JavaVMのコマンドを使用すると,拡張スレッドダンプにクラス別統計情報やExplicitヒープ詳細情報を取得できます。
クラス別統計情報を含む拡張スレッドダンプは,jheapprofコマンドを実行して取得します。クラス別統計情報は,クラス別統計機能で出力する情報で,GCによるJavaオブジェクトの変化や,Javaオブジェクトの参照関係などを調査する場合に使用します。クラス別統計機能については,「9.3 クラス別統計機能」を,クラス別統計情報の出力方法については,「9.3.3 クラス別統計情報の出力」を参照してください。jheapprofコマンドについては,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編」の「jheapprof(クラス別統計情報付き拡張スレッドダンプの出力)」を参照してください。
Explicitヒープ詳細情報のうち,次の情報は明示管理ヒープ機能が有効な場合に,拡張スレッドダンプに必ず取得されます。
Explicitヒープ詳細情報のオブジェクト統計情報,およびExplicitメモリブロックの解放率情報は,eheapprofコマンドを実行して拡張スレッドダンプに取得します。オブジェクト統計情報は,Explicitメモリブロック内の詳細情報です。解放率情報は,Explicitメモリブロックの自動解放処理で解放されたオブジェクトの割合です。明示管理ヒープ機能を使用するシステムのデバッグや障害解析に使用します。
明示管理ヒープ機能については,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 拡張編」の「8. 明示管理ヒープ機能を使用したFullGCの抑止」を参照してください。eheapprofコマンドについては,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編」の「eheapprof(Explicitヒープ詳細情報付き拡張スレッドダンプの出力)」を参照してください。
eheapprof [-f|-i] [-freeratio] -p <プロセスID> |
eheapprof [-f|-i] [-freeratio] [-force] -p <プロセスID> |
% eheapprof -p 2463 |
Force VM to output ExplicitHeapProf: ? (y/n) |
send SIGQUIT to 2463: ? (y/n) |
Writing Java core to javacore2463.030806215140.txt... OK |