8.7.2 例外が発生した場合のWebコンテナのトレース取得ポイント(フィルタのトレース)

<この項の構成>
(1) トレース取得ポイントとPRFトレース取得レベル
(2) 取得できるトレース情報

(1) トレース取得ポイントPRFトレース取得レベル

イベントID,トレース取得ポイント,およびPRFトレース取得レベルについて,次の表に示します。

表8-16 例外が発生した場合のWebコンテナでのトレース取得ポイントの詳細(フィルタのトレース)

イベントID図中の番号トレース取得ポイントレベル
0x82001リクエスト取得・リクエストヘッダ解析完了直後(Webサーバ経由)A/B
0x82011リクエスト取得時・リクエストヘッダ解析完了直後(簡易Webサーバ経由)A
0x82023サーブレット/JSPの呼び出し直前A/B
0x82028サーブレット/JSPの呼び出し直前A/B
0x82032リクエストを受信したサーブレット/JSPの実行前に実行されるフィルタの呼び出し直前(web.xmlの<filter-mapping>タグの<dispatcher>タグを省略,または<dispatcher>タグで"REQUEST"を指定したフィルタ)B
0x82066RequestDispatcher経由のサーブレット/JSP呼び出し直前B
0x82078静的コンテンツ呼び出し直前(DefaultServlet)B
0x82111リクエスト取得時・リクエストヘッダ解析完了直後(インプロセスHTTPサーバ経由)A/B
0x82167エラーページに転送される際に実行されるフィルタの呼び出し直前(web.xmlの<filter-mapping>タグの<dispatcher>タグで"ERROR"を指定したフィルタ)B
0x830012リクエスト処理完了直後(Webサーバ経由)A/B
0x830112リクエスト処理完了直後(簡易Webサーバ経由)A
0x83024,9サーブレット/JSPの処理完了直後A/B
0x83035リクエストを受信したサーブレット/JSPの実行前に実行されるフィルタの処理完了直後(web.xmlの<filter-mapping>タグの<dispatcher>タグで"REQUEST"を指定したフィルタ)B
0x830611RequestDispatcher経由のサーブレット/JSP処理完了直後B
0x83079静的コンテンツ処理完了直後(DefaultServlet)B
0x831112リクエスト処理完了直後(インプロセスHTTPサーバ経由)A/B
0x831610エラーページに転送される際に実行されるフィルタの処理完了直後
(web.xmlの<filter-mapping>タグの<dispatcher>タグで"ERROR"を指定したフィルタ)
B

(凡例)A:標準 B:詳細 A/B:標準と詳細で異なる情報を取得

注※ 図8-14中の番号と対応しています。


例外が発生した場合のWebコンテナでのトレース取得ポイントを次の図に示します。

図8-14 例外が発生した場合のWebコンテナでのトレース取得ポイント

[図データ]

(2) 取得できるトレース情報

フォワード時,またはインクルード時に呼び出されるフィルタを設定した場合のWebコンテナで取得できるトレース情報を次の表に示します。

表8-17 例外が発生した場合のWebコンテナで取得できるトレース情報(フィルタのトレース)

図中の番号イベントIDレベル取得できる情報
インタフェース名オペレーション名オプション
10x8200AHTTPメソッドURI
B<セッションID文字数:セッションID:取得方法>
0x8201AHTTPメソッドURI
0x8211AHTTPメソッドURI
B<セッションID文字数:セッションID:取得方法>
20x8203Bクラス名コンテキストルート名<セッションID文字数:セッションID:グローバルセッションID文字数:グローバルセッションID>
30x8202Aクラス名(JSP呼び出しの場合はJSPファイル名)
Bコンテキストルート名<セッションID文字数:セッションID:グローバルセッションID文字数:グローバルセッションID>
40x8302Aクラス名(JSP呼び出しの場合はJSPファイル名)
  • 正常時
    <入り口時刻>
  • 例外発生時
    <入り口時刻><例外名>
Bコンテキストルート名
  • 正常時
    <入り口時刻><セッションID文字数:セッションID>
  • 例外発生時
    <入り口時刻><例外名:セッションID文字数:セッションID>
50x8303Bクラス名コンテキストルート名
  • 正常時
    <入り口時刻><セッションID文字数:セッションID>
  • 例外発生時
    <入り口時刻><例外名:セッションID文字数:セッションID>
60x8206Bクラス名ディスパッチのタイプコンテキストルート名<セッションID文字数:セッションID:グローバルセッションID文字数:グローバルセッションID>
70x8216Bクラス名コンテキストルート名<セッションID文字数:セッションID:グローバルセッションID文字数:グローバルセッションID>
80x8202Aクラス名(JSP呼び出しの場合はJSPファイル名)
Bコンテキストルート名<セッションID文字数:セッションID:グローバルセッションID文字数:グローバルセッションID>
0x8207Bコンテキストルート名<セッションID文字数:セッションID:グローバルセッションID文字数:グローバルセッションID>
90x8302Aクラス名(JSP呼び出しの場合はJSPファイル名)
  • 正常時
    <入り口時刻>
  • 例外発生時
    <入り口時刻><例外名>
Bコンテキストルート名
  • 正常時
    <入り口時刻><セッションID文字数:セッションID>
  • 例外発生時
    <入り口時刻><例外名:セッションID文字数:セッションID>
0x8307Bコンテキストルート名
  • 正常時
    <入り口時刻><セッションID文字数:セッションID>
  • 例外発生時
    <入り口時刻><例外名:セッションID文字数:セッションID>
100x8316Bクラス名コンテキストルート名
  • 正常時
    <入り口時刻><セッションID文字数:セッションID>
  • 例外発生時
    <入り口時刻><例外名:セッションID文字数:セッションID>
110x8306Bクラス名ディスパッチのタイプ
コンテキストルート名
  • 正常時
    <入り口時刻><セッションID文字数:セッションID>
  • 例外発生時
    <入り口時刻><例外名:セッションID文字数:セッションID>
120x8300AHTTPメソッドURI
  • 正常時
    <入り口時刻><ステータスコード>
  • 例外発生時
    <入り口時刻><ステータスコード><例外名>
B
  • 正常時
    <入り口時刻><ステータスコード><セッションID文字数:セッションID:グローバルセッションID文字数:グローバルセッションID>
  • 例外発生時
    <入り口時刻><ステータスコード><例外名:セッションID文字数:セッションID:グローバルセッションID文字数:グローバルセッションID>
0x8301AHTTPメソッドURI
  • 正常時
    <入り口時刻><ステータスコード>
  • 例外発生時
    <入り口時刻><ステータスコード><セッションID文字数:セッションID:グローバルセッションID文字数:グローバルセッションID>
0x8311AHTTPメソッドURI<入り口時刻><ステータスコード>
B<入り口時刻><ステータスコード><セッションID文字数:セッションID:グローバルセッションID文字数:グローバルセッションID>

(凡例)A:標準 B:詳細 -:該当なし

注※ 図8-14中の番号と対応しています。