アプリケーションの動作確認後,手動でバックアップ作業ディレクトリ,およびバックアップRARディレクトリを削除する必要があります。ただし,保守のためにバックアップ作業ディレクトリ,およびバックアップRARディレクトリを別の場所に保存しておくことをお勧めします。
移行前の作業ディレクトリ,移行後の作業ディレクトリ,バックアップ作業ディレクトリ,およびバックアップRARディレクトリの例を次の表に示します。
表10-41 ディレクトリの移行の例(Windowsの場合)
J2EEサーバのサーバ名称 | 移行前の作業ディレクトリ | 移行後の作業ディレクトリ,およびバックアップ作業ディレクトリ |
---|---|---|
サーバA | <製品のインストールディレクトリ>¥CC¥server¥public (デフォルト) |
|
サーバB | C:¥work_dir |
|
サーバC | ||
- | D:¥replication_dir |
|
表10-42 ディレクトリの移行の例(UNIXの場合)
J2EEサーバのサーバ名称 | 移行前の作業ディレクトリ | 移行後の作業ディレクトリ,およびバックアップ作業ディレクトリ |
---|---|---|
サーバA | /opt/Cosminexus/CC/server/public (デフォルト) |
|
サーバB | /<任意のディレクトリ>/work_dir |
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サーバC | ||
- | /<任意のディレクトリ>/replication_dir |
|
上記の表の例では,更新インストール前に,「サーバA」,「サーバB」,および「サーバC」のJ2EEサーバがセットアップされています。「サーバA」,および「サーバB」ではDB Connectorを使用しています。これらのJ2EEサーバが利用している作業ディレクトリが,Windowsの場合は「<製品のインストールディレクトリ>¥CC¥server¥public」と「C:¥work_dir」,UNIXの場合は「/opt/Cosminexus/CC/server/public」と「<任意のディレクトリ>/work_dir」です。Windowsの場合の「D:¥replication_dir」,UNIXの場合の「<任意のディレクトリ>/replication_dir」はユーザが複製した作業ディレクトリで,J2EEサーバからは利用されていません。
このような状況でcjenvupdateコマンド,およびcjrarupdateコマンドを実行した場合,それぞれ使用中の作業ディレクトリに対して,バックアップが作成されます。アプリケーションの動作確認後,手動でバックアップを削除してください。なお,未使用の作業ディレクトリ「D:¥replication_dir」または「<任意のディレクトリ>/replication_dir」は,移行されません。