4.4.3 リソースアダプタのプロパティ定義(Connector 1.5の場合)

Connector 1.5の仕様に準拠するリソースアダプタに接続する場合のプロパティを定義します。

リソースアダプタのプロパティ定義は,J2EEリソースアダプタをデプロイしたあとでも実行できます。なお,リソースアダプタの設定済みのプロパティを変更する場合は,該当するリソースアダプタを停止した状態で実行してください。

プロパティの設定手順の概要については,「3.5 属性ファイルによるプロパティの設定」を参照してください。次にリソースアダプタのプロパティ定義について説明します。

<この項の構成>
(1) 編集する属性ファイル
(2) 編集する属性ファイルの取得と属性の設定
(3) 編集する属性設定項目
(4) リソースアダプタのプロパティ設定
(5) Outboundリソースアダプタのコネクション単位のプロパティ設定

(1) 編集する属性ファイル

Connector属性ファイル

(2) 編集する属性ファイルの取得と属性の設定

●属性ファイルの取得

次に示すコマンドを実行して,リソースアダプタのConnector属性ファイルを取得します。

実行形式

cjgetresprop [<サーバ名称>] [-nameserver <プロバイダURL>] -type rar -resname <リソースアダプタの表示名> -c <Connector属性ファイルパス>

実行例

cjgetresprop MyServer -type rar -resname Rar1 -c AccountProp.xml

●属性の設定

次に示すコマンドを実行して,Connector属性ファイルの値を反映します。

実行形式

cjsetresprop [<サーバ名称>] [-nameserver <プロバイダURL>] -type rar -resname <リソースアダプタ表示名> -c <Connector属性ファイルパス>

実行例

cjsetresprop MyServer -type rar -resname Rar1 -c AccountProp.xml

注意
リソースアダプタをデプロイしたあとでプロパティを定義する場合は,cjgetrarpropコマンドとcjsetrarpropコマンドを使用してください。cjgetrarpropコマンドの詳細については,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編」の「cjgetrarprop(RARファイルの属性の取得)」を参照してください。cjsetrarpropコマンドの詳細については,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編」の「cjsetrarprop(RAR属性設定)」を参照してください。

(3) 編集する属性設定項目

Connector 1.5の仕様に準拠するリソースアダプタは,コネクション定義を複数持つ場合があります。

プロパティ項目は,次のように分けて設定します。

(4) リソースアダプタのプロパティ設定

リソースアダプタのプロパティ設定項目を次に示します。

(a) コンフィグレーションプロパティ

リソースアダプタのコンフィグレーションプロパティ(<resourceadapter> - <config-property>タグ)の設定項目を次に示します。

項目対応するタグ
コンフィグレーションプロパティ名<config-property-name>
コンフィグレーションプロパティのデータ型<config-property-type>
コンフィグレーションプロパティの値<config-property-value>

定義するコンフィグレーションプロパティの数だけ上記の設定を繰り返してください。

定義するコンフィグレーションプロパティ名(<config-property-name>)については,「4.2.2 DB Connectorのプロパティ定義」を参照してください。

(b) Outboundリソースアダプタのプロパティ

Outboundリソースアダプタのプロパティ(<outbound-resourceadapter>タグ)の設定項目を次に示します。

項目必須対応するタグ
コネクション単位でのプロパティ設定<connection-definition>
トランザクションサポートのレベル<transaction-support>
再認証のサポート有無<reauthentication-support>

(凡例) ○:必須 △:任意

注※ Outboundリソースアダプタのコネクション単位のプロパティ設定については,「(5) Outboundリソースアダプタのコネクション単位のプロパティ設定」を参照してください。


プロパティの設定項目については,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(アプリケーション/リソース定義)」の「4.1.1 Connector属性ファイルの指定内容」を参照してください。

(c) Inboundリソースアダプタのプロパティ

Inboundリソースアダプタのプロパティ(<inbound-resourceadapter> - <messageadapter> - <messagelistener>タグ)の設定項目を次に示します。

項目対応するタグ
メッセージリスナのタイプ<messagelistener-type>
ActivationSpecの情報<activationspec>
(d) 管理対象オブジェクトのプロパティ

