7.3.3 グローバルセッション情報の有効期限が切れた場合の処理

HTTPセッションにはそれぞれ有効期限が設定されています。最終アクセス時刻の情報を基にした有効期限確認の結果,有効期限を超過しているHTTPセッションは削除されます。HTTPセッションが有効期限の超過によって削除されると,その処理の延長で,対応するグローバルセッション情報も削除されます。

HTTPセッションの有効期限は,Webコンテナに存在する有効期限監視スレッドによって定期的に監視されています。有効期限監視スレッドはWebアプリケーションごとに存在しています。

有効期限切れによるグローバルセッション情報の削除で実行される処理の流れを次の図に示します。

図7-8 グローバルセッション情報の有効期限が切れた場合の処理(EADsセッションフェイルオーバ機能)

[図データ]

  1. 有効期限監視スレッドによって有効期限切れであると判断されたセッションについて,HTTPセッションが無効化されます。
  2. HTTPセッションおよびグローバルセッション情報の削除が実行されます。
  3. EADsセッションフェイルオーバ機能が提供するユーザファンクションがEADsサーバ上で実行されます。
  4. EADsサーバ上でHTTPセッションの所有J2EE識別子の内容を確認して,操作中のJ2EEサーバの識別子と一致する場合は,グローバルセッション情報が削除されます。