クラスタソフトウェアと連携する場合の,クラスタサーバの環境設定時のManagement Serverでの留意点について説明します。
Management ServerのSmart Composer機能の簡易構築定義ファイルで,論理サーバを設置するホストおよび各論理サーバを定義します。
なお,クラスタサーバの環境設定は運用管理ポータルを使用しても設定できます。運用管理ポータルでの操作については,マニュアル「アプリケーションサーバ 運用管理ポータル操作ガイド」を参照してください。
運用管理ドメイン内のホストを定義します。現用系および予備系の仮想ホストで,<host-name>タグにそれぞれのサーバの運用に使用する仮想IPアドレスを設定します。
論理J2EEサーバ(j2ee-server)および論理Webサーバ(web-server)設定時の留意点を次に示します。
論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内のパラメタに,必要に応じて仮想IPアドレスおよび実IPアドレスを設定してください。
論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内で設定するパラメタを次の表に示します。
表20-2 論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内で設定するパラメタ
パラメタ名 | 内容 | 設定するIPアドレス |
---|---|---|
vbroker.se.iiop_tp.host | J2EEサーバ単位でEJBコンテナのホスト名またはIPアドレス | 仮想IPアドレス |
webserver.connector.http.bind_host | Webコンテナの管理用サーバで使用するローカルIPアドレス,または解決できるローカルホスト名称 | 仮想IPアドレス |
webserver.connector.ajp13.bind_host | Webサーバ連携で使用するIPアドレスまたはホスト名称 | 仮想IPアドレス |
webserver.connector.inprocess_http.bind_host | インプロセスHTTPサーバで使用するIPアドレスまたはホスト名 | 仮想IPアドレス |
webserver.connector.http.permitted.hosts | Webコンテナの管理用サーバへのアクセスを許可するホストのIPアドレスまたはホスト名 | 実IPアドレス,仮想IPアドレス, localhost※1 |
add.jvm.arg | JavaVMの起動パラメタ※2 | -Djava.rmi.server.hostname=<仮想IPアドレス> |
注※1 ここで示している設定は,論理J2EEサーバと同じホストからのアクセスを許可するものです。運用上,ほかのホストからのアクセスを受け付ける場合は,そのホストのIPアドレスまたはホスト名を追加してください。
注※2 予備系のすべてのJ2EEサーバに対して設定してください。予備系で設定しない場合,J2EEサーバの稼働監視が失敗して,J2EEサーバの稼働状況が異常停止になることがあります。現用系での設定は不要です。また,1:1系切り替えシステムでは,現用系および予備系のどちらの設定も不要です。
論理Webサーバ(web-server)の<configuration>タグ内の次のパラメタを設定して,ホストを固定してください。なお,IPアドレスには仮想IPアドレスを設定してください。