リソースアダプタの管理対象オブジェクトのプロパティ(<adminobject> - <config-property>タグ)の設定項目を次に示します。

項目対応するタグ
管理対象オブジェクトのプロパティ名<config-property-name>
管理対象オブジェクトのプロパティのデータ型<config-property-type>
管理対象オブジェクトのプロパティの値<config-property-value>
(e) 実行時プロパティ

リソースアダプタの実行時プロパティ(<resourceadapter-runtime> - <property>タグ)の設定項目を次に示します。

項目対応するタグ
プロパティ名<property-name>
プロパティのデータ型<property-type>
プロパティの値<property-value>

注※ プロパティの値の設定方法については,「4.2.2 DB Connectorのプロパティ定義」を参照してください。


定義するプロパティの数だけ,上記の設定を繰り返してください。

プロパティ名(<property-name>)には,次の項目を設定します。

プロパティ項目プロパティ名(<property-name>)の項目名
スレッドプールで同時に実行される最大スレッド数MaxTPoolSize
スレッドプールに存在する最小スレッド数MinTPoolSize
スレッドプールのスレッド解放までのタイムアウト値(秒)TPoolKeepalive

注 ライフサイクル管理機能が有効な場合に設定します。ライフサイクル管理機能を使用していない(<resourceadapter-class>を指定していない)場合,プロパティ値(<property-value>)は無視されます。ライフサイクル管理機能については,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)」の「3.16.1 リソースアダプタのライフサイクル管理」を参照してください。


プロパティの設定項目については,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(アプリケーション/リソース定義)」の「4.1.1 Connector属性ファイルの指定内容」を参照してください。

(5) Outboundリソースアダプタのコネクション単位のプロパティ設定

Outboundリソースアダプタのコネクション単位のプロパティ設定項目を次に示します。

(a) コンフィグレーションプロパティ

Outboundリソースアダプタのコンフィグレーションプロパティ(<outbound-resourceadapter> - <connection-definition> - <config-property>タグ)の設定項目を次に示します。

項目対応するタグ
コンフィグレーションプロパティ名<config-property-name>
コンフィグレーションプロパティのデータ型<config-property-type>
コンフィグレーションプロパティの値<config-property-value>

定義するコンフィグレーションプロパティの数だけ上記の設定を繰り返してください。

定義するコンフィグレーションプロパティ名(<config-property-name>)については,「4.2.2 DB Connectorのプロパティ定義」を参照してください。

なお,コネクション単位のコンフィグレーションプロパティには,コネクション単位に設定されたコンフィグレーションプロパティ(<outbound-resourceadapter> - <connection-definition> - <config-property>タグ)とリソースアダプタに設定されたコンフィグレーションプロパティ(<resourceadapter> - <config-property>タグ)を合わせたものが設定されます。同じコンフィグレーションプロパティ名が設定されている場合は,コネクション単位に設定されたコンフィグレーションプロパティが優先されます。

(b) 実行時プロパティ

Outboundリソースアダプタの実行時プロパティ(<outbound-resourceadapter> - <connection-definition> - <connector-runtime>タグ)の設定項目を次に示します。

項目対応するタグ
プロパティ名<property-name>
プロパティのデータ型<property-type>
プロパティの値<property-value>

定義するプロパティの数だけ,上記の設定を繰り返してください。

定義する実行時プロパティ名(<property-name>)およびコネクションプールの動作と注意事項については,「4.2.2 DB Connectorのプロパティ定義」を参照してください。

(c) 別名情報

Outboundリソースアダプタの別名情報(<outbound-resourceadapter> - <connection-definition> - <connector-runtime> - <resource-external-property>タグ)の設定項目を次に示します。

項目必須対応するタグ
リソースの別名<optional-name>
リソース認証方式<res-auth>
リソース共有の有無<res-sharing-scope>

(凡例) ○:必須 △:任意


プロパティの設定項目については,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(アプリケーション/リソース定義)」の「4.1.1 Connector属性ファイルの指定内容」を参照してください。

リソースアダプタの別名の使用方法については,「4.8 JNDI名前空間に登録されるリソースアダプタ名の参照と変更」を参照してください。