この節では,N:1リカバリシステムを利用する場合の,システムの起動と停止の手順について説明します。
N:1リカバリシステムを利用して運用する場合は,あらかじめ現用系と予備系の2種類のホストの用意や,クラスタサービスの対象となる運用管理エージェントを監視・起動・停止するスクリプトの登録など,必要な環境設定をしておく必要があります。設定方法については,「19.4 N:1リカバリシステムの設定(Windowsの場合)」を参照してください。
- ポイント
- N:1リカバリシステムを利用する場合,Management Serverは運用管理サーバで起動します。なお,個々のアプリケーションサーバのホストでは,運用管理エージェントをOS起動と同時に起動する設定にしないでください。
- 参考
- 動作中の系を区別する場合,「実行系」と「待機系」の2種類の系に分けられます。
- 実行系
業務処理を実行するN台のアプリケーションサーバがある系のことです。
- 待機系
1台のリカバリ専用サーバがある系のことです。
- <この節の構成>
- 19.6.1 N:1リカバリシステムの起動
- 19.6.2 N:1リカバリシステムの停止