この節では,スケジューリング機能を使用していない環境からの移行について説明します。バッチアプリケーションの実行環境を,スケジューリング機能を使用していない環境から,スケジューリング機能を使用する環境に移行する場合,使用中の環境はそのまま使用できません。
使用中の環境で,定義ファイルを編集する必要があります。環境移行時に設定を編集するファイルを次の表に示します。
表4-5 環境移行時に設定を編集するファイル
ファイル | 編集する主なキー | 設定内容 | 必須または任意 |
---|---|---|---|
usrconf.properties(バッチサーバ用ユーザプロパティファイル) | ejbserver.ctm.enabled | true | 必須 |
vbroker.agent.enableLocator | true※ | 任意 | |
ejbserver.batch.schedule.group.name | スケジュールグループ名 | 任意 | |
ejbserver.batch.queue.length | 作成されるスケジュールキューの長さ | 任意 | |
usrconf.cfg(バッチアプリケーション用オプション定義ファイル) | batch.ctm.enabled | true | 必須 |
batch.schedule.group.name | スケジュールグループ名 | 任意 | |
batch.request.timeout | バッチ実行コマンドとバッチサーバの間,バッチ強制停止コマンドまたはバッチ一覧表示コマンドとCTMの間のタイムアウト | 任意 | |
batch.vbroker.agent.port | スマートエージェントが使用しているポート番号 | 任意 |
(凡例)必須:必ず指定する 任意:必要に応じて設定する
注 ここでは,スケジューリング機能を使用する環境への移行時に編集する主なキーについて説明しています。usrconf.properties(バッチサーバ用ユーザプロパティファイル)のファイルおよびキーについては,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「3.3 usrconf.properties(バッチサーバ用ユーザプロパティファイル)」を参照してください。
usrconf.cfg(バッチアプリケーション用オプション定義ファイル)のファイルおよびキーについては,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「3.6 usrconf.cfg(バッチアプリケーション用オプション定義ファイル)」を参照してください。
注※ デフォルトではfalseが設定されていますが,CTMとの連携時には自動的にtrueが設定されます。
各ファイルで編集するパラメタの詳細は,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」を参照してください。