付録E.4 08-70での主な機能変更

<この項の構成>
(1) 導入・構築の容易性強化
(2) 標準機能・既存機能への対応
(3) 信頼性の維持・向上
(4) 運用性の維持・向上
(5) そのほかの目的

(1) 導入・構築の容易性強化

導入・構築の容易性強化を目的として変更した項目を次の表に示します。

表E-15 導入・構築の容易性強化を目的とした変更

項目変更の概要参照先マニュアル参照個所
運用管理ポータル改善運用管理ポータルの画面で,リソースアダプタの属性を定義するプロパティ(Connector属性ファイルの設定内容)の設定,および接続テストができるようになりました。また,運用管理ポータルの画面で,J2EEアプリケーション(earファイルおよびzipファイル)をManagement Serverにアップロードできるようになりました。ファーストステップガイド3.5
運用管理ポータル操作ガイド
page/tagディレクティブのimport属性暗黙インポート機能の追加page/tagディレクティブのimport属性暗黙インポート機能を使用できるようになりました。機能解説 基本・開発編(Webコンテナ)2.3.7
仮想化環境でのJP1製品に対する環境設定の自動化対応仮想サーバへのアプリケーションサーバ構築時に,仮想サーバに対するJP1製品の環境設定を,フックスクリプトで自動的に設定できるようになりました。仮想化システム構築・運用ガイド7.7.2
統合ユーザ管理機能の改善ユーザ情報リポジトリでデータベースを使用する場合に,データベース製品のJDBCドライバを使用して,データベースに接続できるようになりました。DABroker LibraryのJDBCドライバによるデータベース接続はサポート外になりました。
簡易構築定義ファイルおよび運用管理ポータルの画面で,統合ユーザ管理機能に関する設定ができるようになりました。
また,Active Directoryの場合,DNで日本語などの2バイト文字に対応しました。
機能解説 セキュリティ管理機能編5章,14.3
運用管理ポータル操作ガイド3.5,10.9.1
HTTP Server設定項目の拡充簡易構築定義ファイルおよび運用管理ポータルの画面で,HTTP Serverの動作環境を定義するディレクティブ(httpsd.confの設定内容)を直接設定できるようになりました。システム構築・運用ガイド4.1.21
運用管理ポータル操作ガイド10.10.1
リファレンス 定義編(サーバ定義)4.13

(凡例)-:マニュアル全体を参照する


(2) 標準機能・既存機能への対応

標準機能・既存機能への対応を目的として変更した項目を次の表に示します。

表E-16 標準機能・既存機能への対応を目的とした変更

項目変更の概要参照先マニュアル参照個所
ejb-jar.xmlの指定項目の追加ejb-jar.xmlに,クラスレベルインターセプタおよびメソッドレベルインターセプタを指定できるようになりました。機能解説 基本・開発編(EJBコンテナ)2.15
パラレルコピーガーベージコレクションへの対応パラレルコピーガーベージコレクションを選択できるようになりました。リファレンス 定義編(サーバ定義)16.5
Connector 1.5仕様に準拠したInboundリソースアダプタのグローバルトランザクションへの対応Connector 1.5仕様に準拠したリソースアダプタでTransacted Deliveryを使用できるようにしました。これによって,Message-driven Beanを呼び出すEISがグローバルトランザクションに参加できるようになりました。機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)3.16.3
TP1インバウンドアダプタのMHPへの対応TP1インバウンドアダプタを使用してアプリケーションサーバを呼び出すOpenTP1のクライアントとして,MHPを使用できるようになりました。機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)4章
cjrarupdateコマンドのFTPインバウンドアダプタへの対応cjrarupdateコマンドでバージョンアップできるリソースアダプタにFTPインバウンドアダプタを追加しました。リファレンス コマンド編2.2

(3) 信頼性の維持・向上

信頼性の維持・向上を目的として変更した項目を次の表に示します。

表E-17 信頼性の維持・向上を目的とした変更

項目変更の概要参照先マニュアル参照個所
データベースセッションフェイルオーバ機能の改善性能を重視するシステムで,グローバルセッション情報を格納したデータベースのロックを取得しないモードを選択できるようになりました。また,データベースを更新しない,参照専用のリクエストを定義できるようになりました。機能解説 拡張編6章
OutOfMemoryハンドリング機能の対象となる処理の拡大OutOfMemoryハンドリング機能の対象となる処理を追加しました。このマニュアル2.5.7
リファレンス 定義編(サーバ定義)16.2
HTTPセッションで利用するExplicitヒープの省メモリ化機能の追加HTTPセッションで利用するExplicitヒープのメモリ使用量を抑止する機能を追加しました。機能解説 拡張編8.11

(4) 運用性の維持・向上

運用性の維持・向上を目的として変更した項目を次の表に示します。

表E-18 運用性の維持・向上を目的とした変更

項目変更の概要参照先マニュアル参照個所
仮想化環境でのJP1製品を使用したユーザ認証への対応(クラウド運用対応)JP1連携時に,JP1製品の認証サーバを利用して,仮想サーバマネージャを使用するユーザを管理・認証できるようになりました。仮想化システム構築・運用ガイド1.2.2,3章,4章,5章,6章,7.9

(5) そのほかの目的

そのほかの目的で変更した項目を次の表に示します。

表E-19 そのほかの目的による変更

項目変更の概要参照先マニュアル参照個所
負荷分散機へのAPI(RESTアーキテクチャ)を使用した直接接続の対応負荷分散機への接続方法として,API(RESTアーキテクチャ)を使用した直接接続に対応しました。
また,使用できる負荷分散機の種類にACOS(AX2500)が追加になりました。
システム構築・運用ガイド4.7.2,4.7.3
仮想化システム構築・運用ガイド2.1
リファレンス 定義編(サーバ定義)4.5
snapshotログ収集時のタイムアウトへの対応と収集対象の改善snapshotログの収集が指定した時間で終了(タイムアウト)できるようになりました。一次送付資料として収集される内容が変更になりました。このマニュアル付録A