Cosminexus V9 アプリケーションサーバ 機能解説 拡張編

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5.3.2 グローバルセッション情報に含まれる情報

データベースセッションフェイルオーバ機能を使用する場合,グローバルセッション情報は,データベースに作成するセッション情報格納テーブルのレコードに格納されます。グローバルセッション情報が格納される際,HTTPセッションごとに一つのレコードが割り当てられます。

一方,EADsセッションフェイルオーバ機能を使用する場合,グローバルセッション情報は,EADsサーバ上のセッション情報キャッシュに格納されます。

グローバルセッション情報には,次の表に示す情報が含まれます。

表5-2 グローバルセッション情報に含まれる情報

項番 冗長化の対象 説明
1 セッションID グローバルセッション情報を管理するセッションIDです。
2 HTTPセッションの属性情報 HTTPセッションに登録された属性および関連づけられたすべての属性について,属性名および属性値のオブジェクトをシリアライズしたバイト配列に変換した情報です。
3 HTTPセッションの作成時刻 HTTPセッションが作成された時刻です。グローバルセッションの引き継ぎが発生した場合,引き継ぎ前のHTTPセッションの作成時刻をそのまま使用します。
4 HTTPセッションの有効期限 HTTPセッションに設定された有効期限です。
5 最終アクセス時刻 HTTPセッションを使用するリクエストが最後に送信された時刻です。
6 HTTPセッションの所有J2EEサーバ識別子 HTTPセッションを作成,または引き継ぎをしたJ2EEサーバのサーバIDです。
参考
  • データベースセッションフェイルオーバ機能で使用するデータベースのテーブルには,Webアプリケーションの設定情報を格納するアプリケーション情報テーブル,グローバルセッション情報を格納するセッション情報格納テーブル,およびセッション情報格納テーブルの未使用レコードを管理する空きレコード情報テーブルがあります。
  • EADsセッションフェイルオーバで使用するEADsサーバのキャッシュには,グローバルセッション情報を格納するセッション情報キャッシュと,Webアプリケーションの設定情報を格納するアプリケーション情報キャッシュがあります。