ここでは,Windowsの場合に,ユーザダンプを取得するための設定について説明します。
製品がハングアップした場合,トラブルシューティングに必要な資料としてユーザダンプが必要となります。ユーザダンプを取得する場合は,タスクマネージャまたはWindowsのデバッグツールを使用します。詳細は,Microsoft社のホームページを参照してください。
なお,JavaVMの異常終了時にユーザダンプを即座に取得したい場合は,製品を起動する前に,レジストリで次の設定をしておいてください。レジストリの設定は,システム全体に影響を与えることがあるため,設定時には十分注意してください。ただし,cjstartsv.exe,cjstartweb.exe,cjclstartap.exe,およびadminagent.exeについては,製品のインストール時に自動的に設定されます。
Windows XPの場合,Windowsのデバッグツールとしてワトソン博士(drwtsn32)を使用することをお勧めします。ワトソン博士を使用してユーザダンプを取得する場合は,ワトソン博士を使用できるように設定しておいてください。ワトソン博士のオプションとして「ダンプ シンボル テーブル」「すべてのスレッド コンテキストをダンプ」「クラッシュ ダンプ ファイルの作成」を設定します。ワトソン博士の使用方法についてはOS付属のマニュアルなどを確認してください。
なお,JavaVMの異常終了時にユーザダンプを即座に取得したい場合は,次の設定をしてください。
また,プロセスがハングアップした場合にユーザダンプを取得するために,Microsoft社が提供しているuserdump.exeを入手しておきます。詳細はMicrosoft社のホームページなどを参照してください。
cjstopsvコマンドの-fdオプションを使用してユーザダンプを取得する場合は,環境変数「CJMEMDUMP_PATH」にユーザダンプの出力先ディレクトリを指定しておいてください。ユーザダンプのファイル名は,cjmemdump.dmpです。
環境変数「CJMEMDUMP_PATH」の設定例を次に示します。
set CJMEMDUMP_PATH=C:¥temp |
なお,環境変数「CJMEMDUMP_PATH」を指定する場合には,次の点に注意してください。
mngsvrutilコマンドのサブコマンドdumpを使用してユーザダンプを取得する場合は,プロセスがハングアップしたときにユーザダンプを取得するために,Microsoft社が提供しているuserdump.exeを入手しておきます。詳細はMicrosoft社のホームページなどを参照してください。
Management Serverを使用してシステムを構築する場合,論理サーバの強制停止時にユーザダンプを取得するときは,環境変数「CJMEMDUMP_PATH」にユーザダンプの出力先ディレクトリを指定しておいてください。この環境変数を指定しておくと,論理J2EEサーバおよび論理SFOサーバ(互換機能)が強制停止されたときに,この環境変数で指定したディレクトリ下にユーザダンプを取得できます。ユーザダンプのファイル名は,cjmemdump.dmpです。詳細は,マニュアル「アプリケーションサーバ システム構築・運用ガイド」の「4.1.11 システムの環境変数を設定する」を参照してください。