3.3.18 coreダンプ取得の設定

ここでは,UNIXの場合に,coreダンプを取得するための設定について説明します。

注意
Linuxの仕様によって,coreファイル内のサイズ情報が不正となる場合があります。
<この項の構成>
(1) coreファイルのサイズの上限値の設定
(2) coreファイルのファイル数の上限値の設定

(1) coreファイルのサイズの上限値の設定

システムの動作環境によっては,coreファイルのサイズの上限値が0になっている場合があります。この場合,サーバプロセスの異常終了時にcoreダンプを取得できないため,あらかじめcoreファイルのサイズの上限値を無制限に設定しておく必要があります。coreファイルのサイズの上限値を無制限にするためには,簡易構築定義ファイルでJavaVM起動パラメタにオプションを指定するか,またはシェルコマンドを実行します。

なお,簡易構築定義ファイルでJavaVM起動パラメタに指定するメモリプールサイズが大きいほど,coreファイルのサイズも大きくなるため,十分な空きディスク容量を確保してください。

また,これらの設定に加え,シェルコマンドを実行して,一つのファイルサイズの上限値を無制限にしておくことをお勧めします。

参考
coreファイルのサイズの見積もり式
JavaVMがプロセスダウンした場合に生成されるcoreファイルサイズは,仮想メモリの使用量と同じになります。仮想メモリの使用量の計算式については,次に示すマニュアルを参照してください。coreファイル生成先であるJavaVMプロセスのカレントディレクトリがあるディスクには,常に,このcoreファイルサイズ以上の空き領域が必要です。
  • J2EEアプリケーション実行基盤の場合
    マニュアル「アプリケーションサーバ システム設計ガイド」の「5.3 プロセスごとに使用するメモリの見積もり」
  • バッチアプリケーション実行基盤の場合
    マニュアル「アプリケーションサーバ システム設計ガイド」の「6.3 仮想メモリの使用量の見積もり」

(2) coreファイルのファイル数の上限値の設定

coreファイルのファイル数の上限値は,簡易構築定義ファイルの論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内に,ejb.server.corefilenumパラメタで定義できます。ejb.server.corefilenumパラメタは,J2EEサーバの拡張パラメタで定義します。

cjstartsvプロセスの再起動時に「<作業ディレクトリ>/ejb/<サーバ名称>/」に出力されるcoreダンプファイルの合計が上限値を超えた場合,出力日時が古い順に削除されます。