CTMを使用する場合のプロセスの配置例を次の図に示します。
図3-4 CTMを構成するプロセスの配置例
各プロセスの主な機能について,次の表で説明します。
表3-2 CTMで使用するプロセス
プロセス | 説明 |
---|---|
CTMデーモン | クライアントからのリクエストを制御するスケジュールキューを管理するプロセスです。 |
CTMレギュレータ | CTMデーモンに集中するリクエストを,分散集約するためのプロセスです。 |
CTMドメインマネジャ | CTMドメインを管理するプロセスです。CTMドメインは,複数のCTMデーモンで構成される,情報共有と負荷分散の対象になる範囲です。 |
グローバルCORBAネーミングサービス | 同じCTMドメイン内に含まれるホスト上の業務処理プログラムの情報を共有管理しているネーミングサービスです。 |
PRFデーモン (パフォーマンストレーサ) | CTMデーモンが出力した性能解析情報をファイルに出力する,I/Oプロセスです。 詳細は,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 保守/移行編」の「7.5 実行環境での設定」を参照してください。 |
スマートエージェント | TPBrokerで提供されている,動的な分散ディレクトリサービスです。CTMによってリクエストのスケジューリングをする場合,スマートエージェントが必要です。また,異なるネットワークセグメントにあるCTMデーモンに情報を配布する場合などにも使用されます。 詳細は,マニュアル「Borland(R) Enterprise Server VisiBroker(R) デベロッパーズガイド」を参照してください。 |