Cosminexus V9 アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編
ここでは,構成ソフトウェアの各プロセスの起動方法,リソースの開始方法,およびJ2EEアプリケーションの開始方法について説明します。
ここでは,アプリケーションサーバ,統合ネーミングスケジューラサーバ,およびSFOサーバに設定する環境変数について説明します。
setコマンドで次に示す環境変数を設定してください。
set PATH=<Application Serverのインストールディレクトリ>\jdk\bin;%PATH% set PATH=<Application Serverのインストールディレクトリ>\TPB\bin;%PATH% set VBROKER_ADM=<Application Serverのインストールディレクトリ>\TPB\adm set TPDIR=<Application Serverのインストールディレクトリ>\TPB set CTMDIR=<Application Serverのインストールディレクトリ>\CTM※ set CTMSPOOL=<Application Serverのインストールディレクトリ>\CTM\spool※ |
注※ CTMを使用する場合に,アプリケーションサーバおよび統合ネーミングスケジューラサーバで設定が必要な環境変数です。
環境変数の内容については,「付録H システムの環境変数」を参照してください。
PRFデーモンの起動手順を次に示します。
cd "<Application Serverのインストールディレクトリ>\PRF\bin" |
cprfstart |
スマートエージェントの起動手順を次に示します。
cd "<Application Serverのインストールディレクトリ>\TPB\bin" |
osagent |
CTMドメインマネジャの起動手順を次に示します。
cd "<Application Serverのインストールディレクトリ>\CTM\bin" |
ctmdmstart |
なお,CTMドメインマネジャを起動する時には,パフォーマンストレーサのライブラリパス(<Application Serverのインストールディレクトリ>\PRF\lib)を同時に設定しないでください。パフォーマンストレーサのライブラリパスを同時に設定すると,CTMドメインマネジャがパフォーマンストレーサのライブラリをロードした場合にエラーとなり,起動できません。
CORBAネーミングサービスの起動方法について説明します。
J2EEサーバ用のCORBAネーミングサービスは,J2EEサーバ起動時にインプロセスで起動することを推奨します。アウトプロセスで起動する場合は,nameservコマンドを使用して起動します。
ここでは,nameservコマンドでCORBAネーミングサービスをアウトプロセスで起動する方法について説明します。J2EEサーバの起動時にCORBAネーミングサービスをインプロセスで起動する方法については,「付録C.2(8) J2EEサーバの起動」を参照してください。
なお,CORBAネーミングサービス起動時は次の点に留意してください。
nameservコマンドでCORBAネーミングサービスを手動起動する場合の手順を次に示します。
set CLASSPATH= |
cd "<Application Serverのインストールディレクトリ>\TPB\bin" |
nameserv -J-Dvbroker.agent.enableLocator=false -J-Djava.security.policy=="<Application Serverのインストールディレクトリ>\ CC\server\sysconf\cli.policy" -J-Dvbroker.se.iiop_tp.scm.iiop_tp.listener.port=<ポート番号> |
CTMデーモンの起動手順を次に示します。
cd "<Application Serverのインストールディレクトリ>\CTM\bin" |
ctmstart -CTMINSRef <ホスト名:ポート番号> |
なお,CTMデーモンを起動する時には,パフォーマンストレーサのライブラリパス(<Application Serverのインストールディレクトリ>\PRF\lib)を同時に設定しないでください。パフォーマンストレーサのライブラリパスを同時に設定すると,CTMデーモンがパフォーマンストレーサのライブラリをロードした場合にエラーとなり,起動できません。
SFOサーバの起動手順を次に示します。
cd "<Application Serverのインストールディレクトリ>\CC\server\bin" |
cjstartsv <サーバ名称> -nosecurity |
J2EEサーバの起動方法について説明します。
J2EEサーバ起動時に,次に示すプロセスをインプロセスで起動することを推奨します。
なお,CTMを使用する場合,J2EEサーバ用のCORBAネーミングサービスはインプロセスで起動してください。
次に示す場合のJ2EEサーバの起動手順について(a)〜(d)で説明します。
また,J2EEサーバ起動時は次の点に留意してください。
標準システム構成でCORBAネーミングサービスをインプロセスで起動する場合の,J2EEサーバの起動手順を次に示します。
cd "<Application Serverのインストールディレクトリ>\CC\server\bin" |
cjstartsv <サーバ名称> |
CTMを使用する構成で,J2EEサーバ用のCORBAネーミングサービス,およびトランザクションサービスをインプロセスで起動する場合の,J2EEサーバの起動手順について説明します。
なお,J2EEサーバ用のCORBAネーミングサービス,およびトランザクションサービスをインプロセスで起動する場合の前提を次に示します。
J2EEサーバの起動手順を次に示します。
cd "<Application Serverのインストールディレクトリ>\CC\server\bin" |
cjstartsv <サーバ名称> |
標準システム構成でインプロセスHTTPサーバを起動して,CORBAネーミングサービスをインプロセスで起動する場合の,J2EEサーバの起動手順について説明します。
なお,インプロセスHTTPサーバを起動する場合,およびCORBAネーミングサービスをインプロセスで起動する場合の前提を次に示します。
cd "<Application Serverのインストールディレクトリ>\CC\server\bin" |
cjstartsv <サーバ名称> |
標準システム構成で,J2EEサーバ用のCORBAネーミングサービスをアウトプロセスで起動する場合の,J2EEサーバの起動手順について説明します。
なお,J2EEサーバ用のCORBAネーミングサービスをアウトプロセスで起動する場合の前提を次に示します。
J2EEサーバの起動手順を次に示します。
cd "<Application Serverのインストールディレクトリ>\CC\server\bin" |
cjstartsv <サーバ名称> |
リソースの開始方法について説明します。
リソースは,サーバ管理コマンド(cjstartrarコマンド,cjstartjbコマンド)を使用して開始します。
なお,開始するリソースは,あらかじめJ2EEリソースとして,J2EEサーバにデプロイされている必要があります。J2EEサーバへのリソースのデプロイも,サーバ管理コマンドで実行します。
J2EEアプリケーションに含まれるリソースアダプタを利用する場合,この操作は不要です。
詳細については,マニュアル「アプリケーションサーバ アプリケーション設定操作ガイド」の「6. リソースアダプタ以外のJ2EEリソースの設定」
J2EEアプリケーションの開始方法について説明します。
J2EEアプリケーションは,サーバ管理コマンドを使用して開始します。なお,サーバ管理コマンドの実行には,Administrator権限が必要です。
J2EEアプリケーションを開始する場合,サーバ管理コマンド(cjstartapp)を使用します。
開始するJ2EEアプリケーションは,J2EEサーバにインポートされている必要があります。J2EEアプリケーションとは,Enterprise Bean(EJB-JAR)およびサーブレットとJSP(WAR)を一つにまとめたEARです。サーバ管理コマンドでは,J2EEアプリケーション単位に開始,停止を実行します。
J2EEサーバへのJ2EEアプリケーションのインポートも,サーバ管理コマンドで実行します。また,開発環境で作成したWARやEJB-JARを,サーバ管理コマンドを使用してJ2EEアプリケーションにすることもできます。
詳細については,次の個所を参照してください。
Webサーバの起動方法については,ご使用のWebサーバのマニュアルを参照してください。
なお,Webサーバの起動のタイミングはシステムの運用形態に依存しますが,この順序で起動することでJ2EEアプリケーションへのリクエストの受け付けを制御できます。Webサーバ起動後,WebクライアントからのJ2EEアプリケーションへのリクエストの受け付けを開始します。
また,インプロセスHTTPサーバを使用する場合は,Webサーバの起動は必要ありません。
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