Cosminexus V9 アプリケーションサーバ 機能解説 セキュリティ管理機能編

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5.4.5 セッションフェイルオーバ機能を使用したログイン状態の引き継ぎ

統合ユーザ管理では,セッションフェイルオーバ機能を使用してログイン状態を別のJ2EEサーバに引き継ぐことができます。

セッションフェイルオーバで引き継がれる情報の一覧を次の表に示します。なお,表中の「API」はJAASのAPIのことです。「カスタムタグ」は統合ユーザ管理で提供されるJSPカスタムタグのことです。

表5-10 セッションフェイルオーバ機能で引き継がれる情報一覧

情報 標準ログインモジュール カスタムログインモジュール
API カスタムタグ API カスタムタグ
統合ユーザ管理のセッション情報 ログイン状態
(ユーザがログインしているかどうかの状態)
登録されているユーザID/レルム名
パスワード
認証情報 Subject × × × ×
Principal × × × ×
ユーザ属性(UserAttributes)
ユーザ属性(UserAttributes)以外のCredential(Public/Private) × × × ×

(凡例)
◎:引き継げる
○:オプションによって選択できる
△:手動で対応する必要がある
×:引き継げない
−:該当しない

なお,07-00よりも前のバージョンで作成したユーザアプリケーションをセッションフェイルオーバに対応させる場合,ユーザアプリケーションの処理の一部を見直す必要があります。セッションフェイルオーバに対応した統合ユーザ管理のアプリケーションの開発方法については,「5.12 セッションフェイルオーバ機能使用時のユーザ認証の実装」を参照してください。また,セッションフェイルオーバ機能については,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 拡張編」の「5. J2EEサーバ間のセッション情報の引き継ぎ」を参照してください。