7.4.3 データベース監査証跡に出力する情報

データベース監査証跡連携機能を使用して,データベース監査証跡に出力できるアプリケーションサーバのシステムの情報は,ルートアプリケーション情報です。ルートアプリケーション情報以外にデータベース監査証跡に出力されている情報は,データベースが出力した情報です。

データベース監査証跡に出力されるルートアプリケーション情報は,データベースにアクセスしたリクエストのルートアプリケーション情報です。

また,リクエストの延長でJ2EEサーバがデータベースにアクセスする次のような場合には,リクエストのルートアプリケーション情報が出力されます。

ただし,リクエストと異なるルートアプリケーション情報が出力される場合,およびルートアプリケーション情報が出力されない場合もあります。それぞれの場合について説明します。

リクエストとは異なるルートアプリケーション情報が出力される場合
リクエストの延長ではないところでデータベースにアクセスした次のような場合,リクエストとは異なるルートアプリケーション情報が出力されます。
  • Message-driven Beanのメッセージ受信側でデータベースにアクセスした場合
    ただし,Reliable Messagingの場合,メッセージ送信元のルートアプリケーション情報と関連づけることもできます。詳細については,マニュアル「Reliable Messaging」の「2.6.3 Message-driven Beanとの連携」を参照してください。
  • Timer Serviceのコールバックメソッド内でデータベースにアクセスした場合
ルートアプリケーション情報が出力されない場合
次の場合,ルートアプリケーション情報は出力されません。
  • コネクション取得前にデータベースにアクセスした場合
  • コネクションプールのウォーミングアップのコネクションを取得した場合
  • リソースの接続テストをした場合