Cosminexus V9 アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編

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ctmholdqueスケジュールキューの閉塞

形式

ctmholdque  [-h] [-CTMDomain <CTMドメイン名称>] [-CTMID <CTM識別子>]
            [-CTMMyHost <ホスト名称またはIPアドレス>]
            {-CTMQueue <スケジュールキュー登録名称> | -CTMQueueALL}
            [[-CTMRequestLeave] [-CTMTimeOut <タイムアウト値>]
             | [-CTMChangeServer]]
            [-CTMForce]

機能

スケジュールキューを閉塞します。

スケジュールキューを閉塞すると,それ以降のリクエストとスケジュールキュー内のリクエストはエラーになります。ただし,-CTMRequestLeaveオプションを指定した場合,スケジュールキュー内のリクエストは閉塞状態でもJ2EEアプリケーションで処理されます。

また,-CTMChangeServerオプションを指定して閉塞した場合,オンライン状態でJ2EEアプリケーションを入れ替えられます。

引数

-h
コマンドの使用方法が表示されます。

-CTMDomain <CTMドメイン名称>
スケジュールキューを閉塞するCTMデーモンのCTMドメイン名称を1〜31文字の英数字,またはアンダースコア(_)で指定します。"CTM"または"ctm"で始まる文字列は指定しないでください。省略した場合は"CTMDOMAIN"が設定されます。

-CTMID <CTM識別子>
スケジュールキューを閉塞するCTMデーモンのCTM識別子を1〜31文字の英数字,ピリオド(.),またはアンダースコア(_)で指定します。"CTM"または"ctm"で始まるCTM識別子は指定しないでください。ピリオド(.)は,IPアドレスを指定する場合だけ使用できます。省略した場合は,IPアドレスでCTM識別子が設定されます。
例えば,ホストのIPアドレスが"172.17.112.43"のとき,"172.17.112.43"という文字列がCTM識別子となります。

-CTMMyHost <ホスト名称またはIPアドレス>
マルチホームまたはIPアドレスを引き継ぐ系切り替え環境でCTMが使用するホスト名称またはIPアドレスを指定します。値は1〜64文字の文字列で指定します。省略した場合は,hostnameコマンドで取得されるホスト名称が設定されます。

-CTMQueue <スケジュールキュー登録名称>
閉塞するスケジュールキューの登録名称を1〜63文字の英数字,またはアンダースコア(_)で指定します。
バッチアプリケーションを実行するシステムでは,スケジュールキューの登録名称としてスケジュールグループ名を指定してください。

-CTMQueueALL
すべてのスケジュールキューを一括して閉塞します。このとき,閉塞済みのスケジュールキューも含まれます。

-CTMRequestLeave
スケジュールキュー閉塞時に,スケジュールキューに滞留しているリクエストを破棄しないでスケジュールキューを閉塞します。破棄しなかったリクエストは,J2EEアプリケーションで処理されます。
ctmholdqueコマンドは滞留しているすべてのリクエストが取り出されるのを,-CTMTimeOutオプションの指定値まで待ち合わせます。リクエストの待ち合わせ中にctmrlesqueコマンドによって閉塞解除された場合は,リクエストの受け付けを可能にして,ctmholdqueコマンドは正常終了します。

-CTMTimeOut <タイムアウト値>
スケジュールキューの閉塞処理の待ち時間(単位:秒)を0〜2147483647の整数で指定します。"0"を指定した場合,無限に待ち続けます。省略した場合は"180"(秒)が設定されます。

-CTMChangeServer
スケジュールキューからJ2EEアプリケーションへのリクエストのスケジュールを閉塞します。このとき,EJBクライアントからのリクエストをキューイングできます。また,スケジュールキューに滞留しているリクエストは,ctmrlesqueコマンドによって閉塞解除されるまで保持されます。ただし,CTMデーモンを停止する場合には,スケジュールキューに滞留しているリクエストを破棄して停止処理を続行します。
-CTMChangeServerオプションでスケジュールキューを閉塞した場合,リクエストのキューイングおよび滞留しているリクエストを保持するため,オンライン状態でJ2EEアプリケーションを入れ替えられます。なお,同じCTMドメイン内にスケジュール可能なJ2EEアプリケーションが存在する場合には,負荷が掛かっていないJ2EEアプリケーションに対応するスケジュールキューにスケジュールします。
-CTMChangeServerオプションは,-CTMRequestLeaveオプションおよび-CTMTimeOutオプションと同時に指定できません。
J2EEサーバが異常終了したときのリクエスト保持機能(ctmstart -CTMQueueDeleteWait)と併用した場合,J2EEサーバが異常終了したあとにctmholdque -CTMChangeServerは実行できません。

-CTMForce
スケジュールキュー閉塞時に,CTMデーモンに通信を行わないでスケジュールキューを高速に閉塞します。その際,滞留しているリクエストは一定時間後に破棄されます。ただし,同時に-CTMRequestLeaveオプションを指定すると,滞留しているリクエストは破棄されません。また,同時に-CTMChangeServerオプションを指定した場合,-CTMChangeServerオプションは無視されます。

戻り値

0:
正常終了しました。

1:
コマンド処理中にエラーが発生したため,異常終了しました。出力されるメッセージに従って対策したあと,再度コマンドを実行してください。

2:
指定されたスケジュールキューはすでに閉塞しています。なお,この戻り値は-CTMQueueオプションを指定した場合だけ返却されます。