ユーザ拡張性能解析トレースを使用する場合,サーバの起動前に次の設定が必要です。
J2EEサーバの設定は,簡易構築定義ファイルで実施します。
ユーザ拡張性能解析トレースの定義は,簡易構築定義ファイルの論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内にJavaVM起動パラメタ(add.jvm.arg)で指定します。
簡易構築定義ファイルでのユーザ拡張性能解析トレースの定義を次の表に示します。
表7-7 簡易構築定義ファイルでのユーザ拡張性能解析トレースの定義
項目 | 指定するパラメタ | 設定内容 |
---|---|---|
ユーザ拡張性能解析トレースを有効にするための設定 | jvm.userprf.Enable | ユーザ拡張性能解析トレースを使用する場合,有効に設定してください。 |
ユーザ拡張性能解析トレース設定ファイルを指定するための設定 | jvm.userprf.File※1 | ユーザ拡張性能解析トレースで使用するユーザ拡張性能解析トレース設定ファイルのファイルパスを指定します。 |
アプリケーションの書き換え処理に関する設定 | jvm.userprf.Limit | ユーザ拡張性能解析トレース設定ファイルで指定したメソッドのうち,書き換え対象とするメソッド数の上限値を指定します。ユーザ拡張性能解析トレース設定ファイルで指定したメソッドで,この値を超えたメソッドはトレース対象となりません。 |
jvm.userprf.Trace | ユーザ拡張性能解析トレース設定ファイルで指定したクラスファイルの書き換えに成功した場合に,ログを出力するかどうかを指定します。なお,クラスファイルの書き換えに失敗した場合は,ログは必ず出力されます。 | |
ユーザ拡張性能解析トレースの出力情報に関する設定 | jvm.userprf.ExtendedSetting※2 | トレース対象をメソッド単位に加えて,パッケージ単位またはクラス単位で指定できるようにするかどうかを指定します。 |
jvm.userprf.LineNumber | メソッドの正常出口でメソッドが最後に実行した行の行番号をトレース情報に出力するかどうかを指定します。 | |
jvm.userprf.ThrowableName | 例外またはエラーのクラス名をトレース情報に出力するかどうかを指定します。 | |
jvm.userprf.ThrowableNameEditMethod | 例外またはエラーのクラス名が文字数制限32文字を超えた場合の名前の編集方法を指定します。 | |
jvm.userprf.LogLevel | ユーザ拡張性能解析トレースのトレース出力レベルを指定します。 |
簡易構築定義ファイルおよび指定する各パラメタの詳細については,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「4.6 簡易構築定義ファイル」を参照してください。
定義例を次に示します。
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バッチサーバの設定は,簡易構築定義ファイルで実施します。
ユーザ拡張性能解析トレースの定義は,簡易構築定義ファイルの論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内にJavaVM起動パラメタ(add.jvm.arg)で指定します。指定するパラメタ値は,「(1) J2EEサーバの設定」を参照してください。
cjclstartapコマンドで動作させるEJBクライアントアプリケーションの設定は,EJBクライアントアプリケーション用オプション定義ファイル(usrconf.cfg)で実施します。
ユーザ拡張性能解析トレースの定義は,EJBクライアントアプリケーション用オプション定義ファイル(usrconf.cfg)のJavaVM起動パラメタ(add.jvm.arg)で指定します。指定するパラメタ値は,「(1) J2EEサーバの設定」を参照してください。
EJBクライアントアプリケーション用オプション定義ファイル(usrconf.cfg)での定義例を次に示します。
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ユーザ拡張性能解析トレースを使用するためには,ユーザ拡張性能解析トレース設定ファイルを作成して,トレース対象メソッドの設定が必要です。
トレース対象メソッドの設定は,簡易構築定義ファイルの論理J2EEサーバ(J2EE-Server)の<configuration>タグ内にUserPrfTextパラメタで指定します。
定義例を次に示します。
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ユーザ拡張性能解析トレース設定ファイルの作成方法については,「7.5.3 ユーザ拡張性能解析トレースのトレース対象メソッドの設定」を参照してください。