8.24.2 JavaMail受信時のトレース取得ポイントと取得できるトレース情報

<この項の構成>
(1) トレース取得ポイントとPRFトレース取得レベル
(2) 取得できるトレース情報

(1) トレース取得ポイントとPRFトレース取得レベル

イベントID,トレース取得ポイント,およびPRFトレース取得レベルについて,次の表に示します。

表8-163 JavaMail受信時のトレース取得ポイントの詳細

イベントID図中の番号※1トレース取得ポイントレベル
0xAD801javax.mail.Storeクラスのconnect(String host, int port, String user, String password)メソッドの入り口A
0xAD8114javax.mail.Storeクラスのconnect(String host, int port, String user, String password)メソッドの出口A
0xAD822コネクション取得処理の開始直前A
0xAD833コネクション取得処理の終了直後A
0xAD8415javax.mail.Folderクラスのopen(int)メソッドの入り口A
0xAD8518javax.mail.Folderクラスのopen(int)メソッドの出口A
0xAD8625javax.mail.Folderクラスのclose(boolean)メソッドの入り口A
0xAD8736javax.mail.Folderクラスの close(boolean)メソッドの出口A
0xAD8834コネクション切断処理の開始直前B
6コネクション切断処理の開始直前B
0xAD8935コネクション切断処理の終了直後B
7コネクション切断処理の終了直後B
0xAD8A19※2全メッセージ情報取得処理の開始直前A
0xAD8B22※2全メッセージ情報取得処理の終了直後A
0xAD8C28※2すべての削除対象のメッセージに対するDELEコマンド発行の開始直前A
0xAD8D31※2すべての削除対象のメッセージに対するDELEコマンドのレスポンスを受信した直後A
0xAD8E10USERコマンド発行の開始直前A
23※3LIST,UIDL,RETR,またはTOPコマンド発行の開始直前A
26RSETコマンド発行の開始直前A
8CAPAコマンド発行の開始直前A
0xAD8F11USERコマンドのレスポンスを受信した直後A
24※3LIST,UIDL,RETR,またはTOPコマンドのレスポンスを受信した直後A
27RSETコマンドのレスポンスを受信した直後A
9CAPAコマンドのレスポンスを受信した直後A
0xAD9012PASSコマンド発行の開始直前B
16STATコマンド発行の開始直前B
20※4,※5TOPまたはLISTコマンド発行の開始直前B
29※5DELEコマンド発行の開始直前B
32QUITコマンド発行の開始直前B
37※6NOOPコマンド発行の開始直前B
0xAD9113PASSコマンドのレスポンスを受信した直後B
17STATコマンドのレスポンスを受信した直後B
21※4,※5TOPまたはLISTのレスポンスを受信した直後B
30※5DELEコマンドのレスポンスを受信した直後B
33QUITコマンドのレスポンスを受信した直後B
38※6NOOPコマンドのレスポンスを受信した直後B
0xAD924接続時のサーバレスポンス取得を行う直前B
0xAD935接続時のサーバレスポンス取得直後B

(凡例)A:標準 B:詳細

注※1
図8-104,または図8-105中の番号と対応しています。
注※2
すべてのメールの情報の取得開始~終了で取得します。
注※3
javax.mail.Folderクラスのfetchメソッドの第2引数にENVELOPEが指定されて呼び出された場合以外です。
注※4
javax.mail.Folderクラスのfetchメソッドの第2引数にENVELOPEが指定されて呼び出された場合だけです。
注※5
個々のメールの情報の取得開始~終了で取得します。
注※6
サーバと接続中の場合にだけ取得します。

JavaMail受信時のトレース取得ポイントを以降の図に示します。

図8-104 JavaMailの受信処理でのトレース取得ポイント

[図データ]

[図データ]

図8-105 JavaMailのコネクション接続確認時の取得ポイント

[図データ]

