J2EEアプリケーションを実行するシステムをファイル編集とコマンド実行で構築する場合,アプリケーションサーバが提供するコマンド,ユーザ定義ファイルなどを使用してシステムの動作環境を設定します。
J2EEアプリケーションを実行するシステムを構築する場合に使用する主なファイルを次に示します。各ファイルの詳細については,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「2. J2EEサーバで使用するファイル」を参照してください。
ファイル編集とコマンド実行で,J2EEアプリケーションを実行するシステムを構築する場合の,システム構築の流れについて説明します。
トラブルシューティングに必要な資料と,システム構築時の設定の要否について次の表に示します。なお,設定方法の詳細については,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 保守/移行編」の「3. トラブルシューティングのための準備」を参照してください。
表B-1 トラブルシューティングの資料の種類と設定要否(J2EEアプリケーションを実行するシステムの場合)
資料の種類 | 設定の要否 |
---|---|
snapshotログ | △※1 |
性能解析トレースファイル | ×※2 |
J2EEサーバのログ | △ |
SFOサーバのログ | △ |
Webサーバのログ | △ |
リダイレクタのログ | △ |
J2EEアプリケーションのユーザログ | ○ |
インプロセスHTTPサーバのログ | △ |
稼働情報ファイル | △ |
リソースアダプタのログ | △ |
TPBrokerのトレースファイル | △ |
DABroker Libraryのログ | △ |
OSの統計情報 | ○ |
ユーザダンプ | ○ |
coreダンプ | ○ |
JavaVMの資料 | ○ |
サーバ管理コマンドのログ | △ |
表B-1に示したログは,snapshotログで一括収集できます。ただし,TPBrokerのトレースファイルについては,収集できるものと収集できないものが混在しています。このほかにも,snapshotログのデフォルトの設定で取得できないログについては,取得のための設定をしたり,snapshotログの収集先に追加したりする必要があります。
なお,次のログはログ出力先を変更できません。
ログの種類やデフォルト値,チャネル名,取得できるログの詳細や取得方法については,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 保守/移行編」の「2.4 取得が必要な資料の種類」を参照してください。