ここでは,稼働(運用)時に発生するトラブルの対処について説明します。
稼働時とは,サーバ起動完了直後/サーバ稼働中のタイミングです。
使用しているツールごとに稼働時の調査の流れを示します。
図6-4 使用しているツールごとの調査の流れ(稼働時)
使用しているツールごとに,図で示した流れに従って,必要な調査を実施します。以降の説明では,それぞれの調査の詳細について説明します。
運用管理ポータルを使って,Managerで出力されたログを確認します。ログの表示,およびManagerログの調査については,「6.4(3) ログの表示,およびManagerログの調査」を参照してください。
J2EEサーバで出力されたログファイルを確認します。J2EEサーバログの調査については,「6.4(5) J2EEサーバログの調査」を参照してください。
Webサーバで出力されたログファイルを確認します。Webサーバログの調査については,「6.4(6) Webサーバログの調査」を参照してください。
アプリケーションサーバをインストールしているマシンのメモリサイズや稼働状態を確認してください。
JavaVMに問題が発生していないか(OutOfMemoryErrorが発生していないか),また,リソースに問題が発生していないか確認します。JavaVMに問題が発生した場合の対処については,「2.5.7 JavaVMが異常終了した場合」を参照してください。
性能解析トレースを調査して,ボトルネック個所がないか,処理が滞っている個所がないか確認します。性能解析トレースについては,「7. 性能解析トレースを使用した性能解析」を参照してください。
スレッドダンプを調査して,デッドロックしている処理がないか,Javaプログラムに問題がないか確認します。スレッドダンプに出力される情報については,「5.5 JavaVMのスレッドダンプ」を参照してください。
問題が発生したと考えられるアプリケーションの内容を調査します。アプリケーションの作成元に確認を依頼してください。