移行前に,アプリケーションサーバの動作環境,および動作状態を確認します。次に確認項目を示します。
- 運用管理サーバ(Management Serverだけ起動するマシン)を利用するシステム構成の場合,運用管理サーバにインストールしているアプリケーションサーバは09-70に移行する必要があります。
- 旧バージョンのアプリケーションサーバが終了していることを確認してください。アプリケーションサーバの全構成ソフトウェアを終了させます。
- Microsoft IISを使用している場合は,Microsoft IISを終了させます。
- JavaVMのプロセスは,プロセス起動時に取得したCPU情報を使って動作します。このため,プロセス起動時と異なるCPU情報(プロセッサ数など)の環境へ移行した場合の動作は保証できません。
- アプリケーションサーバ 06-50より前で,J2EEサーバのスタンダードモード,アドバンスドモードでデータソースを使用していた場合には,移行する前に,セットアップされているすべてのJ2EEサーバで,インポートされているすべてのデータソースの設定が正しく行われていること,接続テストに成功することを必ず確認してください。正しく設定されていないために接続テストに失敗するデータソースは,削除するか,または設定を見直して接続テストに成功するようにしてください。
接続テストに失敗するデータソースが存在する状態で,更新インストールした場合には,移行したDB ConnectorおよびJ2EEサーバが停止できなくなるので,注意してください。停止できなくなった場合は,保守員に連絡してください。
- AIXの場合,旧バージョンで環境変数LDR_CNTRLにMAXDATAを指定して運用していたときは,移行後に旧バージョンの指定値のまま運用すると,Cヒープ領域のサイズが不足するおそれがあります。移行後も環境変数LDR_CNTRLにMAXDATAを指定して運用するときは,MAXDATAの指定値を見直してください。
- Windowsの場合,次の条件を満たすときに,アプリケーションサーバの製品をアンインストールすると,JP1,HiRDBなどの関連製品すべてのレジストリ情報が削除されて,関連製品が動作不正になるおそれがあります。
- アンインストール対象のマシンに最初にインストールした製品がアプリケーションサーバの製品であり,そのバージョンが05-00~05-00-/D,05-01~05-01-/C,または05-05である
上記の条件を満たす場合や,最初にインストールした製品が不明な場合は,次の作業を実施してください。
- アプリケーションサーバ Version 9の製品で更新インストールします。
- 製品の提供媒体をCD-ROMドライブにセットして,次のプログラムを実行します。
Application Serverの場合:<CD-ROMドライブ>:¥_PPDIR¥P04437K9¥DISK1¥RECOVER.EXE
Clientの場合:<CD-ROMドライブ>:¥_PPDIR¥P04437H9¥DISK1¥RECOVER.EXE
Developerの場合:<CD-ROMドライブ>:¥_PPDIR¥P04437F9¥DISK1¥RECOVER.EXE
Service Architectの場合:<CD-ROMドライブ>:¥_PPDIR¥P04437T9¥DISK1¥RECOVER.EXE
Service Platformの場合:<CD-ROMドライブ>:¥_PPDIR¥P04437S9¥DISK1¥RECOVER.EXE
- 「1」を入力してEnterキーを押します。
インストール済みのアプリケーションサーバの製品情報が表示されます。なお,「1」以外を入力すると,プログラムは終了します。
- 表示された製品情報を記録してから,出力される確認メッセージに対して「Y」を入力してEnterキーを押します。
エラーメッセージが出力されないことを確認してください。エラーメッセージが出力された場合は保守員に連絡してください。
- インストーラを起動し,手順4.で記録した製品情報を基にイントールを実行します。
インストール先のフォルダ,およびプログラムフォルダを手順4.で記録した情報に変更します。また,カスタムでインストールする場合,選択する構成ソフトウェアには,手順1.で選択したものと,手順1.の上書きインストール前からインストール済みのものを含めてください。
- インストール完了後,マシンを再起動します。
- 必要に応じて,アプリケーションサーバの製品をアンインストールするか,同一バージョンで更新インストールします。