データベースセッションフェイルオーバ機能を使用する場合,グローバルセッション情報は,データベースに作成するセッション情報格納テーブルのレコードに格納されます。グローバルセッション情報が格納される際,HTTPセッションごとに一つのレコードが割り当てられます。
一方,EADsセッションフェイルオーバ機能を使用する場合,グローバルセッション情報は,EADsサーバ上のセッション情報キャッシュに格納されます。
グローバルセッション情報には,次の表に示す情報が含まれます。
表5-2 グローバルセッション情報に含まれる情報
項番 | 冗長化の対象 | 説明 |
---|---|---|
1 | セッションID | グローバルセッション情報を管理するセッションIDです。 |
2 | HTTPセッションの属性情報 | HTTPセッションに登録された属性および関連づけられたすべての属性について,属性名および属性値のオブジェクトをシリアライズしたバイト配列に変換した情報です。 |
3 | HTTPセッションの作成時刻 | HTTPセッションが作成された時刻です。グローバルセッションの引き継ぎが発生した場合,引き継ぎ前のHTTPセッションの作成時刻をそのまま使用します。 |
4 | HTTPセッションの有効期限 | HTTPセッションに設定された有効期限です。 |
5 | 最終アクセス時刻 | HTTPセッションを使用するリクエストが最後に送信された時刻です。 |
6 | HTTPセッションの所有J2EEサーバ識別子 | HTTPセッションを作成,または引き継ぎをしたJ2EEサーバのサーバIDです。 |