6.2 適用手順

データベースセッションフェイルオーバ機能を使用する場合に必要な,環境構築の準備と各種設定について説明します。データベースセッションフェイルオーバ機能の適用手順を次の図に示します。

図6-1 適用手順(データベースセッションフェイルオーバ機能)

[図データ]

ここで示す適用手順に従って環境構築の準備や各種設定を実施したあと,J2EEアプリケーションを開始します。

<この節の構成>
(1) 環境構築の準備
(2) データベースセッションフェイルオーバ機能の設定
(3) データベースの準備
(4) DB Connectorの設定

(1) 環境構築の準備

データベースセッションフェイルオーバ機能を使用する場合に環境構築の準備として実施する項目について,実施内容および参照先を次の表に示します。

表6-2 データベースセッションフェイルオーバ機能を使用する環境構築の準備として実施する項目の実施内容および参照先

実施順序実施項目実施内容参照先
1前提条件の確認前提となる構成および設定を確認します。5.4
2HTTPセッションの属性情報のサイズ見積もりHTTPセッションの属性情報のサイズを見積もります。見積もった値はデータベースの環境設定で必要になります。5.8.2

(2) データベースセッションフェイルオーバ機能の設定

データベースセッションフェイルオーバ機能の設定について,設定内容および参照先を次の表に示します。

表6-3 データベースセッションフェイルオーバ機能の設定内容および参照先

設定順序設定項目設定内容参照先
1J2EEサーバの設定次の設定をします。
  • データベースセッションフェイルオーバ機能の設定(J2EEサーバ単位)
  • DB Connectorの別名の設定
  • 完全性保障モードの設定
  • シリアライズ処理で使用するメモリ量の設定
  • セッションフェイルオーバ抑止機能の設定(拡張子,またはURI単位)
  • 参照専用リクエストの設定
  • HttpSessionのサーバID付加機能の設定
  • 同時実行スレッド数制御機能を使用する場合の実行待ちキュー不足時の設定
  • ネゴシエーション失敗時のWebアプリケーション開始処理の設定
  • データベースセッションフェイルオーバ機能の抑止対象リクエスト内での,getSessionメソッド実行時の例外の設定
6.6
2Webアプリケーションの設定次の設定をします。
  • データベースセッションフェイルオーバ機能の設定(Webアプリケーション単位)
  • HttpSessionオブジェクト数の上限値設定
  • アプリケーション識別子の設定
  • HTTPセッションの属性情報の最大サイズ
  • 拡張子によるセッションフェイルオーバ機能の抑止の設定
6.7

注※ Webアプリケーションの設定は開発環境で実施します。サーバ管理コマンドを使用して実行環境でWebアプリケーションの設定をしたい場合は「6.7 Webアプリケーションの設定」を参照してください。


(3) データベースの準備

データベースセッションフェイルオーバ機能を使用する場合にデータベースの準備として実施する項目について,実施内容および参照先を次の表に示します。

表 データベースの準備として実施する項目の実施内容および参照先

実施順序実施項目実施内容参照先
1テーブルの作成
  • データベースのディスク容量の確保
  • アプリケーション情報テーブルの作成
  • セッション情報格納テーブルの作成
  • 空きレコード情報テーブルの作成
5.8.36.8.26.8.36.8.4
2データベースの環境設定次の設定をします。
  • データベースのタイムアウトの設定
6.8.5

(4) DB Connectorの設定

データベースセッションフェイルオーバ機能を使用する場合に必要なDB Connectorの設定について,設定内容および参照先を次の表に示します。

表6-4 DB Connectorの設定内容および参照先

設定順序設定項目設定内容参照先
1DB Connectorの設定次の設定をします。
  • トランザクションサポートのレベルの設定
  • DB Connectorの環境設定
  • DB Connectorの別名の設定
6.9