アプリケーション設定操作で管理する，J2EEアプリケーションに含めて使用するリソースアダプタの種類は次のとおりです。

• DB Connector
  JDBCインタフェースを使用してデータベースに接続する場合に使用します。
  グローバルトランザクションおよびクラスタ構成の場合は利用できません。
  
• TP1 Connector
  OpenTP1のSPPに接続する場合に使用します。
  グローバルトランザクションの場合は利用できません。
  
• そのほかのリソースアダプタ（Connector 1.5に準拠したリソースアダプタ）
  任意のリソースに接続するためのリソースアダプタとして，Connector 1.5に準拠したリソースアダプタを使用できます。
  J2EEアプリケーションに含めて利用できるリソースアダプタの種類については，マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)」の「3.3.2　リソースアダプタの種類」を参照してください。
  

J2EEアプリケーションに含まれるリソースアダプタを管理する基本的な流れを次に示します。

1. J2EEアプリケーションへのリソースアダプタの追加
2. J2EEアプリケーションに含まれるリソースアダプタのプロパティ定義
3. J2EEアプリケーションに含まれるリソースアダプタの接続テスト
4. J2EEアプリケーションの開始・停止
5. J2EEアプリケーションのエクスポート

各手順について説明します。

●J2EEアプリケーションへのリソースアダプタの追加

次のどちらかの方法で，J2EEアプリケーションにリソースアダプタを追加します。

• アプリケーション開発環境で，リソースアダプタを追加したJ2EEアプリケーションを作成します。そのJ2EEアプリケーションをJ2EEサーバにインポートします。
• リソースアダプタをJ2EEサーバにインポートして，J2EEアプリケーションに追加します。

●J2EEアプリケーションに含まれるリソースアダプタのプロパティ定義

データベースと接続するための情報を定義します。

●J2EEアプリケーションに含まれるリソースアダプタの接続テスト

接続テストを実施して，J2EEアプリケーションに含まれるリソースアダプタが正しく動くことを確認します。

●J2EEアプリケーションの開始・停止

設定が完了したリソースアダプタを含むJ2EEアプリケーションを開始します。J2EEアプリケーションの開始で，J2EEアプリケーションに含まれるリソースアダプタが開始されます。

また，運用に応じてJ2EEアプリケーションを停止します。J2EEアプリケーションの停止で，J2EEアプリケーションに含まれるリソースアダプタが停止されます。

●J2EEアプリケーションのエクスポート

運用に応じて，リソースアダプタをJ2EEアプリケーションに含めてエクスポートします。

データベースと接続する場合，データベースの設定が必要になります。

また，リソースアダプタを使用する場合，J2EEアプリケーションでリソースアダプタのリファレンスを解決する必要があります。リソースアダプタのリファレンス解決は，J2EEアプリケーションのカスタマイズで実行します。J2EEアプリケーションのカスタマイズの概要については，「1.3　J2EEアプリケーションの管理」を参照してください。

J2EEアプリケーションに含まれるリソースアダプタの管理で使用する，アプリケーション設定操作の機能を次に示します。

表1-3　J2EEアプリケーションに含まれるリソースアダプタの管理に使用するアプリケーション設定操作

J2EEリソース管理の操作	機能	コマンド
リソースアダプタのインポート	リソースアダプタをJ2EEサーバにインポートします。	cjimportres（-type rar指定）
J2EEアプリケーションへのリソースアダプタの追加	J2EEアプリケーションに，リソースアダプタを追加します。	cjaddapp（-type rar指定）
J2EEアプリケーションのインポート	リソースアダプタを含むJ2EEアプリケーションをインポートします。	cjimportapp
リソースアダプタのプロパティ定義	J2EEアプリケーションに含まれるリソースアダプタの属性を取得して，属性ファイルを生成します。	cjgetappprop（-type rar指定）
	J2EEアプリケーションに含まれるリソースアダプタの属性を，属性ファイルに指定された値に変更します。	cjsetappprop（-type rar指定）
リソースアダプタの接続テスト	J2EEアプリケーションに含まれるリソースアダプタの接続テストをします。	cjtestres（-name ［アプリケーション名］ -type rar指定）
J2EEアプリケーションの開始と停止	J2EEアプリケーションを開始します。J2EEアプリケーションの開始で，J2EEアプリケーションに含まれるすべてのリソースアダプタが開始されます。リソースアダプタ単位の開始はできません。	cjstartapp
	開始されているJ2EEアプリケーションを停止します。J2EEアプリケーションの停止で，J2EEアプリケーションに含まれるすべてのリソースアダプタが停止されます。リソースアダプタ単位の停止はできません。	cjstopapp
J2EEアプリケーションのエクスポート	J2EEアプリケーションに含めて，リソースアダプタをエクスポートします。	cjexportapp
J2EEアプリケーションからリソースアダプタの削除	J2EEアプリケーションから，J2EEリソースのリソースアダプタを削除します。	cjdeleteapp（-type rar指定）
リソースの一覧表示	J2EEアプリケーションに含まれるリソースアダプタの一覧を表示します。	cjlistapp（-type rar指定）
そのほかの操作	J2EEアプリケーションに含まれるリソースアダプタのコネクションプールの状態を表示します。	cjlistpool（-name ［アプリケーション名］指定）
	J2EEアプリケーションに含まれるリソースアダプタのコネクションプールのコネクションを削除します。	cjclearpool（-name ［アプリケーション名］指定）