Session Beanの非同期呼び出し時のトレース取得ポイントと,取得できるトレース情報について説明します。
非同期呼び出しでは,同じスレッドで出力されるイベントIDの出力順序は保証されますが,異なるスレッドで出力されるイベントIDの出力順序は保証されません。このため,次のことが発生する場合があります。
イベントID,トレース取得ポイント,およびPRFトレース取得レベルについて,次の表に示します。
表8-54 ローカルクライアントからSession Beanを非同期呼び出しした場合のトレース取得ポイントの詳細
イベントID | 図中の番号※ | トレース取得ポイント | レベル |
---|---|---|---|
0x8472 | 1 | EJBコンテナがリクエストを受信した直後(ローカル呼び出しの場合) | A |
0x8473 | 2 | EJBコンテナがレスポンスを送信する直前(ローカル呼び出しの場合) | A |
0x84C0 | 3 | EJBコンテナがEJBの非同期のビジネスメソッドをコールバックする直前 | A |
0x84D6 | 4 | EJBコンテナがEJBの非同期のビジネスメソッドを開始する直前(ローカル呼び出しの場合) | A |
0x8409 | 5 | EJBコンテナがEJBのビジネスメソッドをコールバックする直前 | B |
0x840A | 6 | EJBのビジネスメソッドのコールバックからリターンした直後 | B |
0x84D7 | 7 | EJBの非同期のビジネスメソッドが終了した直後(ローカル呼び出しの場合) | A |
0x84C1 | 8 | EJBの非同期のビジネスメソッドのコールバックからリターンした直後 | A |
(凡例)A:標準 B:詳細
注※ 図8-34中の番号と対応しています。
ローカルクライアントからSession Beanを非同期呼び出しした場合のトレース取得ポイントを次の図に示します。
図8-34 ローカルクライアントからSession Beanを非同期呼び出しした場合のトレース取得ポイント
ローカルクライアントからSession Beanを非同期呼び出しした場合に取得できるトレース情報を次の表に示します。
表8-55 ローカルクライアントからSession Beanを非同期呼び出しした場合に取得できるトレース情報
図中の番号※ | イベントID | レベル | 取得できる情報 | ||
---|---|---|---|---|---|
インタフェース名 | オペレーション名 | オプション | |||
1 | 0x8472 | A | Bean名 | メソッド名,引数の数 | - |
2 | 0x8473 | A | Bean名 | メソッド名,引数の数 |
|
3 | 0x84C0 | A | コールバック対象Beanのクラス名 | メソッド名,引数の数 | 非同期メソッド呼び出し元のルートアプリケーション情報 |
4 | 0x84D6 | A | コールバック対象Beanのクラス名 | メソッド名,引数の数 | - |
5 | 0x8409 | B | Bean名 | メソッド名,引数の数 | - |
6 | 0x840A | B | Bean名 | メソッド名,引数の数 |
|
7 | 0x84D7 | A | コールバック対象Beanのクラス名 | メソッド名,引数の数 |
|
8 | 0x84C1 | A | コールバック対象Beanのクラス名 | メソッド名,引数の数 |
|
(凡例)A:標準 B:詳細 -:該当なし
注※ 図8-34中の番号と対応しています。
イベントID,トレース取得ポイント,およびPRFトレース取得レベルについて,次の表に示します。
表8-56 リモートクライアントからSession Beanを非同期呼び出しした場合のトレース取得ポイントの詳細
イベントID | 図中の番号※ | トレース取得ポイント | レベル |
---|---|---|---|
0x8470 | 1 | EJBコンテナがリクエストを受信した直後(リモート呼び出しの場合) | A |
0x8471 | 2 | EJBコンテナがレスポンスを送信する直前(リモート呼び出しの場合) | A |
0x84C0 | 3 | EJBコンテナがEJBの非同期のビジネスメソッドをコールバックする直前 | A |
0x84D8 | 4 | EJBコンテナがEJBの非同期のビジネスメソッドを開始する直前(リモート呼び出しの場合) | A |
0x8409 | 5 | EJBコンテナがEJBのビジネスメソッドをコールバックする直前 | B |
0x840A | 6 | EJBのビジネスメソッドのコールバックからリターンした直後 | B |
0x84D9 | 7 | EJBの非同期のビジネスメソッドが終了した直後(リモート呼び出しの場合) | A |
0x84C1 | 8 | EJBの非同期のビジネスメソッドのコールバックからリターンした直後 | A |
(凡例)A:標準 B:詳細
注※ 図8-35中の番号と対応しています。
リモートクライアントからSession Beanを非同期呼び出しした場合のトレース取得ポイントを次の図に示します。
図8-35 リモートクライアントからSession Beanを非同期呼び出しした場合のトレース取得ポイント
リモートクライアントからSession Beanを非同期呼び出しした場合に取得できるトレース情報を次の表に示します。
表8-57 リモートクライアントからSession Beanを非同期呼び出しした場合に取得できるトレース情報
