ここでは,スケジューリング機能で必要なプロセスについて説明します。
スケジューリング機能を使用する場合,CTMを使用します。スケジューリング機能を使用するアプリケーションサーバのプロセス構成例を次の図に示します。
図4-5 アプリケーションサーバのプロセス構成例(スケジューリング機能を使用する場合)
CTMで使用するプロセスの概要を次の表に示します。
表4-2 CTMで使用するプロセスの概要(スケジューリング機能の場合)
プロセス | 説明 |
---|---|
CTMデーモン | バッチアプリケーションの実行リクエストを制御するスケジュールキューを管理するプロセスです。 |
CTMレギュレータ | CTMデーモンに集中するバッチアプリケーションの実行リクエストを,分散集約するためのプロセスです。 |
CTMドメインマネジャ | 同じCTMドメイン内のCTMデーモンの情報を管理するプロセスです。 |
グローバルCORBAネーミングサービス | 同じCTMドメイン内に含まれるホスト上のバッチアプリケーションの情報を共有管理しているネーミングサービスです。 |
スマートエージェント | TPBrokerで提供されている,動的な分散ディレクトリサービスを提供するプロセスです。異なるネットワークセグメントにあるCTMデーモンに情報を配布する場合に使用されます。詳細については,マニュアル「Borland(R) Enterprise Server VisiBroker(R) デベロッパーズガイド」を参照してください。 |
各プロセスを配置する指針,各プロセスについては,「3. CTMによるリクエストのスケジューリングと負荷分散」を参照してください。
なお,PRFデーモン(パフォーマンストレーサ)は,CTMデーモンが出力した性能解析情報をファイルに出力するI/Oプロセスとして,CTMでも使用されます。詳細は,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 保守/移行編」の「7.2.1 アプリケーションサーバの性能解析トレースの概要」を参照してください。