10.7.1 新規インストールの場合の定義情報のバックアップ

新規インストールの場合,バックアップを取った定義情報を基に,新しいアプリケーションサーバの定義情報を作成します。

バックアップを取る情報を次の表に示します。

表10-39 バックアップを取る情報(新規インストールの場合)

機能バックアップを取る情報バックアップを取った情報の設定先
Management Server/統合ユーザ管理次に示すファイルをバックアップします。
  • keyfile.key(ua.confのcom.cosminexus.admin.auth.sso.keyfileキーに指定した暗号鍵ファイル)
  • Windowsの場合
    <製品のインストールディレクトリ>¥manager¥config
  • UNIXの場合
    /opt/Cosminexus/manager/config
次に示すファイルをバックアップします。
  • Managerで使用するファイル
  • Smart Composer機能で使用するファイル
  • 統合ユーザ管理で使用するファイル
  • ログの運用で使用するファイル
設定先については,次のマニュアルを参照してください。
Managerで使用するファイル
マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「10. Managerで使用するファイル」
Smart Composer機能で使用するファイル
マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「4. Smart Composer機能で使用するファイル」
統合ユーザ管理で使用するファイル
マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 セキュリティ管理機能編」の「14. 統合ユーザ管理で使用するファイル」
ログの運用で使用するファイル
マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「12. ログの運用で使用するファイル」
次に示すディレクトリをバックアップします。
  • Windowsの場合
    <製品のインストールディレクトリ>¥manager¥modules
  • UNIXの場合
    /opt/Cosminexus/manager/modules
  • Windowsの場合
    <製品のインストールディレクトリ>¥manager
  • UNIXの場合
    /opt/Cosminexus/manager
次に示すディレクトリをバックアップします。
  • Windowsの場合
    <製品のインストールディレクトリ>¥manager¥apps
  • UNIXの場合
    /opt/Cosminexus/manager/apps
  • Windowsの場合
    <製品のインストールディレクトリ>¥manager
  • UNIXの場合
    /opt/Cosminexus/manager
運用管理ポータルで,次に示す情報を控えます。
  • [運用管理ドメインの構成定義]画面で設定する情報
  • [論理サーバの環境設定]画面で設定する情報。論理J2EEサーバの設定項目に関しては,[オプションの設定]画面,[環境変数の設定]画面,および[J2EEサーバの基本設定]画面の「セキュリティマネージャの使用」の設定項目だけ控えます。
    論理SFOサーバの設定項目に関しては,[オプションの設定]画面,および[環境変数の設定]画面の設定項目だけ控えます。
  • [論理サーバの起動/停止]画面で設定する情報
  • [論理サーバのアプリケーション管理]画面で設定する情報。ただし,旧バージョンのアプリケーションサーバが08-00未満の場合,または08-00以降でアプリケーション管理方法にV7互換モードを採用している場合だけ設定項目を控えます。
  • 統合ユーザ管理の[リポジトリ管理]画面で設定する情報
設定項目を控えたときと同じ運用管理ポータルの画面
J2EEサーバ次に示すディレクトリをバックアップします。
  • Windowsの場合
    <製品のインストールディレクトリ>¥CC¥server¥usrconf¥ejb
  • UNIXの場合
    /opt/Cosminexus/CC/server/usrconf/ejb
  • Windowsの場合
    <製品のインストールディレクトリ>¥CC¥server¥usrconf
  • UNIXの場合
    /opt/Cosminexus/CC/server/usrconf
Management Serverを使用していない場合は,J2EEサーバ起動時に独自に定義していた環境変数を退避してください。運用管理ポータルの[環境変数の設定]画面,または簡易構築定義ファイルのuser.env.variableパラメタに設定します。
環境変数の設定については,マニュアル「アプリケーションサーバ システム構築・運用ガイド」の「4.1 Webサーバを別ホストに配置してマシン性能を向上するシステムの構築」の環境変数に関する説明を参照してください。
バッチサーバ次に示すディレクトリをバックアップします。
  • Windowsの場合
    <製品のインストールディレクトリ>¥CC¥server¥usrconf¥ejb
  • UNIXの場合
    /opt/Cosminexus/CC/server/usrconf/ejb
  • Windowsの場合
    <製品のインストールディレクトリ>¥CC¥server¥usrconf
  • UNIXの場合
    /opt/Cosminexus/CC/server/usrconf
サーバ管理コマンド次に示すディレクトリをバックアップします。
  • Windowsの場合
    <製品のインストールディレクトリ>¥CC¥admin¥usrconf
  • UNIXの場合
    /opt/Cosminexus/CC/admin/usrconf
  • Windowsの場合
    <製品のインストールディレクトリ>¥CC¥admin
  • UNIXの場合
    /opt/Cosminexus/CC/admin
Webサーバ連携次に示すファイルをバックアップします。
Microsoft IISの場合
  • isapi_redirect.conf(Microsoft IIS用リダイレクタ動作定義ファイル)
  • uriworkermap.properties(Microsoft IIS用マッピング定義ファイル)
  • workers.properties(ワーカ定義ファイル)

