EJBクライアントアプリケーションのシステムログは,次のキーに指定したディレクトリに出力されます。
- Javaアプリケーション用オプション定義ファイル(usrconf.cfg)のejb.client.log.directoryキー,およびejb.client.ejb.logキーに指定したディレクトリ
- システムプロパティのejbserver.client.log.directoryキーおよびejbserver.client.ejb.logキーに指定したディレクトリ
Javaアプリケーション用オプション定義ファイル(usrconf.cfg)とシステムプロパティの両方に異なる値が指定された場合,システムプロパティの設定が有効になります。
なお,システムプロパティで出力先を設定できるのは,次のログだけです。
- 稼働ログ(cjclmessage[n].log)
- 障害発生時の例外情報(cjclexception[n].log)
- 保守情報(cjclmaintenance[n].log)
- ログの稼働情報(cjlogger.log)
cjcldellogコマンドの稼働ログ(cjcldellog.log)およびcjclstartapコマンドの稼働ログ(cjclstartap[n].log)は,「<Application Serverのインストールディレクトリ>¥CC¥client¥logs」(Windowsの場合),または「/opt/Cosminexus/CC/client/logs」(UNIXの場合)の直下に出力されます。
- 注意
- サブディレクトリ専有モードでcjclstartapコマンドを実行した場合の動作は保証されません。
- EJBクライアントアプリケーションの標準出力,および標準エラーの内容は,ログファイルには出力されません。ログファイルに出力する場合は,ユーザログ機能を使用するか,リダイレクトしてください。
EJBクライアントアプリケーションのシステムログの出力方法には,次の2種類のモードがあります。モードによって,出力先になるサブディレクトリの構成が異なります。これらのモードは,クラスパスの指定によって選択します。
- サブディレクトリ共有モード
複数のプロセスのログを一つのディレクトリ(デフォルトはejbclディレクトリ)下に出力するモードです。なお,プロセス単位(アプリケーション単位)でログの出力先を別々にしたい場合,usrconf.cfgのejb.client.log.directoryキーにそれぞれの出力先ディレクトリを指定してください。
- サブディレクトリ専有モード
それぞれのプロセスのログを,プロセス単位に作成されたサブディレクトリに別々に出力するモードです。
アプリケーションサーバの06-50よりも前のバージョンとの互換用に使用するモードです。
サブディレクトリ専有モードについては,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 互換編」の「5.3 EJBクライアントアプリケーションのログのサブディレクトリ専有モード」を参照してください。
サブディレクトリ共有モードの場合のEJBクライアントアプリケーションのシステムログの出力先を次の図に示します。
図4-1 サブディレクトリ共有モードのEJBクライアントアプリケーションのシステムログの出力先(Javaアプリケーション用オプション定義ファイルで指定した場合)
![[図データ]](figure/zu040100.gif)
図4-2 サブディレクトリ共有モードのEJBクライアントアプリケーションのシステムログの出力先(システムプロパティで指定した場合)
![[図データ]](figure/zu040200.gif)