4.3.3 ルートリソースアダプタ用DB Connectorの設定

ルートリソースアダプタ用DB Connectorを,次の手順で設定します。

  1. ルートリソースアダプタ用のDB Connectorをインポートします。
  2. プロパティを定義します。
  3. ルートリソースアダプタ用のDB Connectorをデプロイします。
  4. 接続を確認します。
<この項の構成>
(1) ルートリソースアダプタ用のDB Connectorのインポート
(2) ルートリソースアダプタ用のDB Connectorのプロパティ定義
(3) ルートリソースアダプタ用のDB Connectorのデプロイ
(4) ルートリソースアダプタ用のDB Connectorの接続テスト

(1) ルートリソースアダプタ用のDB Connectorのインポート

次に示すコマンドを実行してルートリソースアダプタ用のDB Connectorをインポートします。

(a) 実行形式

cjimportres [<サーバ名称>] [-nameserver <プロバイダURL>] -type rar -f <ファイルパス>

<ファイルパス>には,RARファイルを指定してください。

RARファイルは,次のディレクトリに格納されています。

ルートリソースアダプタとしてインポートするRARファイルについて説明します。

DBConnector_CP_ClusterPool_Root.rar
クラスタコネクションプールのルートリソースアダプタです。属するメンバリソースアダプタがローカルトランザクションまたはトランザクションなし(トランザクションサポートレベルにLocalTransactionまたはNoTransactionを指定する)で,データベースに接続する場合に使用します。
J2EEアプリケーションのリソースリファレンスに設定して使用します
(b) 実行例

cjimportres MyServer -type rar -f "c:¥Program Files¥Hitachi¥Cosminexus¥CC¥DBConnector¥ClusterPool¥DBConnector_CP_ClusterPool_Root.rar"

cjimportresコマンドの詳細については,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編」の「cjimportres(リソースのインポート)」を参照してください。

(2) ルートリソースアダプタ用のDB Connectorのプロパティ定義

ルートリソースアダプタ用のDB Connectorのプロパティを定義します。プロパティを定義する手順については,「4.2.2 DB Connectorのプロパティ定義」を参照してください。ここでは,ルートリソースアダプタ用のDB Connectorのプロパティの設定項目を説明します。

ルートリソースアダプタ用のDB Connectorで,有効なプロパティを次に示します。下記以外の項目は,設定しても無視されます。

コンフィグレーションプロパティの設定項目を次に示します。

項目対応するタグ
コンフィグレーションプロパティ名<config-property-name>
コンフィグレーションプロパティのデータ型<config-property-type>
コンフィグレーションプロパティの値<config-property-value>

定義するコンフィグレーションプロパティの数だけ,上記の設定を繰り返してください。

DBConnector_CP_ClusterPool_Root.rarを使用する場合の,コンフィグレーションプロパティの設定項目と設定例を次の表に示します。

表4-12 DBConnector_CP_ClusterPool_Root.rarを使用する場合のコンフィグレーションプロパティの設定例

項目名設定例
algorithmRoundRobin
enableAutoPoolSuspendtrue
enableAutoPoolResumetrue
dbCheckInterval30
memberResourceAdapterName1DB_Connector_for_Oracle_ClusterPool_Member1
memberResourceAdapterName2DB_Connector_for_Oracle_ClusterPool_Member2
logLevelERROR

コンフィグレーションプロパティ名(<config-property-name>)の「memberResourceAdapterName[n]」プロパティは,メンバリソースアダプタの表示名を設定します。memberResourceAdapterName[n]は,デフォルトでは優先度2まで定義してあります。さらに,メンバリソースアダプタを指定する場合には,プロパティを追加してください。優先度nは,1~100の範囲で指定してください。nは,連続している必要はありません。

(3) ルートリソースアダプタ用のDB Connectorのデプロイ

ルートリソースアダプタ用のDB Connectorは,デプロイするとJ2EEリソースアダプタとして使用できます。なお,デプロイしたあとで,プロパティを定義することもできます。デプロイ後に定義する場合は,該当するルートリソースアダプタ用のDB Connectorを停止した状態で実行してください。プロパティを定義する方法については,「(2) ルートリソースアダプタ用のDB Connectorのプロパティ定義」を参照してください。

次に示すコマンドを実行してルートリソースアダプタ用のDB Connectorをデプロイします。

実行形式

cjdeployrar [<サーバ名称>] [-nameserver <プロバイダURL>] -resname <ルートリソースアダプタ用のDB Connector表示名>

実行例

cjdeployrar MyServer -resname DB_Connector_for_ClusterPool_Root

cjdeployrarコマンドの詳細については,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編」の「cjdeployrar(リソースアダプタのデプロイ)」を参照してください。

(4) ルートリソースアダプタ用のDB Connectorの接続テスト

ルートリソースアダプタ用のDB Connectorに設定した情報が正しいかどうか,接続テストで検証します。

次に示すコマンドを実行して,ルートリソースアダプタ用のDB Connectorの接続テストを実施します。

実行形式

cjtestres [<サーバ名称>] [-nameserver <プロバイダURL>] -type rar -resname <ルートリソースアダプタ用のDB Connectorの表示名>

実行例

cjtestres -type rar -resname DB_Connector_for_ClusterPool_Root

cjtestresコマンドの詳細については,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編」の「cjtestres(リソースの接続テスト)」を参照してください。

注意事項
一度接続テストをしたルートリソースアダプタ用のDB Connectorは,J2EEサーバを再起動するまで削除できません。ルートリソースアダプタ用のDB Connectorを削除する場合は,ルートリソースアダプタ用のDB Connectorを停止してから,J2EEサーバを再起動してください。