(2) 取得できるトレース情報

JavaMail受信時に取得できるトレース情報を次の表に示します。

表8-164 JavaMail受信時に取得できるトレース情報

図中の番号※1イベントIDレベルインタフェース名オペレーション名オプション
10xAD80A
20xAD82A※2
30xAD83A異常時は例外のクラス名
40xAD92B通信処理を示す文字列※3
50xAD93B通信処理を示す文字列※3メールサーバからのレスポンスコード※4異常時は例外のクラス名
60xAD88B
70xAD89B異常時は例外のクラス名
80xAD8EA通信処理を示す文字列※3
90xAD8FA通信処理を示す文字列※3メールサーバからのレスポンスコード※4異常時は例外のクラス名
100xAD8EA通信処理を示す文字列※3
110xAD8FA通信処理を示す文字列※3メールサーバからのレスポンスコード※4異常時は例外のクラス名
120xAD90B通信処理を示す文字列※3
130xAD91B通信処理を示す文字列※3メールサーバからのレスポンスコード※4異常時は例外のクラス名
140xAD81A異常時は例外のクラス名
150xAD84A
160xAD90B通信処理を示す文字列※3
170xAD91B通信処理を示す文字列※3メールサーバからのレスポンスコード※4異常時は例外のクラス名
180xAD85A異常時は例外のクラス名
19※50xAD8AA
200xAD90B通信処理を示す文字列※3
21※60xAD91B通信処理を示す文字列※3メールサーバからのレスポンスコード※4異常時は例外のクラス名
22※50xAD8BA異常時は例外のクラス名
230xAD8EA通信処理を示す文字列※3
24※60xAD8FA通信処理を示す文字列※3メールサーバからのレスポンスコード※4異常時は例外のクラス名
250xAD86A
260xAD8EA通信処理を示す文字列※3
270xAD8FA通信処理を示す文字列※3メールサーバからのレスポンスコード※4異常時は例外のクラス名
280xAD8CA
290xAD90B通信処理を示す文字列※3
300xAD91B通信処理を示す文字列※3メールサーバからのレスポンスコード※4異常時は例外のクラス名
310xAD8DA異常時は例外のクラス名
300xAD90B通信処理を示す文字列※3
310xAD91B通信処理を示す文字列※3メールサーバからのレスポンスコード※4異常時は例外のクラス名
320xAD88B
330xAD89B異常時は例外のクラス名
340xAD87A異常時は例外のクラス名
350xAD90B通信処理を示す文字列※3
360xAD91B通信処理を示す文字列※3メールサーバからのレスポンスコード※4異常時は例外のクラス名

(凡例)A:標準 B:詳細 -:該当なし

注※1
図8-104,または図8-105中の番号と対応しています。
注※2
次の出力項目を出力します。
「ホスト名 ポート番号 コネクション取得時のタイムアウト値 通信のタイムアウト値」
各出力項目は半角スペースで区切って出力します。
タイムアウト値が無限に設定されている場合は0を出力します。また,ユーザがタイムアウト値を設定しなかった場合は-1を出力します。
(例)「localhost 25 10000 10000」
注※3
通信処理を示す文字列出力内容は,次の表に示すとおりです。

項番通信処理を示す文字列通信処理
1-(該当なし)コネクション取得
2connect-mail-server接続時のサーバレスポンス取得
3USERUSERコマンド発行
4PASSPASSコマンド発行
5QUITQUITコマンド発行
6STATSTATコマンド発行
7LIST コマンド引数LISTコマンド発行
8UIDL コマンド引数UIDLコマンド発行
9RETR コマンド引数RETRコマンド発行
10TOP コマンド引数TOPコマンド発行
11DELE コマンド引数DELEコマンド発行
12NOOPNOOPコマンド発行
13RSETRSETコマンド発行
14CAPACAPAコマンド発行
注※4
レスポンス1行目が取得できた場合にだけレスポンスコードを出力します。通信でIOExceptionが発生した場合など,異常時にレスポンスが取得できなかったとき,レスポンスコードは出力しません。
注※5
レスポンスの出力内容は,次の表に示すとおりです。

レスポンス出力内容
レスポンスコードが不正ではない(RFC仕様内)レスポンスコード
レスポンスコードが不正(RFC仕様外)レスポンス1行目の先頭4文字(詳細については,KDJE59112-Eメッセージを参照してください)
  • 1行目が4文字未満の場合
    1行目のすべての文字を出力
  • レスポンスがない場合
    空文字列を出力
注※6
複数行のレスポンスを受け取るコマンド(RETRコマンド,TOPコマンド,およびUIDLコマンドの発行時)では,レスポンスの1行目が取得できた場合,リターンコード0を出力します。