図中の番号※ | イベントID | レベル | 取得できる情報 | ||
---|---|---|---|---|---|
インタフェース名 | オペレーション名 | オプション | |||
1 | 0x8470 | A | Bean名 | メソッド名,引数の数 | - |
2 | 0x8471 | A | Bean名 | メソッド名,引数の数 |
|
3 | 0x84C0 | A | コールバック対象Beanのクラス名 | メソッド名,引数の数 | 非同期メソッド呼び出し元のルートアプリケーション情報 |
4 | 0x84D8 | A | コールバック対象Beanのクラス名 | メソッド名,引数の数 | - |
5 | 0x8409 | B | Bean名 | メソッド名,引数の数 | - |
6 | 0x840A | B | Bean名 | メソッド名,引数の数 |
|
7 | 0x84D9 | A | コールバック対象Beanのクラス名 | メソッド名,引数の数 |
|
8 | 0x84C1 | A | コールバック対象Beanのクラス名 | メソッド名,引数の数 |
|
(凡例)A:標準 B:詳細 -:該当なし
注※ 図8-35中の番号と対応しています。
イベントID,トレース取得ポイント,およびPRFトレース取得レベルについて,次の表に示します。
表8-58 ローカルクライアントからgetを呼び出した場合のトレース取得ポイントの詳細
イベントID | 図中の番号※ | トレース取得ポイント | レベル |
---|---|---|---|
0x84C2 | 1 | Future.get()処理開始(ローカル呼び出しの場合) | B |
0x84C3 | 2 | Future.get()処理終了(ローカル呼び出しの場合) | B |
0x84C4 | 1 | Future.get(long timeout, TimeUnit unit)処理開始(ローカル呼び出しの場合) | B |
0x84C5 | 2 | Future.get(long timeout, TimeUnit unit)処理終了(ローカル呼び出しの場合) | B |
(凡例)B:詳細
注※ 図8-36中の番号と対応しています。
ローカルクライアントからgetを呼び出した場合のトレース取得ポイントを次の図に示します。
図8-36 ローカルクライアントからgetを呼び出した場合のトレース取得ポイント
ローカルクライアントからgetを呼び出した場合に取得できるトレース情報を次の表に示します。
表8-59 ローカルクライアントからgetを呼び出した場合に取得できるトレース情報
図中の番号※ | イベントID | レベル | 取得できる情報 | ||
---|---|---|---|---|---|
インタフェース名 | オペレーション名 | オプション | |||
1 | 0x84C2 | B | - | - | - |
2 | 0x84C3 | B | - | - |
|
1 | 0x84C4 | B | - | - | メソッド名,引数情報 |
2 | 0x84C5 | B | - | - |
|
(凡例)B:詳細 -:該当なし
注※ 図8-36中の番号と対応しています。
イベントID,トレース取得ポイント,およびPRFトレース取得レベルについて,次の表に示します。
表8-60 リモートクライアントからgetを呼び出した場合のトレース取得ポイントの詳細
イベントID | 図中の番号※ | トレース取得ポイント | レベル |
---|---|---|---|
0x84C6 | 1 | Future.get()処理開始(リモート呼び出しの場合) | B |
0x84C2 | 2 | Future.get()処理開始(ローカル呼び出しの場合) | B |
0x84C3 | 3 | Future.get()処理終了(ローカル呼び出しの場合) | B |
0x84C7 | 4 | Future.get()処理終了(リモート呼び出しの場合) | B |
0x84C8 | 1 | Future.get(long timeout, TimeUnit unit)処理開始(リモート呼び出しの場合) | B |
0x84C4 | 2 | Future.get(long timeout, TimeUnit unit)処理開始(ローカル呼び出しの場合) | B |
0x84C5 | 3 | Future.get(long timeout, TimeUnit unit)処理終了(ローカル呼び出しの場合) | B |
0x84C9 | 4 | Future.get(long timeout, TimeUnit unit)処理終了(リモート呼び出しの場合) | B |
(凡例)B:詳細
注※ 図8-37中の番号と対応しています。
リモートクライアントからgetを呼び出した場合のトレース取得ポイントを次の図に示します。
図8-37 リモートクライアントからgetを呼び出した場合のトレース取得ポイント
リモートクライアントからgetを呼び出した場合に取得できるトレース情報を次の表に示します。
表8-61 リモートクライアントからgetを呼び出した場合に取得できるトレース情報
図中の番号※ | イベントID | レベル | 取得できる情報 | ||
---|---|---|---|---|---|
インタフェース名 | オペレーション名 | オプション | |||
1 | 0x84C6 | B | - | - | - |
2 | 0x84C2 | B | - | - | - |
3 | 0x84C3 | B | - | - |
