3.3.11 インプロセスHTTPサーバのログ取得の設定

ここでは,インプロセスHTTPサーバのログ取得で設定できる項目について説明します。

インプロセスHTTPサーバでは,アプリケーション開発のサポート,運用時の性能解析,および障害発生時のトラブルシューティングのために,アクセスログ,性能解析トレース,スレッドトレース,および通信トレースを出力します。これらのファイルでは,ファイル面数やファイルサイズを簡易構築定義ファイルで変更できます。

インプロセスHTTPサーバのログ取得で変更できる設定項目と,項目に対応する簡易構築定義ファイルのパラメタを次の表に示します。

表3-18 インプロセスHTTPサーバのログ取得の設定項目

ログおよびトレース項目対応する簡易構築定義ファイルのパラメタ
アクセスログアクセスログの出力の有無論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内のwebserver.logger.access_log.inprocess_http.enabled
(デフォルトではアクセスログが出力されます)
アクセスログのファイル名論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内のwebserver.logger.access_log.inprocess_http.filename
アクセスログのファイルサイズ論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内のwebserver.logger.access_log.inprocess_http.filesize
アクセスログのファイル面数論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内のwebserver.logger.access_log.inprocess_http.filenum
アクセスログのフォーマット名論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内のwebserver.logger.access_log.format_list
アクセスログの出力形式論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内のwebserver.logger.access_log.<フォーマット名>
アクセスログ出力時のフォーマット論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内のwebserver.logger.access_log.inprocess_http.usage_format
性能解析トレースほかの性能解析トレースと同様に,日常的なシステム運用の作業で,cprfedコマンドを実行するときに取得条件などを指定します。性能解析トレースファイルの取得については,「7. 性能解析トレースを使用した性能解析」を参照してください。
スレッドトレーススレッドトレースのファイル面数論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内のwebserver.logger.thread_trace.inprocess_http.filenum
スレッドトレースのファイルサイズスレッドトレースのファイルサイズ=(((A+B)×32,786)+32,914)バイト
A=論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内のwebserver.connector.inprocess_http.max_connectionsパラメタの値
B=論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内のwebserver.connector.inprocess_http.send_timeoutパラメタの値が0の場合0,0以外の場合1
通信トレース通信トレースのファイル面数論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内のwebserver.logger.communication_trace.inprocess_http.filenum
通信トレースのファイルサイズ通信トレースのファイルサイズ=(((A+B)×172,050)+128)バイト
A=論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内のwebserver.connector.inprocess_http.max_connectionsパラメタの値
B=論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内のwebserver.connector.inprocess_http.send_timeoutパラメタの値が0の場合は0,0以外の場合は1

(凡例)-:該当しない

注※ アクセスログでは,これらのキーでフォーマットを定義することで,ログの出力形式をカスタマイズできます。インプロセスHTTPサーバのアクセスログのカスタマイズについては,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(Webコンテナ)」の「5.17.2 インプロセスHTTPサーバのアクセスログのカスタマイズ」を参照してください。