1.2.2 リソースアダプタのアプリケーション設定操作

J2EEリソースアダプタとしてデプロイして使用するリソースアダプタの,アプリケーション設定操作について説明します。

<この項の構成>
(1) リソースアダプタの種類
(2) リソースアダプタの管理の流れ
(3) リソースアダプタのアプリケーション設定操作

(1) リソースアダプタの種類

J2EEリソースアダプタとしてデプロイして使用するリソースアダプタの種類は次のとおりです。

(2) リソースアダプタの管理の流れ

リソースアダプタを管理する基本的な流れを次に示します。

  1. リソースアダプタのインポート
  2. リソースアダプタのプロパティ定義
  3. リソースアダプタのデプロイ
  4. J2EEリソースアダプタの接続テスト
  5. J2EEリソースアダプタの開始・停止
  6. J2EEリソースアダプタのエクスポート

各手順について説明します。

●リソースアダプタのインポート

リソースアダプタをインポートします。

●リソースアダプタのプロパティ定義

データベースと接続するための情報を定義じます。

●リソースアダプタのデプロイ

インポートしたリソースアダプタをJ2EEリソースアダプタとしてデプロイします。J2EEリソースアダプタとしてデプロイされたリソースアダプタは,J2EEサーバ上で動作するすべてのJ2EEアプリケーションから使用できます。

●J2EEリソースアダプタの接続テスト

接続テストを実施して,J2EEリソースアダプタが正しく動くことを確認します。

●J2EEリソースアダプタの開始・停止

設定が完了したJ2EEリソースアダプタを開始します。また,運用に応じてJ2EEリソースアダプタを停止します。

●J2EEリソースアダプタのエクスポート

J2EEリソースアダプタを,運用に応じてエクスポートします。

データベースと接続する場合,データベースの設定が必要になります。

また,リソースアダプタを使用する場合,J2EEアプリケーションでリソースアダプタのリファレンスを解決する必要があります。リソースアダプタのリファレンス解決は,J2EEアプリケーションのカスタマイズで実行します。J2EEアプリケーションのカスタマイズの概要については,「1.3 J2EEアプリケーションの管理」を参照してください。

(3) リソースアダプタのアプリケーション設定操作

リソースアダプタの管理で使用する,アプリケーション設定操作の機能を次に示します。

表1-2 リソースアダプタの管理に使用するアプリケーション設定操作

J2EEリソース管理の操作機能コマンド
リソースアダプタのインポートリソースアダプタをJ2EEサーバにインポートします。cjimportres(-type rar指定)
リソースアダプタのプロパティ定義デプロイ前のリソースアダプタの属性を取得して,属性ファイルを生成します。cjgetresprop(-type rar指定)
デプロイ前のリソースアダプタの属性を,属性ファイルに指定された値に変更します。cjsetresprop(-type rar指定)
デプロイされているJ2EEリソースアダプタの属性を取得して,属性ファイルを生成します。cjgetrarprop
デプロイされているJ2EEリソースアダプタの属性を,属性ファイルに指定された値に変更します。cjsetrarprop
リソースアダプタのデプロイリソースアダプタをデプロイします。cjdeployrar
J2EEリソースアダプタの接続テストJ2EEリソースアダプタの接続テストをします。cjtestres(-type rar指定)
J2EEリソースアダプタの開始と停止J2EEリソースアダプタを開始します。cjstartrar
開始されているJ2EEリソースアダプタを停止します。cjstoprar
J2EEリソースアダプタのエクスポートJ2EEサーバ上のリソースアダプタをエクスポートします。cjexportrar
リソースの一覧表示インポート済みのリソースアダプタの一覧を表示します。cjlistres(-type rar指定)
J2EEリソースアダプタの一覧を表示します。cjlistrar
リソースの削除リソースアダプタを削除します。cjdeleteres(-type rar指定)
J2EEリソースアダプタをアンデプロイします。cjundeployrar
そのほかの操作リソースアダプタのコネクションプールの状態を表示します。cjlistpool※1
リソースアダプタのコネクションプールのコネクションを削除します。cjclearpool※1
クラスタコネクションプールのメンバコネクションプールを一時停止します。cjsuspendpool※2
一時停止したクラスタコネクションプールのメンバコネクションプールを再開します。cjresumepool※2
リソースアダプタの属性をコピーします。cjcopyres(-type rar指定)

注※1 DB Connectorを使用してコネクションプールをクラスタ化した場合,ルートリソースアダプタには使用できません。メンバリソースアダプタに使用できます。

注※2 DB Connectorを使用してコネクションプールをクラスタ化した場合のメンバリソースアダプタだけに使用できます。