トラブルシューティングに必要な資料のうち,一部の資料は,運用を開始する前に資料取得のための設定をしておく必要があります。例えば,OSの統計情報,ユーザダンプ(Windowsの場合)またはcoreダンプ(UNIXの場合),JavaVMのGCのログなどは,事前に取得のための設定をしておかないと,取得できません。これらの資料はトラブルシューティングで必要となるため,取得することをお勧めします。
また,デフォルトの設定で取得できるようになっている資料については,特に設定は不要ですが,ログの出力先やサイズなどを変更したい場合には,簡易構築定義ファイルやユーザ定義ファイルを編集して,設定を変更してください。
トラブルシューティングに必要な資料と,事前設定または設定変更の対象となる資料との対応を次の表に示します。
表3-2 トラブルシューティングに必要な資料と,事前設定または設定変更の対象となる資料との対応
トラブルシューティングに必要な資料 | 事前設定または設定変更の対象となる資料 | |
---|---|---|
アプリケーションサーバのログ | メッセージログ |
|
ユーザログ | ||
例外ログ | ||
保守用ログ | ||
EJBクライアントアプリケーションのシステムログ | メッセージログ |
|
ユーザログ | ||
例外ログ | ||
保守用ログ | ||
性能解析トレース | 性能解析トレースファイル | |
JavaVMのスレッドダンプ | JavaVMの資料 | |
JavaVMのGCのログ | JavaVMの資料 | |
メモリダンプ |
| |
JavaVMログファイル | JavaVMの資料 | |
エラーリポートファイル | - | |
コンパイルリプレイファイル | - | |
OSの状態・ログ | - | |
OSの統計情報 | OSの統計情報 | |
定義情報 | - | |
作業ディレクトリ | - | |
リソースの設定 | - | |
Webサーバのログ | - | |
JavaVMのスタックトレース | - | |
明示管理ヒープ機能のイベントログ | JavaVMの資料 |
(凡例)-:事前設定,設定変更の対象となる資料なし
この節では,アプリケーションを実行するシステムごとに,事前設定または設定変更の対象となる資料の種類と設定の概要について説明します。