Cosminexus V9 アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編

[目次][索引][前へ][次へ]

1.4 コマンド使用時の注意事項

コマンド使用時の注意事項を説明します。

<この節の構成>
(1) Windows Server 2012,Windows Server 2008,Windows 8,Windows 7またはWindows Vistaでアプリケーションサーバが提供するコマンドを使用する場合の注意事項
(2) サーバ管理コマンドを使用する場合の注意事項
(3) Smart Composer機能でコマンドを使用する場合の注意事項
(4) 管理ユーザアカウントの省略機能を有効にする場合の注意事項
(5) 仮想サーバマネージャのコマンドを使用する場合の注意事項
(6) 半角英数字以外の文字が含まれている表示名について
(7) コマンドの引数に指定するファイルおよびディレクトリの名称について
(8) JavaVMで使用するコマンドでの注意事項(Windowsの場合)
(9) CTMで使用するコマンドでの注意事項(Windowsの場合)
(10) 性能解析トレースで使用するコマンドでの注意事項(Windowsの場合)

(1) Windows Server 2012,Windows Server 2008,Windows 8,Windows 7またはWindows Vistaでアプリケーションサーバが提供するコマンドを使用する場合の注意事項

アプリケーションサーバが提供するコマンドは,管理者特権で実行する必要があります。「管理者:コマンドプロンプト」で実行してください。

「管理者:コマンドプロンプト」は,Windows Server 2012,Windows Server 2008,Windows 8,Windows 7またはWindows Vistaで提供されている機能を使用して起動してください。起動方法の例を次に示します。

Windows Server 2008,Windows 7またはWindows Vistaの場合
  1. [スタート]ボタンをクリックします。
  2. [すべてのプログラム]−[アクセサリ]を選択します。
  3. [コマンド プロンプト]を右クリックして,[管理者として実行]をクリックします。

Windows Server 2012またはWindows 8の場合
デスクトップ画面で,[Windows]ロゴボタンを右クリックし,[コマンドプロンプト(管理者)]をクリックします。

管理者のパスワードまたは確認を求められた場合は,画面の指示に従って,パスワードを入力するか,または確認情報を設定してください。

(2) サーバ管理コマンドを使用する場合の注意事項

(3) Smart Composer機能でコマンドを使用する場合の注意事項

次のコマンドを使用する場合は,物理ティアのJ2EEサーバのコンフィグレーション設定で,J2EEサーバの運用監視を有効(ejbserver.instrumentation.enabledパラメタにtrueを設定)にしてください。

なお,物理ティアの設定は,簡易構築定義ファイルで実施します。簡易構築定義ファイルについては,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「4.6 簡易構築定義ファイル」を参照してください。

(4) 管理ユーザアカウントの省略機能を有効にする場合の注意事項

Manager ServerおよびSmart Composerで使用するコマンドの中に,管理ユーザアカウントの省略機能を有効にした場合に,通常と動作が変わるコマンドがあります。一覧を次の表に示します。

表1-8 管理ユーザアカウント省略機能有効時に動作が変わるコマンド

分類 コマンド名 管理ユーザアカウント省略機能有効時の動作
Manager Serverで使用するコマンド mngsvrctlコマンド 次に示す引数setupの設定が無効となります。
  • -u <管理ユーザID>
  • -p <管理パスワード>
  • -nu <管理ユーザID>
  • -np <管理パスワード>
メッセージが出力されますが,セットアップ処理は通常どおり実行します。引数startおよびstopの設定は有効となります。
管理ユーザアカウントおよびパスワードは,設定および変更できません。
mngsvrutilコマンド 次に示す引数の設定が無効となります。
  • -u <管理ユーザID>
  • -p <管理パスワード>
Smart Composerで使用するコマンド cmx_admin_passwdコマンド以外
cmx_admin_passwdコマンド 設定値が無効となり,メッセージが出力されます。
管理ユーザアカウントおよびパスワードは,設定および変更できません。

コマンドのオプションのデフォルト値を共通定義ファイルとして設定できます。これらのファイルも管理ユーザアカウントの省略機能を有効にしたとき,動作が変わります。動作が変わるファイルの一覧を次の表に示します。

表1-9 管理ユーザアカウント省略機能有効時に動作が変わるファイル

ファイル名 コマンド定義ファイルの種類 管理ユーザアカウント省略機能有効時の動作
.mngsvrutilrc mngsvrutilコマンド定義ファイル 次のプロパティの設定が無効となります。
  • mngsvrutil.connect.userid
  • mngsvrutil.connect.password
mngsvrutilcl.properties
.cmxrc Smart Composerで使用するコマンドの定義ファイル 次のプロパティの設定が無効となります。
  • cmx.connect.userid
  • cmx.connect.passwd
cmxclient.properties
.mngsvrmonitorrc mngsvrmonitorコマンド定義ファイル 次のプロパティの設定が無効となります。
  • mngsvrmonitor.connect.userid
  • mngsvrmonitor.connect.password

(5) 仮想サーバマネージャのコマンドを使用する場合の注意事項

(6) 半角英数字以外の文字が含まれている表示名について

J2EEサーバでは,J2EEアプリケーションやリソースなどに設定された表示名(DDの<display-name>タグの値)を識別子として使用します。表示名に汎用文字,半角英数字(0〜9,A〜Z,a〜z)以外の文字が含まれていた場合は,その文字をアンダースコア(_)に変換して識別子を生成します。設定値によっては,変換処理で生成された識別子が重複して操作に失敗することがあります。表示名には,半角英数字,アンダースコア以外の文字を使用しないようにしてください。

表示名に半角英数字以外の文字が含まれていると,J2EEサーバが警告メッセージ(KDJE42374-W)を出力します。

(7) コマンドの引数に指定するファイルおよびディレクトリの名称について

Smart Composer機能またはManagement Serverで使用するコマンドの引数に指定する,ファイルおよびそのファイルを格納するディレクトリの名称には,シャープ(#),パーセント(%),およびクエスチョンマーク(?)を使用しないでください。

これらの文字を使用した場合は,次のようなメッセージが出力され,コマンドの処理が中断されます。

KEOS24007-E The definition file is invalid. file name = <ファイル名> line number = 1 column number = 1 details = KECX01024-E Content is not allowed in prolog.

(8) JavaVMで使用するコマンドでの注意事項(Windowsの場合)

アプリケーションサーバで提供している次のコマンドは,Windows APIのGetTempPath()関数で得られるディレクトリに一時ファイルを作成します。

これらのコマンドを正常に動作させるためには,GetTempPath()関数で得られるディレクトリに書き込み権限が必要です。また,JavaVMプロセス起動中は,このディレクトリを削除しないでください。

なお,Windows Server 20012,Windows Server 2008,Windows 8,Windows 7およびWindows Vistaの場合は,このディレクトリにWindowsのシステムディレクトリを指定しないでください。

(9) CTMで使用するコマンドでの注意事項(Windowsの場合)

CTMで使用するコマンドは,Administratorsグループに属するユーザで実行してください。

(10) 性能解析トレースで使用するコマンドでの注意事項(Windowsの場合)

性能解析トレースで使用するコマンドの運用は,cprfstartコマンドを実行したユーザと同じユーザで実施してください。