6.10.2 データベーステーブルの初期化
(1) データベースに保存された設定情報の初期化
一度開始したWebアプリケーションの設定を変更した場合は,データベースに保存された設定情報を初期化する必要があります。
データベースに保存された設定情報を初期化する手順について説明します。
- テンプレートファイルを任意の場所にコピーします。
データベースに保存された設定情報の初期化用のSQLファイルとして,テンプレートファイルが用意されています。テンプレートファイルの格納場所を,使用するデータベースごとに次に示します。
- HiRDBを使用する場合のテンプレートファイルの格納場所
Windowsの場合:<Application Serverのインストールディレクトリ>¥CC¥sfo¥sql¥hirdb_reset_apptbl.sql
UNIXの場合:/opt/Cosminexus/CC/sfo/sql/hirdb_reset_apptbl.sql
- Oracleを使用する場合のテンプレートファイルの格納場所
Windowsの場合:<Application Serverのインストールディレクトリ>¥CC¥sfo¥sql¥oracle_reset_apptbl.sql
UNIXの場合:/opt/Cosminexus/CC/sfo/sql/oracle_reset_apptbl.sql
- テンプレートファイルを編集します。
Webアプリケーションの設定情報に合わせて,テンプレートファイルを編集して,データベースに保存された設定情報の初期化用SQLファイルを作成します。テンプレートファイル内の変更個所と変更内容について次の表に示します。
表6-49 テンプレートファイル内の変更個所と変更内容
変更個所 | 変更対象 | 変更内容 |
---|
1行目 | <APPLICATION_ID> | 使用するアプリケーションのアプリケーション識別子に変更してください。 |
- 作成したデータベースに保存された設定情報の初期化用SQLファイルを実行します。
SQLファイルの実行には,HiRDBを使用する場合はSQL Executer,Oracleを使用する場合はSQL*Plusなどを使用してください。
(2) データベース上のグローバルセッション情報数の変更
データベース上のグローバルセッション情報数は,HTTPSessionオブジェクト数の上限値に合わせて変更します。ただし,アプリケーション開始時に実施されるネゴシエーション処理に失敗した場合に,Webアプリケーションの開始処理を続行する設定にしているときは,データベース上のグローバルセッション情報数とHTTPSessionオブジェクト数の上限値の設定は異なっていてもかまいません。
データベース上のグローバルセッション情報数を変更する手順について説明します。なお,データベース上のグローバルセッション情報数を変更すると,データベース上のセッション情報はすべて削除されます。
- J2EEアプリケーション,およびJ2EEサーバを停止します。
J2EEサーバ内のすべてのJ2EEアプリケーション,および冗長化したすべてのJ2EEサーバを停止します。
- テンプレートファイルを任意の場所にコピーします。
データベース上のグローバルセッション情報数の変更用のSQLファイルとして,テンプレートファイルが用意されています。テンプレートファイルの格納場所を,使用するデータベースごとに次に示します。
- HiRDBを使用する場合のテンプレートファイルの格納場所
Windowsの場合:<Application Serverのインストールディレクトリ>¥CC¥sfo¥sql¥hirdb_change_session_num.sql
UNIXの場合:/opt/Cosminexus/CC/sfo/sql/hirdb_change_session_num.sql
- Oracleを使用する場合のテンプレートファイルの格納場所
Windowsの場合:<Application Serverのインストールディレクトリ>¥CC¥sfo¥sql¥oracle_change_session_num.sql
UNIXの場合:/opt/Cosminexus/CC/sfo/sql/oracle_change_session_num.sql
- テンプレートファイルを編集します。
Webアプリケーションの設定情報に合わせて,テンプレートファイルを編集して,データベース上のグローバルセッション情報数の変更用SQLファイルを作成します。テンプレートファイル内の変更個所と変更内容について次の表に示します。
表6-50 テンプレートファイル内の変更個所と変更内容
変更個所 | 変更対象 | 変更内容 |
---|
HiRDB | Oracle |
---|
| | <APPLICATION_ID> | 使用するアプリケーションのアプリケーション識別子に変更してください。 |
| | <HTTP_SESSION_NO> | データベース上のグローバルセッション情報数を変更してください。 |
- 作成したデータベース上のグローバルセッション情報数の変更用SQLファイルを実行します。
SQLファイルの実行には,HiRDBを使用する場合はSQL Executer,Oracleを使用する場合はSQL*Plusなどを使用してください。
(3) データベース上のHTTPセッションの属性情報の最大サイズの変更(HiRDBの場合だけ)
セッション情報格納テーブルを作成したあとに,Webアプリケーションに設定したグローバルセッション情報に含めることができるHTTPセッションの属性情報の最大サイズを変更した場合,データベース上のHTTPセッションの属性情報の最大サイズを変更する必要があります。なお,データベース上のHTTPセッションの属性情報の最大サイズは,Webアプリケーションに設定したグローバルセッション情報に含めることができるHTTPセッションの属性情報の最大サイズよりも大きい値にしてください。Webアプリケーションに設定したグローバルセッション情報に含めることができるHTTPセッションの属性情報の最大サイズの設定については,「6.5 cosminexus.xmlでの定義」を参照してください。
データベース上のHTTPセッションの属性情報の最大サイズを変更する手順について説明します。この手順は,HiRDBを使用する場合だけ必要です。
- J2EEアプリケーション,およびJ2EEサーバを停止します。
J2EEサーバ内のすべてのJ2EEアプリケーション,および冗長化したすべてのJ2EEサーバを停止します。
- テンプレートファイルを任意の場所にコピーします。
データベース上のHTTPセッションの属性情報の最大サイズの変更用のSQLファイルとして,テンプレートファイルが用意されています。テンプレートファイルの格納場所を次に示します。
- Windowsの場合:<Application Serverのインストールディレクトリ>¥CC¥sfo¥sql¥hirdb_change_attributes_size.sql
- UNIXの場合:/opt/Cosminexus/CC/sfo/sql/hirdb_change_attributes_size.sql
- テンプレートファイルを編集します。
Webアプリケーションの設定情報に合わせて,テンプレートファイルを編集して,データベース上のHTTPセッションの属性情報の最大サイズの変更用SQLファイルを作成します。テンプレートファイル内の変更個所と変更内容について次の表に示します。
表6-51 テンプレートファイル内の変更個所と変更内容
変更個所 | 変更対象 | 変更内容 |
---|
1行目 | <APPLICATION_ID> | 使用するアプリケーションのアプリケーション識別子に変更してください。 |
2行目 | <ATTRIBUTE_DATA_SIZE_MAX> | HTTPセッションの属性情報を格納するカラムのサイズ(単位:バイト)を変更してください。 |
- 作成したデータベース上のグローバルセッション情報数の変更用SQLファイルを実行します。
SQLファイルの実行には,SQL Executerを使用してください。