18.4 tierlb.propertiesティア側の負荷分散機接続設定プロパティファイル

<この節の構成>
(1) 形式
(2) ファイルの格納先
(3) 機能
(4) 指定できるキー

(1) 形式

J2SEのプロパティファイル形式です。

(2) ファイルの格納先

次のテンプレートファイルをコピーして利用してください。

(3) 機能

負荷分散機へのアクセスに必要な接続情報をティアに設定します。

(4) 指定できるキー

指定できるキーを次に示します。なお「省略値」とは,キーの指定がない場合に仮定される値または動作です。「VR」とは,キーが導入・変更されたアプリケーションサーバのバージョンです。

キー名称内容指定可能値省略値VR
lb.type負荷分散機の種類を指定します。指定できる値を次に示します。
  • BIG-IPv9
  • BIG-IPv10.1
  • BIG-IPv10.2
  • BIG-IPv11
  • ACOS
なし08-53
lb.host接続する負荷分散機の管理用IPアドレスを指定します。IPv4ドット記法なし08-53
lb.protocol負荷分散機への接続方式を指定します。
API:
APIを使用して接続します。
指定できる値を次に示します。
  • API
なし08-53
lb.port負荷分散機で使用するポート番号を指定します。指定できる値を次に示します。
  • API
    1~65534
  • API:443
08-53
lb.user負荷分散機に接続するときのユーザ名を指定します。任意の文字列を指定します。なし08-53
lb.password負荷分散機に接続するときのユーザのパスワードを指定します。任意の文字列を指定します。空文字08-53
lb.persistence.cookie-insert.templatename負荷分散機で作成したcookieパーシステンステンプレート名を指定します。
このキーの指定は,次の条件を満たす場合に有効になります。
  • <LB接続情報の識別名>.propertiesまたはtierlb.propertiesでlb.type=ACOSおよびlb.protocol=APIを指定
  • tier.propertiesでlb.persistence.method=cookie-insertを指定
英数字またはアンダースコア「_」で指定した1文字以上31文字以内の文字列なし08-70
lb.timeout負荷分散機へのログイン処理時,またはコマンド送信時のタイムアウト時間(単位:秒)を指定します。
このキーで設定した時間内に,負荷分散機へのログイン処理,または負荷分散機に対して発行したCLIコマンドが完了しない場合は,vmiunitコマンドがタイムアウトエラーで異常終了します。
1~2147483​1008-53
lb.API.protocol負荷分散機との通信で使用するプロトコルを指定します。
http:
通信プロトコルにHTTPを使用します。
https:
通信プロトコルにHTTPSを使用します。
指定できる値を次に示します。
  • http
  • https
https09-00
lb.ACOS.privilegedexec.passwordACOS上に設定したPrivileged EXECレベルに必要なパスワードを指定します。
このキーの指定は,負荷分散機の種類がACOSの場合だけ有効になります。
任意の文字列を指定します。なし08-53
javax.net.ssl.trustStore負荷分散機のサーバ証明書を登録したトラストストアを指定します。
このキーの指定は,<LB接続情報の識別名>.propertiesまたはtierlb.propertiesで,次に示す値がすべて指定されている場合に,有効になります。
  • lb.type=ACOS
  • lb.protocol=API
  • lb.API.protocol=https
Javaの仕様に従うcacerts(JDKのデフォルトのトラストストア)08-70
javax.net.ssl.trustStorePassword負荷分散機のサーバ証明書を登録したトラストストアのパスワードを指定します。
このキーの指定は,<LB接続情報の識別名>.propertiesまたはtierlb.propertiesで,次に示す値がすべて指定されている場合に,有効になります。
  • lb.type=ACOS
  • lb.protocol=API
  • lb.API.protocol=https
Javaの仕様に従うcacerts(Javaの信頼を得たデフォルトのキーストアが使われる)08-70