Cosminexus V9 アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編
mngautorun(自動起動および自動再起動の設定/設定解除)
形式
- Management Serverと運用管理エージェントの自動起動を設定する場合
- Windowsの場合
mngautorun [once] {server|agent|both} [-sync [-timeout <同期実行のタイムアウト時間>]]
- UNIXの場合
mngautorun [once] {server|agent|both} [-runlevel <ランレベル>] [-sync [-timeout <同期実行のタイムアウト時間>]]
- Management Serverと運用管理エージェントの自動起動および自動再起動を設定する場合
- Windowsの場合
mngautorun respawn {server|agent|both} [-sync [-timeout <同期実行のタイムアウト時間>]]
- UNIXの場合
mngautorun respawn {server|agent|both} [-runlevel <ランレベル>]
- Management Serverと運用管理エージェントの自動起動および自動再起動の設定を解除する場合
- Windowsの場合
mngautorun -d
- UNIXの場合
mngautorun -d
機能
Management Serverおよび運用管理エージェントの自動起動および自動再起動を設定,または設定を解除します。このコマンドでは,次の設定をします。
- マシン起動と同時に,Management Serverと運用管理エージェントを自動起動するように設定します。
- マシン起動時に,Management Serverおよび運用管理エージェントの両方が自動起動する場合,運用管理エージェント起動後にManagement Serverを起動するように依存関係を設定します。
- 障害発生時に,Management Serverと運用管理エージェントを自動再起動するように設定します。
- Management Serverおよび運用管理エージェントから自動起動および自動再起動の設定を解除します。
引数
オプションの指定がない場合,コマンドの使用方法が表示されます。
- -d
- Management Serverおよび運用管理エージェントの自動起動および自動再起動を無効にします。
- once
- Management Serverまたは運用管理エージェントの自動起動を有効にします。自動再起動は有効になりません。なお,onceオプションおよびrespawnオプションの両方が省略された場合は,onceオプションが指定されたものとして動作します。
- respawn
- Management Serverまたは運用管理エージェントの自動起動および自動再起動を有効にします。なお,onceオプションおよびrespawnオプションの両方が省略された場合は,onceオプションが指定されたものとして動作します。
- server
- Management Serverの自動起動または自動再起動を有効にします。
- agent
- 運用管理エージェントの自動起動または自動再起動を有効にします。
- both
- Management Serverおよび運用管理エージェントの自動起動または自動再起動を有効にし,運用管理エージェント起動後にManagement Serverを起動するように依存関係を設定します。
- -runlevel
- 自動起動および自動再起動が実行されるランレベルを指定します。ランレベルは複数指定できます。このオプションはUNIXの場合だけ有効です。ランレベルについては,OSのドキュメントを参照してください。
- 指定例を次に示します。
- (例)
- -runlevel 23456
- オプションが省略された場合は,OSごとに次のデフォルト値が設定されます。
- AIXの場合:2
- HP-UXの場合:3
- Linuxの場合:35
- -sync
- 自動起動または自動再起動時に,Management Serverおよび運用管理エージェントの起動で同期実行を有効にします。UNIXの場合,respawnオプションを指定するときは,このオプションを指定できません。
- -timeout <同期実行のタイムアウト時間>
- 自動起動または自動再起動時に,Management Serverおよび運用管理エージェントが起動するまでの待ち時間(単位:秒)を0,61〜2147483の整数で指定します。0を指定した場合,タイムアウトしないでManagement Serverおよび運用管理エージェントが自動起動するまで待ち続けます。このオプションを省略した場合,同期実行のタイムアウト時間は120(秒)です。UNIXの場合,respawnオプションを指定するときは,このオプションを指定できません。
戻り値
- 0:
- 正常終了しました。
- 1:
- 実行時エラーが発生しました。
- 2:
- シンタックスエラーが発生しました。
入力例
- 入力例1
Management Serverと運用管理エージェントをOS起動時に開始する場合
mngautorun both
- 入力例2
Management Serverと運用管理エージェントの自動起動と自動再起動を開始する場合
mngautorun respawn both
- 入力例3(UNIXの場合)
Management Serverと運用管理エージェントの自動起動と自動再起動をランレベル3で開始する場合
mngautorun respawn both -runlevel 3
- 入力例4
Management Serverと運用管理エージェントの自動起動と自動再起動を解除する場合
mngautorun -d
- 入力例5
Management Serverと運用管理エージェントの自動起動を同期実行で開始(タイムアウトは180秒を設定)する場合
mngautorun once both -sync -timeout 180
- 入力例6(Windowsの場合)
Management Serverと運用管理エージェントの自動起動と自動再起動を同期実行で開始(タイムアウトは180秒を設定)する場合
mngautorun respawn both -sync -timeout 180
注意事項
- Windowsの場合,bothオプションで依存関係が設定されたManagement Serverおよび運用管理エージェントでは次の点に注意してください。
- bothオプションを指定してコマンドを実行したあとは,マシンを再起動してください。マシンを再起動しないと,Management Serverおよび運用管理エージェントの依存関係は設定されません。
- -dオプションを指定してコマンドを実行してあとは,マシンを再起動してください。マシンを再起動しないと,Management Serverおよび運用管理エージェントの依存関係は無効になりません。
- 自動再起動が設定された運用管理エージェントを停止するときは,Management Serverを先に停止してください。運用管理エージェントをManagement Serverより前に停止すると,運用管理エージェントが再起動されます。
- UNIXの場合,mngautorunコマンドで/etc/inittabに登録されたエントリの識別子などを手動で変更したときは,mngautorunコマンドの-dオプションを実行しても設定が解除されないことがあります。
- UNIXの場合,OSの仕様によって,自動再起動を同期実行で開始できません。指定した場合は,シンタックスエラーとなります。
- AIXの場合,mngautorunコマンドを実行すると,自動起動が設定されてManagement Serverおよび運用管理エージェントが稼働状態になることがあります。また,inittabで起動されたManagement Serverおよび運用管理エージェントがある場合にmngautorunコマンドの-dオプションを実行すると,Management Serverおよび運用管理エージェントが停止状態になることがあります。
- Management Serverを起動する際,論理サーバを一括起動する設定で,かつOS起動時にManagement Serverが自動的に起動する設定の場合,OS起動時の負荷によって論理サーバの起動に時間が掛かることがあります。このため,あらかじめ論理サーバの起動監視時間を長めに設定しておくことをお勧めします。
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