11.2.1 移行作業の流れ

次の手順に従って,環境を移行してください。

  1. アウトプロセストランザクションサービスのアンセットアップ
  2. プロパティの設定
  3. 環境変数の変更
<この項の構成>
(1) アウトプロセストランザクションサービスのアンセットアップ
(2) プロパティの設定
(3) 環境変数の変更

(1) アウトプロセストランザクションサービスのアンセットアップ

アウトプロセストランザクションサービスのセットアップ用のコマンドを実行して,アウトプロセストランザクションサービスをアンセットアップしてください。

アウトプロセストランザクションサービスのセットアップ用のコマンドを実行するタイミングによって,使用するコマンドが異なります。

(2) プロパティの設定

インプロセストランザクションサービスでは,セットアップコマンドの実行は必要ありません。また,アウトプロセストランザクションサービスではtsdefvalueコマンドを使用してシステム環境定義をカスタマイズしましたが,インプロセストランザクションサービスではJ2EEサーバ用のユーザプロパティファイルを使用してシステム環境定義をカスタマイズします。インプロセストランザクションサービスで設定が必要なJ2EEサーバのプロパティを次の表に示します。

表11-1 インプロセストランザクションサービスで設定が必要なJ2EEサーバのプロパティ

キー名称見積もりの指針
ejbserver.distributedtx.ots.status.directory1インプロセストランザクションサービスのステータスファイルを格納するディレクトリ指定したパスのパーティションが枯渇しないように運用する必要があります。
また,アウトプロセストランザクションサービスでは,環境変数「TPFS」をカスタマイズして共有ディスク上に配置し,HA構成で運用していた場合は,共有ディスク上のパスを設定する必要があります。
ejbserver.distributedtx.ots.status.directory2

(凡例)-:該当しない

注※ インプロセストランザクションサービスでステータスファイルを1面で運用する場合,設定の必要はありません。


キーの詳細については,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「2.4 usrconf.properties(J2EEサーバ用ユーザプロパティファイル)」を参照してください。

(3) 環境変数の変更

インプロセストランザクションサービスとアウトプロセストランザクションサービスでは,設定が必要な環境変数が異なります。不要となった環境変数は削除してください。トランザクションサービスの環境変数の設定要否を次の表に示します。なお,環境変数に設定する値については,次のマニュアルを参照してください。