|
4 | 0x84C7 | B | - | - |
|
1 | 0x84C8 | B | - | - | メソッド名,引数情報 |
2 | 0x84C4 | B | - | - | メソッド名,引数情報 |
3 | 0x84C5 | B | - | - |
|
4 | 0x84C9 | B | - | - |
|
(凡例)B:詳細 -:該当なし
注※ 図8-37中の番号と対応しています。
イベントID,トレース取得ポイント,およびPRFトレース取得レベルについて,次の表に示します。
表8-62 ローカルクライアントからisDoneを呼び出した場合のトレース取得ポイントの詳細
イベントID | 図中の番号※ | トレース取得ポイント | レベル |
---|---|---|---|
0x84CA | 1 | Future.isDone()処理開始(ローカル呼び出しの場合) | B |
0x84CB | 2 | Future.isDone()処理終了(ローカル呼び出しの場合) | B |
(凡例)B:詳細
注※ 図8-38中の番号と対応しています。
ローカルクライアントからisDoneを呼び出した場合のトレース取得ポイントを次の図に示します。
図8-38 ローカルクライアントからisDoneを呼び出した場合のトレース取得ポイント
ローカルクライアントからisDoneを呼び出した場合に取得できるトレース情報を次の表に示します。
表8-63 ローカルクライアントからisDoneを呼び出した場合に取得できるトレース情報
図中の番号※ | イベントID | レベル | 取得できる情報 | ||
---|---|---|---|---|---|
インタフェース名 | オペレーション名 | オプション | |||
1 | 0x84CA | B | - | - | - |
2 | 0x84CB | B | - | - | isDone()の戻り値 |
(凡例)B:詳細 -:該当なし
注※ 図8-38中の番号と対応しています。
イベントID,トレース取得ポイント,およびPRFトレース取得レベルについて,次の表に示します。
表8-64 リモートクライアントからisDoneを呼び出した場合のトレース取得ポイントの詳細
イベントID | 図中の番号※ | トレース取得ポイント | レベル |
---|---|---|---|
0x84CE | 1 | Future.isDone()処理開始(リモート呼び出しの場合) | B |
0x84CA | 2 | Future.isDone()処理開始(ローカル呼び出しの場合) | B |
0x84CB | 3 | Future.isDone()処理終了(ローカル呼び出しの場合) | B |
0x84CF | 4 | Future.isDone()処理終了(リモート呼び出しの場合) | B |
(凡例)B:詳細
注※ 図8-39中の番号と対応しています。
リモートクライアントからisDoneを呼び出した場合のトレース取得ポイントを次の図に示します。
図8-39 リモートクライアントからisDoneを呼び出した場合のトレース取得ポイント
リモートクライアントからisDoneを呼び出した場合に取得できるトレース情報を次の表に示します。
表8-65 リモートクライアントからisDoneを呼び出した場合に取得できるトレース情報
図中の番号※ | イベントID | レベル | 取得できる情報 | ||
---|---|---|---|---|---|
インタフェース名 | オペレーション名 | オプション | |||
1 | 0x84CE | B | - | - | - |
2 | 0x84CA | B | - | - | - |
3 | 0x84CB | B | - | - | isDone()の戻り値 |
4 | 0x84CF | B | - | - |
|
(凡例)B:詳細 -:該当なし
注※ 図8-39中の番号と対応しています。
イベントID,トレース取得ポイント,およびPRFトレース取得レベルについて,次の表に示します。
表8-66 ローカルクライアントからisCancelledを呼び出した場合のトレース取得ポイントの詳細
イベントID | 図中の番号※ | トレース取得ポイント | レベル |
---|---|---|---|
0x84CC | 1 | Future.isCancelled()処理開始(ローカル呼び出しの場合) | B |
0x84CD | 2 | Future.isCancelled()処理終了(ローカル呼び出しの場合) | B |
(凡例)B:詳細
注※ 図8-40中の番号と対応しています。
ローカルクライアントからisCancelledを呼び出した場合のトレース取得ポイントを次の図に示します。
図8-40 ローカルクライアントからisCancelledを呼び出した場合のトレース取得ポイント
ローカルクライアントからisCancelledを呼び出した場合に取得できるトレース情報を次の表に示します。
表8-67 ローカルクライアントからisCancelledを呼び出した場合に取得できるトレース情報
図中の番号※ | イベントID | レベル | 取得できる情報 | ||
---|---|---|---|---|---|
インタフェース名 | オペレーション名 | オプション | |||
1 | 0x84CC | B | - | - | - |
2 | 0x84CD | B | - | - | isCancelled()の戻り値 |
(凡例)B:詳細 -:該当なし
注※ 図8-40中の番号と対応しています。
