Cosminexus V9 アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編

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付録H.1 OS共通のシステムの環境変数

OS共通で設定する,システムの環境変数を次の表に示します。システムの環境変数は,CTMによるスケジューリング機能を使用するシステムかどうかによって設定要否が異なります。

表H-1 システムの環境変数の設定値と設定要否(OS共通)

システムの環境変数名 説明 設定値 環境変数の設定要否
CTMを使用しない場合 CTMを使用する場合
LIBPATH,LD_LIBRARY_PATH※1 ※2 パスを設定します。 /opt/Cosminexus/TPB/lib
/opt/Cosminexus/PRF/lib
/opt/Cosminexus/CTM/lib
/opt/hitachi/common/lib
PATH パスを設定します。
  • Windowsの場合
    <Application Serverのインストールディレクトリ>\jdk\bin※3
  • UNIXの場合
    /opt/Cosminexus/jdk/bin※3

  • Windowsの場合
    <Application Serverのインストールディレクトリ>\TPB\bin
  • UNIXの場合
    /opt/Cosminexus/TPB/bin

  • Windowsの場合
    <Application Serverのインストールディレクトリ>\PRF\bin※4
  • UNIXの場合
    /opt/Cosminexus/PRF/bin※4

  • Windowsの場合
    <Application Serverのインストールディレクトリ>\CTM\bin※4
  • UNIXの場合
    /opt/Cosminexus/CTM/bin※4
<ProgramFiles>\Common Files\Hitachi※5
/bin※1
/usr/bin※1
TPDIR TPBrokerのインストールディレクトリを設定します。
  • Windowsの場合
    <Application Serverのインストールディレクトリ>\TPB
  • UNIXの場合
    /opt/Cosminexus/TPB
VBROKER_ADM ログ出力先などの管理ディレクトリを設定します。
  • Windowsの場合
    <Application Serverのインストールディレクトリ>\TPB\adm※6
  • UNIXの場合
    /opt/Cosminexus/TPB/adm※6
PRFSPOOL パフォーマンストレーサの実行環境ディレクトリを設定します。デフォルトのディレクトリがインストーラによって作成されます。デフォルトのディレクトリを変更する場合は,パフォーマンストレーサの実行環境ディレクトリを作成して,この環境変数に指定してください。PRFSPOOLの設定値とPRF識別子の長さ(最大32バイト)の合計が201バイト以内になるように設定してください。なお,環境変数が指定されていない場合,パフォーマンストレーサは動作しません。
Windowsの場合,デフォルト以外に変更するときは,設定したディレクトリ,およびそのディレクトリまでのパスに含まれるすべてのディレクトリに対するアクセス許可をフルコントロールとし,アクセス許可を割り当てるユーザにはEveryoneを指定してください。
UNIXの場合,実行環境ディレクトリ,およびそのパスに含まれるすべてのディレクトリに対して,アクセス権限(777)を設定してください。

  • Windowsの場合
    <Application Serverのインストールディレクトリ>\PRF\spool
  • UNIXの場合
    /opt/Cosminexus/PRF/spool
※7 ※7
OSAGENT_PORT スマートエージェント(osagent)が使用するポート番号を5,001〜65,535の整数で設定します。 14000※6
CTMDIR CTMのインストールディレクトリを設定します。
  • Windowsの場合
    <Application Serverのインストールディレクトリ>\CTM
  • UNIXの場合
    /opt/Cosminexus/CTM
CTMSPOOL CTMの実行環境ディレクトリを設定します。デフォルトのディレクトリがインストーラによって作成されます。デフォルトのディレクトリを変更する場合は,CTMの実行環境ディレクトリを作成して,この環境変数に指定してください。パス名は,大文字と小文字を区別して使用してください。
  • Windowsの場合
    %CTMDIR%\spool
  • UNIXの場合
    /opt/Cosminexus/CTM/spool
TZ タイムゾーンを設定します。 JST-9※6

(凡例)
○:設定が必要です。
▲:インストーラによって設定されるため,設定は不要です。
△:システム環境に応じて設定が必要です。
−:設定は不要です。
CTMを使用しない場合:CTMによるスケジューリング機能を使用しないシステムを示します。
CTMを使用する場合:CTMによるスケジューリング機能を使用するシステムを示します。

注※1 UNIXの場合に設定する環境変数です。Windowsの場合は設定しません。Linuxの場合,LD_LIBRARY_PATHには,「/lib」を設定しないでください。

注※2 OSによって設定する環境変数名が異なります。

注※3 次の場合は,環境変数「PATH」の先頭に指定してください。

注※4 CTMドメインマネジャやCTMを起動する場合には,パフォーマンストレーサのパス(<Application Serverのインストールディレクトリ>\PRF\bin)を同時に設定しないでください。パフォーマンストレーサのパスを同時に設定すると,CTMがパフォーマンストレーサのライブラリをロードした場合にエラーとなり,起動できません。

注※5 Windowsの場合に設定する環境変数です。UNIXの場合は設定しません。<ProgramFiles>\Common Files\Hitachiは,デフォルトではインストーラによってシステム環境変数に設定されます。なお,<ProgramFiles>は,通常,システム環境変数%ProgramFiles%に設定されているディレクトリのことです。

注※6 通常は,この値を設定してください。ほかの値も設定できます。

注※7 Windowsの場合はインストーラによって設定されます。UNIXの場合は設定されません。


注意
CLASSPATHは無効です。CLASSPATHは,簡易構築定義ファイルの論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内に設定します。簡易構築定義ファイルの指定内容を次に示します。
<param-name>タグ:add.class.path
<param-value>タグ:設定値