アプリケーションサーバで構築したシステムでは,自動でトラブルシューティングの資料を取得できます。論理サーバを起動すると,運用管理エージェントは論理サーバの監視を開始します。論理サーバに異常が発生すると,運用管理エージェントは異常を検知し,Management Serverに通知します。Management Serverは資料を取得および収集し,論理サーバを停止して再起動します。
自動で資料を取得する場合の流れを次の図に示します。
図2-2 自動で資料を取得する場合の流れ
2.の障害検知時コマンドによって,トラブルシューティングに必要な情報が出力されます。このコマンドで出力した情報,およびそれ以外のトラブルシューティングに必要な情報を,3.でsnapshotログとしてまとめて収集します。なお,障害検知時コマンドを使用しないで,4.の論理サーバの停止後にsnapshotログを取得することもできますが,このとき取得できる情報はJ2EEサーバだけとなります。このため,障害検知時コマンドを使用して,3.でsnapshotログを収集することをお勧めします。障害検知時コマンドを使用した資料の取得については,「2.3.2 障害検知時コマンドによる資料取得」を,snapshotログについては,「2.3.3 snapshotログの収集」を参照してください。
また,Management Serverの運用管理コマンド(mngsvrutil)を使用して,snapshotログを任意のタイミングで収集することもできます。運用管理コマンドを使用したsnapshotログの収集については,「2.3.3(4) 運用管理コマンドを使用したsnapshotログの収集」を参照してください。
論理サーバのプロセスがダウンしたとき,および論理サーバのプロセスがハングアップしたときの処理の流れについて説明します。
論理サーバの起動後,運用管理エージェントのプロセス監視では,論理サーバプロセスのプロセスIDを使用して定期的にプロセスを監視します。論理サーバプロセスがダウンしたときの処理の流れを次の図に示します。
図2-3 論理サーバのプロセスがダウンしたときの処理の流れ
論理サーバの起動後,運用管理エージェントのプロセス監視では,論理サーバプロセスに対して定期的に,論理サーバが動作しているかを確認します。動作確認中に論理サーバプロセスがハングアップしたときの処理の流れを次の図に示します。
図2-4 論理サーバのプロセスがハングアップしたときの処理の流れ