イベントID,トレース取得ポイント,およびPRFトレース取得レベルについて,次の表に示します。
表8-68 リモートクライアントからisCancelledを呼び出した場合のトレース取得ポイントの詳細
イベントID | 図中の番号※ | トレース取得ポイント | レベル |
---|---|---|---|
0x84D0 | 1 | Future.isCancelled()処理開始(リモート呼び出しの場合) | B |
0x84CC | 2 | Future.isCancelled()処理開始(ローカル呼び出しの場合) | B |
0x84CD | 3 | Future.isCancelled()処理終了(ローカル呼び出しの場合) | B |
0x84D1 | 4 | Future.isCancelled()処理終了(リモート呼び出しの場合) | B |
(凡例)B:詳細
注※ 図8-41中の番号と対応しています。
リモートクライアントからisCancelledを呼び出した場合のトレース取得ポイントを次の図に示します。
図8-41 リモートクライアントからisCancelledを呼び出した場合のトレース取得ポイント
リモートクライアントからisCancelledを呼び出した場合に取得できるトレース情報を次の表に示します。
表8-69 リモートクライアントからisCancelledを呼び出した場合に取得できるトレース情報
図中の番号※ | イベントID | レベル | 取得できる情報 | ||
---|---|---|---|---|---|
インタフェース名 | オペレーション名 | オプション | |||
1 | 0x84D0 | B | - | - | - |
2 | 0x84CC | B | - | - | - |
3 | 0x84CD | B | - | - | isCancelled()の戻り値 |
4 | 0x84D1 | B | - | - |
|
(凡例)B:詳細 -:該当なし
注※ 図8-41中の番号と対応しています。
イベントID,トレース取得ポイント,およびPRFトレース取得レベルについて,次の表に示します。
表8-70 ローカルクライアントからcancelを呼び出した場合のトレース取得ポイントの詳細
イベントID | 図中の番号※ | トレース取得ポイント | レベル |
---|---|---|---|
0x84D2 | 1 | Future.cancel()処理開始(ローカル呼び出しの場合) | A |
0x84D3 | 2 | Future.cancel()処理終了(ローカル呼び出しの場合) | A |
(凡例)A:標準
注※ 図8-42中の番号と対応しています。
ローカルクライアントからcancelを呼び出した場合のトレース取得ポイントを次の図に示します。
図8-42 ローカルクライアントからcancelを呼び出した場合のトレース取得ポイント
ローカルクライアントからcancelを呼び出した場合に取得できるトレース情報を次の表に示します。
表8-71 ローカルクライアントからcancelを呼び出した場合に取得できるトレース情報
図中の番号※ | イベントID | レベル | 取得できる情報 | ||
---|---|---|---|---|---|
インタフェース名 | オペレーション名 | オプション | |||
1 | 0x84D2 | A | - | - | メソッド名,引数情報 |
2 | 0x84D3 | A | - | - | cancel()の戻り値 |
(凡例)A:標準 -:該当なし
注※ 図8-42中の番号と対応しています。
イベントID,トレース取得ポイント,およびPRFトレース取得レベルについて,次の表に示します。
表8-72 リモートクライアントからcancelを呼び出した場合のトレース取得ポイントの詳細
イベントID | 図中の番号※ | トレース取得ポイント | レベル |
---|---|---|---|
0x84D4 | 1 | Future.cancel()処理開始(リモート呼び出しの場合) | A |
0x84D2 | 2 | Future.cancel()処理開始(ローカル呼び出しの場合) | A |
0x84D3 | 3 | Future.cancel()処理終了(ローカル呼び出しの場合) | A |
0x84D5 | 4 | Future.cancel()処理終了(リモート呼び出しの場合) | A |
(凡例)A:標準
注※ 図8-43中の番号と対応しています。
リモートクライアントからcancelを呼び出した場合のトレース取得ポイントを次の図に示します。
図8-43 リモートクライアントからcancelを呼び出した場合のトレース取得ポイント
リモートクライアントからcancelを呼び出した場合に取得できるトレース情報を次の表に示します。
表8-73 リモートクライアントからcancelを呼び出した場合に取得できるトレース情報
図中の番号※ | イベントID | レベル | 取得できる情報 | ||
---|---|---|---|---|---|
インタフェース名 | オペレーション名 | オプション | |||
1 | 0x84D4 | A | - | - | メソッド名,引数情報 |
2 | 0x84D2 | A | - | - | メソッド名,引数情報 |
3 | 0x84D3 | A | - | - | cancel()の戻り値 |
4 | 0x84D5 | A | - | - |
|
(凡例)A:標準 -:該当なし
注※ 図8-43中の番号と対応しています。