーションサーバのバージョンです。

キー名称内容指定可能値省略値VR
sinaviagent.portサーバ通信エージェントで使用するポート番号を指定します。1~655352058008-00
sinaviagent.bind_hostサーバ通信エージェントで使用するIPアドレス,または解決できるローカルホスト名称を指定します※1
値を指定しなかった場合,ローカルのすべてのIPアドレスに対する接続が受け付けられます。IPアドレスはメタキャラクタを用いた正規表現で指定できます。IPアドレスが正規表現で指定された場合,ローカルの利用可能なIPアドレスのうちマッチするIPアドレスを採用します※2
不正な値を指定した場合は,サーバ通信エージェントはエラー終了します。
ホスト名またはIPv4ドット記法なし08-00
sinaviagent.permitted.hostsサーバ通信エージェントへのアクセスを許可するホスト名またはIPアドレスを指定します。複数のアドレスを指定する場合はコンマ(,)で空白を入れずに区切ります。
IPアドレスはメタキャラクタを用いた正規表現で指定できます。IPアドレスを正規表現で指定した場合,IPアドレスのうちマッチするIPアドレスが使用されます。複数のIPアドレスがマッチした場合は,マッチしたすべてのIPアドレスが許可されます。
なお,IPアドレスを正規表現で指定する場合は,コンマ(,)で複数の値を指定することはできません。
値を指定しなかった場合,サーバ通信エージェントはエラー終了します。
ホスト名またはIPv4ドット記法なし08-00

注※1 複数の物理ネットワークインタフェースを持つホスト,または一つの物理ネットワークインタフェースに対して複数の論理IPアドレスを割り当てているホストでサーバ通信エージェントを利用するとき,特定の物理ネットワークインタフェースに対する接続だけを受け付けるよう制限したい場合に,接続を受け付けるIPアドレスまたはそのホスト名を指定します。

注※2 サーバ通信エージェントとの通信に使用されるIPアドレスのサブネットが一つに決められている場合,指定するIPアドレスを"192¥¥.168¥¥.0¥¥..+"のように記述しておけば,前方が"192.168.0."であるIPアドレス("192.168.0.32"や"192.168.0.128"など)にマッチするため,設定ファイルを修正しないで,すべてのホストに配布して利用できます。正規表現についての詳細は,Javaのjava.util.regex.Patternクラスの仕様を確認してください。ただし,"¥¥"は1文字の"¥"に置き換えられてしまうため,"¥"を指定する場合は2文字連続して指定してください。指定した正規表現にマッチするIPアドレスが複数個検出された場合は,最も小さい値のIPアドレスを採用します。例えば,"192.168.0.32"と"192.168.0.128"が検出された場合は"192.168.0.32"を採用します。この場合,採用されたIPアドレスが意図するIPアドレスになるとは限らないため,"192¥¥.168¥¥.0¥¥.1.."のように必ず1個だけマッチする正規表現を記述してください。