付録C.1 CJPAプロバイダの稼働ログ

ここでは,CJPAプロバイダが出力する稼働ログのメッセージについて,ログ出力のカテゴリごとに説明します。

<この項の構成>
(1) カテゴリがSQLの場合
(2) カテゴリがTRANSACTIONの場合

(1) カテゴリがSQLの場合


 

SQL [aa....aa] SQL = bb....bb

aa....aa:永続化ユニット名
bb....bb:発行するSQL文
説明
JPAがSQLを発行します。

 

SQL [aa....aa] PARAM = bb....bb

aa....aa:永続化ユニット名
bb....bb:?パラメタ(プレースホルダ)の設定値
説明
SQL文の?パラメタ(プレースホルダ)に値を設定します。
bb....bbには,?パラメタ(プレースホルダ)に設定された値を文字表現に変換した結果が出力されます。文字や数値の場合はそのまま出力されます。ただし,例えばバイナリデータがjavaのbyte型配列に格納されていると,byte型配列に対してtoStringメソッドを実行して,「[B@f7ba93」のような表記で出力されます。

 

SQL [aa....aa] RETURN = bb....bb

aa....aa:永続化ユニット名
bb....bb:戻り値
説明
PreparedStatement#executeUpdate()の戻り値です。戻り値はSQL文を実行した結果の行数です。詳細についてはJavadocの「java.sql.PreparedStatement」を参照してください。

(2) カテゴリがTRANSACTIONの場合


 

TRN [aa....aa] JPA processing was bound to a JTA transaction. (status = bb....bb)

aa....aa:永続化ユニット名
bb....bb:JTAトランザクションに参加したときのトランザクションの状態
説明
JTAトランザクションに参加しました。トランザクションの状態(ステータス)を示す文字列を出力します。状態を示す文字列の詳細については,Javadocの「javax.transaction.Status」を参照してください。

 

TRN [aa....aa] A JTA transaction was committed. (status = bb....bb)

aa....aa:永続化ユニット名
bb....bb:JTAトランザクションが決着したときのトランザクションの状態
説明
JTAトランザクションの決着が通知されました。JTAから渡される,トランザクションが決着したときの状態(ステータス)を示す文字列を出力します。状態を示す文字列の詳細については,Javadocの「javax.transaction.Status」を参照してください。

 

TRN [aa....aa] An EntityTransaction started.

aa....aa:永続化ユニット名
説明
EntityTransactionを開始しました。

 

TRN [aa....aa] An EntityTransaction was committed.

aa....aa:永続化ユニット名
説明
EntityTransactionをコミットしました。

 

TRN [aa....aa] An EntityTransaction was rolled back.

aa....aa:永続化ユニット名
説明
EntityTransactionをロールバックしました。