17.7 運用管理サーバを対象にした1:1系切り替えシステムの設定(UNIXの場合)

1:1系切り替えシステムとは,実行系と待機系が1:1で対応しているシステムです。アプリケーションサーバでは,実行系のアプリケーションサーバと待機系のアプリケーションサーバを1:1に配置するシステムと,実行系の運用管理サーバと待機系の運用管理サーバを1:1で配置するシステムを構築・運用できます。運用管理サーバを1:1に配置して系を切り替えるシステムは,Smart Composer機能を使用して構築します。この節では,実行系の運用管理サーバと待機系の運用管理サーバを1:1に配置して系を切り替えるシステムの設定について説明します。

運用管理サーバを1:1に配置して系を切り替えるシステムでは,実行系の運用管理サーバでマシンの障害やManagement Serverのプロセスの終了が発生すると,HAモニタがこれを検知して,自動的に待機している系に切り替えて業務を続行します。また,障害が発生しなくても実行中のシステムに予防保守などが必要な場合には,オペレータの操作によって待機している系に計画的に切り替えることができます。

なお,運用管理サーバの1:1系切り替えシステムの運用は,AIX,HP-UXまたはLinuxの場合だけ使用できます。

機能の詳細については,「17.2 1:1系切り替えシステムの概要」を参照してください。システム構成については,マニュアル「アプリケーションサーバ システム設計ガイド」の「3.11.3 運用管理サーバの実行系と待機系を1:1にする構成」を参照してください。また,HAモニタについては,マニュアル「高信頼化システム監視機能 HAモニタ」を参照してください。

<この節の構成>
17.7.1 運用管理サーバを対象にした1:1系切り替えシステムの設定手順
17.7.2 クラスタサーバの環境設定
17.7.3 設定ファイルの編集
17.7.4 現用系から予備系へのManagement Serverの設定情報のコピー
17.7.5 HAモニタの環境設定
17.7.6 シェルスクリプトファイルの作成
17.7.7 サーバ対応の環境設定
17.7.8 LANの状態設定