HTTP Serverの場合
  • mod_jk.conf(HTTP Server用リダイレクタ動作定義ファイル)
  • workers.properties(ワーカ定義ファイル)
  • Windowsの場合
    <製品のインストールディレクトリ>¥CC¥web¥redirector
  • UNIXの場合
    /opt/Cosminexus/CC/web/redirector
HTTP Server次に示すファイルをバックアップします。
  • httpsd.conf(HTTP Server定義ファイル)
  • mime.types(HTTP Server定義ファイル)
  • Windowsの場合
    <製品のインストールディレクトリ>¥httpsd¥conf
  • UNIXの場合
    /opt/hitachi/httpsd/conf

Smart Composer機能を使ってWebシステムを構築した場合,または運用管理ポータル画面で論理サーバを構築した場合のhttpsd.confファイルの設定先を次に示します。
  • Windowsの場合
    <製品のインストールディレクトリ>¥httpsd¥servers¥HWS_<論理Webサーバ名>¥conf
  • UNIXの場合
    /opt/hitachi/httpsd/servers/HWS_<論理Webサーバ名>/conf
Management Serverを使用していない場合は,HTTP Server起動時に独自に定義していた環境変数を退避してください。adminagent.xml(運用管理エージェント設定ファイル)へ設定してください。環境変数の設定については,マニュアル「アプリケーションサーバ システム構築・運用ガイド」の「4.1.12 論理サーバの環境変数を設定する」の環境変数に関する説明を参照してください。
次のディレクティブに設定されたディレクトリ,およびファイルは,HTTP Serverの設定,またはHTTP Serverの出力するコンテンツに関連するものです。各ディレクティブに設定されたディレクトリ,およびファイルの内容を確認し,移行する必要があるディレクトリ,およびファイルを選択し,バックアップを取ってください。
 
<Directory>,<DirectoryMatch>,AccessFileName,Alias,AliasMatch,AuthGroupFile,AuthUserFile,CoreDumpDirectory(UNIXの場合),DocumentRoot,HWSTraceIdFile,HWSTraceLogFile,Include,LoadFile,PidFile,QOSResponse(UNIXの場合),ScriptAlias,ScriptAliasMatch,ScriptLog,ServerRoot,SSLCACertificateFile,SSLCACertificatePath(UNIXの場合),SSLCacheServerPath(UNIXの場合),SSLCacheServerPort(UNIXの場合),SSLCacheServerRunDir(UNIXの場合),SSLCertificateFile,SSLCertificateKeyFile,SSLCertificateKeyPassword,SSLCRLDERPath,SSLCRLPEMPath,TypesConfig,UserDir
次のディレクティブの設定に合致するように,退避したディレクトリおよびファイルを設定してください。

 

<Directory>,<DirectoryMatch>,AccessFileName,Alias,AliasMatch,AuthGroupFile,AuthUserFile,CoreDumpDirectory(UNIXの場合),CustomLog,DocumentRoot,ErrorLog,HWSRequestLog,HWSTraceIdFile,HWSTraceLogFile,Include,LoadFile,PidFile,QOSResponse(UNIXの場合),ScriptAlias,ScriptAliasMatch,ScriptLog,ServerRoot,SSLCACertificateFile,SSLCACertificatePath(UNIXの場合),SSLCacheServerPath(UNIXの場合),SSLCacheServerPort(UNIXの場合),SSLCacheServerRunDir(UNIXの場合),SSLCertificateFile,SSLCertificateKeyFile,SSLCertificateKeyPassword,SSLCRLDERPath,SSLCRLPEMPath,TransferLog,TypesConfig,UserDir
 
なお,移行先でディレクトリおよびファイルの構成が変更される場合は,これらのディレクティブの設定値を見直してください。
LoadModuleディレクティブに設定されたモジュールは,09-00より前と09-00以降のバージョン間で互換性がありません。09-00以降が提供するモジュールを使用してください。移行前の環境でLoadModuleディレクティブに設定していたモジュールについて,09-00以降が提供するモジュールを使用し,LoadModuleディレクティブの指定先に格納してください。
モジュールの仕様差を確認し,必要であればモジュールに関する設定値を見直してください。
次のディレクティブに設定されたログファイルのバックアップを取ってください。rotatelogsまたはrotatelogs2を使用している場合,ユティリティの退避は不要です。
 
CustomLog,ErrorLog,HWSRequestLog,TransferLog
設定先なし
注※
存在する場合だけバックアップを取ります。
ここで説明していない定義情報については,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」およびマニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(アプリケーション/リソース定義)」を参照してください。