付録E.3 09-00での主な機能変更

<この項の構成>
(1) 導入・構築の容易性強化
(2) 標準機能・既存機能への対応
(3) 信頼性の維持・向上
(4) 運用性の維持・向上
(5) そのほかの目的

(1) 導入・構築の容易性強化

導入・構築の容易性強化を目的として変更した項目を次の表に示します。

表E-10 導入・構築の容易性強化を目的とした変更

項目変更の概要参照先マニュアル参照個所
仮想化環境での構築・運用の操作対象単位の変更仮想化環境の構築・運用時の操作対象単位が仮想サーバから仮想サーバグループへ変更になりました。仮想サーバグループの情報を定義したファイルを使用して,複数の仮想サーバを管理ユニットへ一括で登録できるようになりました。仮想化システム構築・運用ガイド1.1.2
セットアップウィザードによる構築環境の制限解除セットアップウィザードを使用して構築できる環境の制限が解除されました。ほかの機能で構築した環境があってもアンセットアップされて,セットアップウィザードで構築できるようになりました。システム構築・運用ガイド2.2.7
構築環境の削除手順の簡略化Management Serverを使用して構築したシステム環境を削除する機能(mngunsetupコマンド)の追加によって,削除手順を簡略化しました。システム構築・運用ガイド4.1.37
運用管理ポータル操作ガイド3.6,5.4
リファレンス コマンド編mngunsetup(Management Serverの構築環境の削除)

(2) 標準機能・既存機能への対応

標準機能・既存機能への対応を目的として変更した項目を次の表に示します。

表E-11 標準機能・既存機能への対応を目的とした変更

項目変更の概要参照先マニュアル参照個所
Servlet 3.0への対応Servlet 3.0に対応しました。機能解説 基本・開発編(Webコンテナ)6章
EJB 3.1への対応EJB 3.1に対応しました。機能解説 基本・開発編(EJBコンテナ)2章
JSF 2.1への対応JSF 2.1に対応しました。機能解説 基本・開発編(Webコンテナ)3章
JSTL 1.2への対応JSTL 1.2に対応しました。機能解説 基本・開発編(Webコンテナ)3章
CDI 1.0への対応CDI 1.0に対応しました。機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)9章
Portable Global JNDI名の利用Portable Global JNDI名を利用したオブジェクトのルックアップができるようになりました。機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)2.4
JAX-WS 2.2への対応JAX-WS 2.2に対応しました。Webサービス開発ガイド1.1,16.1.5,16.1.7,16.2.1,16.2.6,16.2.10,16.2.12,16.2.13,16.2.14,16.2.16,16.2.17,16.2.18,16.2.20,16.2.22,19.1,19.2.3,37.2,37.6.1,37.6.2,37.6.3
JAX-RS 1.1への対応JAX-RS 1.1に対応しました。Webサービス開発ガイド1.1,1.2.2,1.3.2,1.4.2,1.5.1,1.6,2.3,11章,12章,13章,17章,24章,39章

(3) 信頼性の維持・向上

信頼性の維持・向上を目的として変更した項目を次の表に示します。

表E-12 信頼性の維持・向上を目的とした変更

項目変更の概要参照先マニュアル参照個所
SSL/TLS通信でのTLSv1.2の使用RSA BSAFE SSL-Jを使用して,TLSv1.2を含むセキュリティ・プロトコルでSSL/TLS通信ができるようになりました。機能解説 セキュリティ管理機能編7.3

(4) 運用性の維持・向上

運用性の維持・向上を目的として変更した項目を次の表に示します。

表E-13 運用性の維持・向上を目的とした変更

項目変更の概要参照先マニュアル参照個所
Webコンテナ全体の実行待ちキューの総和の監視Webコンテナ全体の実行待ちキューの総和を稼働情報に出力して監視できるようになりました。機能解説 運用/監視/連携編3章
アプリケーションの性能解析トレース(ユーザ拡張トレース)の出力ユーザが開発したアプリケーションの処理性能を解析するための性能解析トレースを,アプリケーションの変更をしないで出力できるようになりました。このマニュアル7章
仮想化環境でのユーザスクリプトを使用した運用任意のタイミングでユーザ作成のスクリプト(ユーザスクリプト)を仮想サーバ上で実行できるようになりました。仮想化システム構築・運用ガイド7.8
運用管理ポータル改善運用管理ポータルの次の画面で,手順を示すメッセージを画面に表示するように変更しました。
  • [設定情報の配布]画面
  • Webサーバ,J2EEサーバおよびSFOサーバの起動画面
  • WebサーバクラスタとJ2EEサーバクラスタの一括起動,一括再起動および起動画面
運用管理ポータル操作ガイド10.11.1,11.9.2,11.10.2,11.11.2,11.11.4,11.11.6,11.12.2,11.13.2,11.13.4,11.13.6
運用管理機能の再起動機能の追加運用管理機能(Management Serverおよび運用管理エージェント)で自動再起動が設定できるようになり,運用管理機能で障害が発生した場合でも運用が継続できるようになりました。また,自動起動の設定方法も変更になりました。機能解説 運用/監視/連携編2.4.1,2.4.2,2.6.3,2.6.4
リファレンス コマンド編mngautorun(自動起動および自動再起動の設定/設定解除)

(5) そのほかの目的

そのほかの目的で変更した項目を次の表に示します。

表E-14 そのほかの目的による変更

項目変更の概要参照先マニュアル参照個所
ログ出力時のファイル切り替え単位の変更ログ出力時に,日付ごとに出力先のファイルを切り替えられるようになりました。このマニュアル3.2.1
Webサーバの名称の変更アプリケーションサーバに含まれるWebサーバの名称をHTTP Serverに変更しました。HTTP Server
BIG-IPのAPI(SOAPアーキテクチャ)を使用した直接接続への対応BIG-IP(負荷分散機)でAPI(SOAPアーキテクチャ)を使用した直接接続に対応しました。
また,APIを使用した直接接続を使用する場合に,負荷分散機の接続環境を設定する方法が変更になりました。
システム構築・運用ガイド4.7.3,付録K
仮想化システム構築・運用ガイド2.1,付録C
機能解説 セキュリティ管理機能編8.2,8.4,8.5,8.6,18.2,18.3,18.4

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