4.5.5 バッチアプリケーションで使用するコマンドの実行について
(1) コマンド処理中にバッチサーバが異常終了した場合
バッチサーバでcjexecjobコマンド,cjkilljobコマンドまたはcjlistjobコマンドを処理している場合に,バッチサーバが異常終了したときは,メッセージKDJE55021-Eが出力されます。バッチサーバの状態を確認してから再度コマンドを実行してください。
(2) コマンド処理中にCTMデーモンまたはCTMレギュレータが異常終了した場合
cjexecjobコマンド,cjkilljobコマンドまたはcjlistjobコマンドを処理している場合に,CTMデーモンまたはCTMレギュレータが異常終了したときは,メッセージKDJE55047-Eが出力されます。このメッセージは,スマートエージェントからスケジュールグループ名を取得したあと,CTMデーモンまたはCTMレギュレータと通信する際にプロセスが異常終了した場合に出力されます。CTMデーモンおよびCTMレギュレータの状態を確認してから再度コマンドを実行してください。
(3) コマンド実行時の注意事項
コマンド実行時の注意事項を次に示します。
- IPアドレスを複数持つマシンで,usrconf.cfg(バッチアプリケーション用オプション定義ファイル)または環境変数にIPアドレスの指定がない場合は,ORBゲートウェイが接続するIPアドレスが自動的に判断されます。
- スケジューリング機能を使用する場合は,CTMによって振り分けられたバッチサーバでバッチアプリケーションを実行します。そのため,cjexecjobコマンドはバッチサーバに対して直接実行できません。
- 待機中のバッチアプリケーションに対してcjkilljobコマンドを実行した場合,バッチアプリケーションはCTMによって削除予約されます。削除予約されたバッチアプリケーションはスケジュールキューから取り出された時に削除されます。この場合,削除予約されたバッチアプリケーションがスケジュールキュー内に残っているので,次の点に注意してください。
- 削除予約されたバッチアプリケーションと重複するジョブIDは使用できません。
- cjexecjobコマンドの実行によって,バッチアプリケーションの実行リクエストの数がスケジュールキューに登録できる数を超えると,バッチサーバはメッセージKDJE55060-Eを出力して異常終了します。
- 待機中のバッチアプリケーションに対してcjkilljobコマンドを実行した場合,スケジュールキューから取り出されるまで,cjexecjobコマンドは終了しません。
- cjexecjobコマンド,cjkilljobコマンドまたはcjlistjobコマンド実行時に,バッチサーバがない場合,メッセージを出力してコマンドは異常終了します。出力されるメッセージは,usrconf.cfg(バッチアプリケーション用オプション定義ファイル)のbatch.ctm.enabledキーの指定によって異なります。
- 「true」を指定している場合
メッセージKDJE55010-EまたはKDJE55046-Eを出力します。
- 「false」を指定している場合
メッセージKDJE55010-Eを出力します。
- cjexecjobコマンド実行時,簡易構築定義ファイルおよびusrconf.cfg(バッチアプリケーション用オプション定義ファイル)の指定によって,コマンドが異常終了することがあります。
- 簡易構築定義ファイルでejbserver.ctm.enabledパラメタに「true」を指定して,usrconf.cfg(バッチアプリケーション用オプション定義ファイル)のbatch.ctm.enabledキーで「false」を指定している場合
メッセージKDJE55067-Eを出力して異常終了します。
- 簡易構築定義ファイルでejbserver.ctm.enabledパラメタに「false」を指定して,usrconf.cfg(バッチアプリケーション用オプション定義ファイル)のbatch.ctm.enabledキーで「true」を指定している場合
指定したスケジュールグループがないときは,メッセージKDJE55046-Eを出力して異常終了します。
- cjlistjobコマンド実行時に,簡易構築定義ファイルでejbserver.ctm.enabledパラメタに「false」を指定して,usrconf.cfg(バッチアプリケーション用オプション定義ファイル)のbatch.ctm.enabledキーで「true」を指定している場合,バッチサーバではコマンドを受け付けられません。この場合,バッチアプリケーション情報は出力されません。