9.3.2 クラス別統計機能を前提とする機能

クラス別統計機能を前提とする機能の種類と概要を次の表に示します。

表9-3 クラス別統計機能を前提とする機能の種類と概要

種類概要参照先
インスタンス統計機能クラスごとに,クラスのインスタンスがメンバとして持つインスタンスの合計サイズを出力します。9.4
STATICメンバ統計機能各クラスのstaticメンバが持つインスタンスの合計サイズを出力します。9.5
参照関係情報出力機能指定したクラス(インスタンス)をメンバに持つクラスの参照関係を出力します。9.6
統計前のGC選択機能クラス別統計情報を出力する前に,GCを実行するかどうかを選択できます。この機能は,jheapprofコマンド実行時にオプションで指定します。デフォルトの設定では,クラス別統計情報を出力する前にFullGCが実行されます。9.7
Tenured領域内不要オブジェクト統計機能Tenured領域内で不要となったオブジェクトを特定します。9.8
Tenured増加要因の基点オブジェクトリスト出力機能Tenured領域内不要オブジェクト統計機能を使って特定した,不要オブジェクトの基点となるオブジェクトの情報を出力します。9.9

これらの機能のうち,インスタンス統計機能,STATICメンバ統計機能,参照関係情報出力機能,およびTenured増加要因の基点オブジェクトリスト出力機能は,クラス別統計機能の実行時に有効になります。

統計前のGC選択機能は,クラス別統計機能を実行する際に設定できます。クラス別統計情報の調査目的に合わせて選択してください。詳細は,「9.7.2 GCの選択の指針」を参照してください。