5.2.5 syslogの出力形式と出力項目(UNIXの場合)

syslogの出力形式と出力項目について説明します。

syslogは,J2EEサーバの起動,停止および異常終了時に出力されるログです。出力形式は次のとおりです。

日付 時刻 ホスト名 ID文字列 [pid]:メッセージテキスト

出力項目を次に示します。

表5-20 syslogの出力項目

項目名説明
日付メッセージを出力した日付です。
時刻メッセージを出力した時刻です。
ホスト名ホスト名を示す文字列が出力されます。
pidプロセスIDが出力されます。
ID文字列アプリケーションを示す文字列として,「HEJB」が出力されます。
メッセージテキストメッセージテキストが出力されます。
注意
syslogメッセージ出力形式の注意事項
Red Hat Enterprise Linux Server 6でsyslogへ改行やタブなどの制御文字(ASCIIコード0-31,127)を出力した場合,標準設定ではRed Hat Enterprise Linux 5の出力結果と異なります。Red Hat Enterprise Linux Server 6では,制御文字を「#<数字>」(<数字>は文字コードを3けたの8進数で表したもの)へ変換して出力します。
Red Hat Enterprise Linux 5と同等の出力に変更する場合の手順を次に示します。
手順
  1. rsyslogを「rsyslog-4.6.2-3.el6_1.4」以降にアップデートします。
  2. /etc/rsyslog.confに次のオプションを設定します。
    $EscapeControlCharactersOnReceive off
    $ActionFileDefaultTemplate RSYSLOG_SysklogdFileFormat
    $SpaceLFOnReceive on
    $DropTrailingLFOnReception off
  3. service rsyslog restartを実行してrsyslogを再起動します。