バッチアプリケーション実行機能を使用する場合,バッチサーバの設定が必要です。バッチサーバの設定は,簡易構築定義ファイルで実施します。
バッチアプリケーション実行機能の定義は,簡易構築定義ファイルの論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内に指定します。
簡易構築定義ファイルでのバッチアプリケーション実行機能の定義を次の表に示します。
表2-9 簡易構築定義ファイルでのバッチアプリケーション実行機能の定義
項目 | 指定するパラメタ | 指定内容 | 必須または任意 |
---|---|---|---|
バッチサーバとしてサーバを構築するための設定 | batch.service.enabled | バッチサーバとして構築するために,必ずtrueを指定してください。 | 必須 |
SecurityManagerを使用しない設定 | use.security | SecurityManagerは使用しません。パラメタの値には必ずfalseを指定してください。 | 必須 |
ライトトランザクション機能を有効にするための設定 | ejbserver.distributedtx.XATransaction.enabled | グローバルトランザクションは使用できません。ローカルトランザクションを使用します※1。パラメタの値には必ずfalseを指定してください。なお,このパラメタはデフォルトの設定がfalseのため,変更しないでください。 | 必須 |
明示管理ヒープ機能を使用しない設定 | add.jvm.arg | バッチアプリケーションで明示管理ヒープ機能を実装していない場合は,明示管理ヒープ機能を無効にすることをお勧めします。明示管理ヒープ機能を無効にするには,パラメタの値に-XX:-HitachiUseExplicitMemoryを指定してください。デフォルトの設定の場合,明示管理ヒープ機能は有効(-XX:+HitachiUseExplicitMemory)です。 | 任意 |
実サーバ名の設定 | realservername | バッチサーバの実サーバ名を指定します。省略した場合は,論理サーバ名が設定されます。 | 任意 |
JavaVM終了メソッド呼び出し時のJavaVMの動作設定 | ejbserver.batch.application.exit.enabled | 次のJavaVM終了メソッドをバッチアプリケーションで呼び出した時に,JavaVMを終了するかどうかを指定します。
「true」を指定,または設定を省略した場合には,JavaVM終了メソッドの呼び出し時に,バッチアプリケーションのスレッド(batchThreadGroupに属するスレッド)が終了され,JavaVMは終了されません。 「false」を指定した場合には,JavaVM終了メソッドの呼び出し時に,バッチサーバごとJavaVMが終了されます。このため,バッチアプリケーションでは,JavaVM終了メソッドおよびシャットダウンフックが使用できません。※2 | 任意 |
(凡例)必須:必ず指定する 任意:必要に応じて指定する
注 簡易構築定義ファイルおよびパラメタについては,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」を参照してください。
注※1 バッチサーバの場合,ローカルトランザクションに最適化された環境を提供する,ライトトランザクション機能を使用します。ライトトランザクション機能は,ejbserver.distributedtx.XATransaction.enabledパラメタに「false」を指定すると有効になります。
注※2 ejbserver.batch.application.exit.enabledパラメタで「false」を指定した場合には,JavaVM終了メソッドおよびシャットダウンフックが使用できません。次に示す手段で対処してください。