アプリケーションサーバでは,Java EE環境で非同期タイマ処理や非同期スレッド処理などのスレッドの非同期並行処理を実行できます。
Java EEの標準仕様では,サーブレットから新しいスレッドを生成したりEJBがスレッドを管理したりできません。また,スレッドの非同期並行処理は原則的に推奨されていません。そのため,アプリケーションサーバでは,Java EE環境でスレッドの非同期並行処理を実現するために,CommonJが定めたTimer and Work Manager for Application Serversの仕様に基づいたAPIを提供します。
スレッドの非同期並行処理を実現するためのAPIの概要を次に示します。
TimerManagerおよびWorkManagerは,EJBまたはサーブレットから使用できます。
アプリケーションサーバの,Timer and Work Manager for Application Serversへの対応状況については,「10.2.3 Timer and Work Manager for Application Serversとの対応」を参照してください。