cjstartapp [<サーバ名称>] [-nameserver <プロバイダURL>] 
           -name <J2EEアプリケーション名> [-jspc]

J2EEアプリケーションを開始して，クライアントからのリクエストを受け取ることができるようにします。

<サーバ名称>

接続先J2EEサーバ名称を指定します。サーバ名称を省略したときは，ホスト名称がサーバ名称として使用されます。

-nameserver <プロバイダURL>

CORBAネーミングサービスへのアクセスプロトコル，CORBAネーミングサービスが稼働しているホスト名，およびそれが使用しているポート番号を次に示す形式で指定します。

 
<プロトコル名称>::<ホスト名称>:<ポート番号>
 

指定内容の詳細については，「2.1(2)　プロバイダURLについて」を参照してください。

-name <J2EEアプリケーション名>

開始するJ2EEアプリケーション名を指定します。

-jspc

この引数を指定すると，JSPの事前コンパイルが実行されます。既存のWebアプリケーションに対してJSPの事前コンパイルを実行したあと，アプリケーションを開始する場合に指定してください。JSPの事前コンパイルでエラーが発生してもアプリケーションの開始は実行されます。

cjstartapp MyServer -name App1

0：

正常終了しました。

1：

異常終了しました。

2：

排他エラーによってコマンドを実行できません。

3：

タイムアウトが発生しました。

9：

管理者特権がないため，コマンドが実行できません（Windows Server 2012，Windows Server 2008，Windows 8，Windows 7またはWindows Vistaの場合）。

• 指定されたJ2EEアプリケーションが存在しない場合，このコマンドはエラー終了します。
• コマンドの引数にサーバ名称を指定する場合，コマンド名の直後にする必要があります。そのほかの引数は，サーバ名称より後ろ（サーバ名称を省略した場合はコマンド名の後ろ）にあれば順序は任意です。ただし，オプション名と値の順序の入れ替え（例：<プロバイダURL> -nameserver）やオプション名と値を非対応にすること（例：-nameserver <J2EEアプリケーション名> -name <プロバイダURL>）はできません。
• コマンドの引数にサーバ名称を指定する場合，cjsetupコマンドで指定したサーバ名称と大文字・小文字を一致させた文字列を指定する必要があります。
• -jspcオプションを指定する場合は，次のことに注意してください。
  
  • -jspcオプションを指定すると，Webアプリケーションに含まれるすべてのJSPファイルがコンパイルされるため，コンパイル不要なJSPファイルがコンパイルされてエラーになる場合があります。アプリケーション開始時のJSP事前コンパイルでコンパイルエラーが発生した場合でも，cjstartappコマンドは処理を続行します。
  • アーカイブ形式のアプリケーションの場合，アプリケーションの開始に失敗すると，アプリケーションは停止状態になり，JSPコンパイル結果は削除されます。そのため，あらかじめアプリケーションが開始できる状態であることを確認してください。
  • アプリケーション開始時のJSP事前コンパイルを実行すると，アプリケーションに含まれるJSPの数によっては，cjstartappコマンドの通信タイムアウトが発生する場合があります。cjstartappコマンドで通信タイムアウトが発生した場合，J2EEサーバのメッセージログを参照してアプリケーションが正常に開始されているかを確認してください。また，サーバ管理コマンドの通信タイムアウト時間の定義を見直してください。