8.9.1 HTTPセッションを作成するリクエスト処理のトレース取得ポイントと取得できるトレース情報(EADsセッションフェイルオーバ機能のトレース)

HTTPセッションを作成するリクエスト処理のトレース取得ポイントと取得できるトレース情報について説明します。

<この項の構成>
(1) トレース取得ポイントとPRFトレース取得レベル
(2) 取得できるトレース情報

(1) トレース取得ポイントとPRFトレース取得レベル

イベントID,トレース取得ポイント,およびPRFトレース取得レベルについて,次の表に示します。

表8-26 HTTPセッションを作成するリクエスト処理のトレース取得ポイントの詳細(EADsセッションフェイルオーバ機能)

イベントID図中の番号トレース取得ポイントレベル
0x82001リクエスト取得・リクエストヘッダ解析(Webサーバ経由)A/B
0x82022サーブレット/JSP呼び出し直前A/B
0x82032リクエストを受信したサーブレット/JSPの実行前に実行されるフィルタの呼出し直前(web.xmlの<filter-mapping>タグの<dispatcher>タグを省略,または<dispatcher>タグで"REQUEST"を指定したフィルタ)B
0x82072静的コンテンツ呼び出し直前(DefaultServlet)B
0x82111リクエスト取得・リクエストヘッダ解析完了直後(インプロセスHTTPサーバ経由)A/B
0x82276EADsセッションフェイルオーバ機能によるHTTPセッションの属性情報のシリアライズ開始直前A
0x82308EADsセッションフェイルオーバ機能によるWebアプリケーション処理後のEADsアクセス開始直前A
0x82313EADsセッションフェイルオーバ機能によるHTTPセッション作成時のEADsアクセス開始直前A
0x830010処理完了直後(Webサーバ経由)A/B
0x83025サーブレット/JSP処理完了直後A/B
0x83035リクエストを受信したサーブレット/JSPの実行前に実行されるフィルタの処理完了直後(web.xmlの<filter-mapping>タグの<dispatcher>タグで"REQUEST"を指定したフィルタ)B
0x83075静的コンテンツ処理完了直後(DefaultServlet)B
0x831110リクエスト処理完了直後
(インプロセスHTTPサーバ経由)
A/B
0x83165エラーページに転送される際に実行されるフィルタの処理完了直後(web.xmlの<filter-mapping>タグの<dispatcher>タグで"ERROR"を指定したフィルタ)B
0x83277EADsセッションフェイルオーバ機能によるHTTPセッションの属性情報のシリアライズ終了直後A
0x83309EADsセッションフェイルオーバ機能によるWebアプリケーション処理後のEADsアクセス終了直後A
0x83314EADsセッションフェイルオーバ機能によるHTTPセッション作成時のEADsアクセス終了直後A

(凡例)A:標準 B:詳細 A/B:標準と詳細で異なる情報を取得

注※ 図8-19中の番号と対応しています。


トレース取得ポイントを次の図に示します。

図8-19 HTTPセッションを作成するリクエスト処理のトレース取得ポイント(EADsセッションフェイルオーバ機能)

[図データ]

(2) 取得できるトレース情報

HTTPセッションを作成するリクエスト処理で取得できるトレース情報を次の表に示します。

表8-27 HTTPセッションを作成するリクエスト処理で取得できるトレース情報(EADsセッションフェイルオーバ機能)

図中の番号イベントIDレベル取得できる情報
インタフェース名オペレーション名オプション
10x8200AHTTPメソッドURI
B<セッションID文字数:セッションID:取得方法>
0x8211AHTTPメソッドURI
B<セッションID文字数:セッションID:取得方法>
20x8202Aクラス名
(JSP呼び出し時はJSPファイル名)
Bコンテキストルート名<セッションID文字数:セッションID:グローバルセッションID文字数:グローバルセッションID>
0x8207Bコンテキストルート名<セッションID文字数:セッションID:グローバルセッションID文字数:グローバルセッションID>
0x8203Bクラス名コンテキストルート名<セッションID文字数:セッションID:グローバルセッションID文字数:グローバルセッションID>
30x8231A
40x8331A
  • 正常時
    <入り口時刻><セッションID文字数:作成したHTTPセッションのセッションID>
  • 例外発生時
    <入り口時刻><例外名>
50x8302Aクラス名
(JSP呼び出し時はJSPファイル名)
  • 正常時
    <入り口時刻>
  • 例外発生時
    <入り口時刻><例外名>
Bコンテキストルート名
  • 正常時
    <入り口時刻><セッションID文字数:セッションID>
  • 例外発生時
    <入り口時刻><例外名:セッションID文字数:セッションID>
0x8307Bコンテキストルート名
  • 正常時
    <入り口時刻><セッションID文字数:セッションID>
  • 例外発生時
    <入り口時刻><例外名:セッションID文字数:セッションID>
0x8303Bクラス名コンテキストルート名
  • 正常時
    <入り口時刻><セッションID文字数:セッションID>
  • 例外発生時
    <入り口時刻><例外名:セッションID文字数:セッションID>
0x8316Bクラス名コンテキストルート名
  • 正常時
    <入り口時刻><セッションID文字数:セッションID>
  • 例外発生時
    <入り口時刻><例外名:セッションID文字数:セッションID>
60x8227AリクエストURL<セッションID文字数:セッションID>
70x8327AリクエストURLシリアライズ後のHTTPセッションの属性情報のサイズ(バイト)
  • 正常時
    <入り口時刻>
  • 例外発生時
    <入り口時刻><例外名>
80x8230A<セッションIDの文字数:HTTPセッションのセッションID>
90x8330A
  • 正常時
    <入り口時刻>
  • 例外発生時
    <入り口時刻><例外名>
100x8300AHTTPメソッドURI
  • 正常時
    <入り口時刻><ステータスコード>
  • 例外発生時
    <入り口時刻><ステータスコード><例外名>
B
  • 正常時
    <入り口時刻><ステータスコード><セッションID文字数:セッションID:グローバルセッションID文字数:グローバルセッションID>
  • 例外発生時
    <入り口時刻><ステータスコード><例外名:セッションID文字数:セッションID:グローバルセッションID文字数:グローバルセッションID>
0x8311AHTTPメソッドURI<入り口時刻><ステータスコード>
B<入り口時刻><ステータスコード><セッションID文字数:セッションID:グローバルセッションID文字数:グローバルセッションID>

(凡例)A:標準 B:詳細 -:該当なし

注※ 図8-19中の番号と対応しています。