リソース枯渇監視情報は,出力レコードがCSV形式ファイルで出力されます。
出力形式を次の図に示します。
図4-1 リソース枯渇監視情報の出力形式
出力形式について説明します。
なお,ファイルに出力される内容については,usrconf.properties,アプリケーションの属性,またはリソースアダプタの属性の設定内容に従います。
それぞれの出力情報について説明します。
メモリ枯渇監視情報には,次の表に示す情報が出力されます。
表4-6 メモリ枯渇監視情報の出力内容
出力タイトル文字列 | 出力内容 |
---|---|
Rate1 | SerialGCが有効な場合: Old領域のメモリ使用率が出力されます。 単位は%です。 Old領域のメモリ使用率は,次の計算式で算出されます。
Javaヒープ領域メモリ使用率が出力されます。 単位は%です。 Javaヒープ領域のメモリ使用率は,次の計算式で算出されます。
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Rate2 | SerialGCが有効な場合: Old領域最大空きメモリに対するNew領域の合計メモリ率が出力されます。 単位は%です。 Old領域最大空きメモリに対するNew領域の合計メモリ率は,次の計算式で算出されます。
G1GCが有効な場合: この情報は使用しません。常に-1が出力されます。 |
Rate3 | Metaspace領域のメモリ使用率が出力されます。 単位は%です。 Metaspace領域のメモリ使用率は,次の計算式で算出されます。
|
Free [New] | New領域の空きメモリサイズが出力されます。 単位はバイトです。 |
Total [New] | New領域の合計メモリサイズが出力されます。 単位はバイトです。 |
Max [New] | SerialGCが有効な場合: New領域の最大メモリサイズが出力されます。 単位はバイトです。 G1GCが有効な場合: この情報は使用しません。常に-1が出力されます。 |
Free [Old] | Old領域の空きメモリサイズが出力されます。 単位はバイトです。 |
Total [Old] | Old領域の合計メモリサイズが出力されます。 単位はバイトです。 |
Max [Old] | SerialGCが有効な場合: Old領域の最大メモリサイズが出力されます。 単位はバイトです。 G1GCが有効な場合: Javaヒープ領域の最大メモリサイズが出力されます。 |
Free [Permanent] | Metaspace領域の空きメモリサイズが出力されます。 単位はバイトです。 |
Total [Permanent] | Metaspace領域の合計メモリサイズが出力されます。 単位はバイトです。 |
Max [Permanent] | Metaspace領域の最大メモリサイズが出力されます。 単位はバイトです。 |
Threshold | しきい値が出力されます。 単位は%です。 |
ファイルディスクリプタ監視結果情報には,次の表に示す情報が出力されます。なお,Windows,またはAIXの場合,ファイルディスクリプタの数は監視できません。
表4-7 ファイルディスクリプタ枯渇監視情報の出力内容
出力タイトル文字列 | 出力内容 |
---|---|
Current | J2EEサーバプロセスが使用しているファイルディスクリプタ数が出力されます。 |
Max | プロセスに割り当て可能なファイルディスクリプタの数が出力されます。 |
Threshold | しきい値が出力されます。 |
スレッド枯渇監視情報には,次の表に示す情報が出力されます。
表4-8 スレッド枯渇監視情報の出力内容
出力タイトル文字列 | 出力内容 |
---|---|
Current | 自プロセスが使用しているスレッド数が出力されます。 |
Max |
|
Threshold | しきい値が出力されます。 |
スレッドダンプ枯渇監視情報には,次の表に示す情報が出力されます。
表4-9 スレッドダンプ枯渇監視情報の出力内容
出力タイトル文字列 | 出力内容 |
---|---|
Rate | 現在のスレッドダンプのファイル数が,最大値に占める割合が出力されます。 単位は%です。 |
Current | スレッドダンプのファイル数の現在値が出力されます。 |
Max | スレッドダンプのファイル数の上限値が出力されます。 |
Threshold | しきい値が出力されます。 単位は%です。 |
HTTPリクエスト実行待ちキューとは,Webアプリケーションの同時実行スレッドに対する,Webアプリケーション単位およびデフォルトの実行待ちキューのことです。
HTTPリクエスト実行待ちキュー枯渇監視情報には,次の表に示す情報が出力されます。なお,この枯渇監視情報には,次の2種類の情報が含まれます。
表4-10 HTTPリクエスト実行待ちキュー枯渇監視情報の出力内容
出力タイトル文字列 | 出力内容 |
---|---|
J2eeApplicationName | J2EEアプリケーション名が出力されます。 デフォルトのリクエスト実行待ちキューの監視結果の場合は,"-"が出力されます。 |
ContextRootName | コンテキストルート名が出力されます。 デフォルトのリクエスト実行待ちキューの監視結果の場合は,"-"が出力されます。 |
Rate | 現在のキュー格納数の最大値に占める割合が出力されます。 単位は%です。 |
Current | キュー格納数の現在値が出力されます。 |
Max | Webアプリケーション単位またはデフォルトの実行待ちキューのリクエスト格納数の最大値が出力されます。 |
Threshold | しきい値が出力されます。 単位は%です。 |
セッション数枯渇監視情報には,次の表に示す情報が出力されます。
表4-11 セッション数枯渇監視情報の出力内容
出力タイトル文字列 | 出力内容 |
---|---|
J2eeApplicationName | J2EEアプリケーション名が出力されます。 |
ContextRootName | コンテキストルート名が出力されます。 |
Rate | 現在のセッション作成数の最大値に占める割合が出力されます。 単位は%です。 最大値が設定されていない場合は,"-"が出力されます。 |
Current | セッション数の現在値が出力されます。 |
Max | セッション数の最大値が出力されます。 設定されていない場合は"-"が出力されます。 |
Threshold | しきい値が出力されます。 単位は%です。 |
コネクションプール枯渇監視情報には,次の表に示す情報が出力されます。
表4-12 コネクションプール枯渇監視情報の出力内容
出力タイトル文字列 | 出力内容 |
---|---|
ResourceName | ユーザが付けたリソースアダプタ名が次の形式で出力されます。
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Rate | コネクションプールの使用率が出力されます。 単位は%です。 コネクション数の最大値が無制限の場合,"-"が出力されます。 |
Active | 使用中のコネクション数が出力されます。 |
Free | 未使用のコネクション数が出力されます。 |
Current | コネクション数の現在値が出力されます※。 |
Min | コネクション数の最小値が出力されます。 |
Max | コネクション数の最大値が出力されます。 コネクションプールが無制限の場合,"-1"が出力されます。 |
Threshold | しきい値が出力されます。 単位は%です。 |
All | コネクションの総数(コネクションプール管理内のコネクションとコネクションプール管理外のコネクションの総数)が出力されます※。 |
注※ コネクションを接続するタイミングによっては,一時的にAllよりも多い値がCurrentに出力されることがあります。