システムの運用中,アプリケーションのバージョンアップをする場合などに,システム内に存在するHTTPセッションの破棄が必要となるときがあります。
EADsセッションフェイルオーバ機能では,EADsサーバ上のキャッシュにグローバルセッション情報を格納するため,J2EEアプリケーションやJ2EEサーバの停止ではHTTPセッションが破棄できません。グローバルセッション情報をEADsサーバ上のキャッシュから削除することで,HTTPセッションを破棄します。
グローバルセッション情報を削除するには,次の手順を実施してください。
- J2EEアプリケーションまたはJ2EEサーバを停止します。
冗長化した他のJ2EEアプリケーションも含め,すべてのJ2EEアプリケーションまたはJ2EEサーバを停止します。
- EADsサーバ上のキャッシュに保存されたグローバルセッション情報を削除します。
cjezclearsessionコマンドを使用して,EADsサーバ上のセッション情報キャッシュに保存されたグローバルセッション情報を削除します。グローバルセッション情報の削除手順については,「7.8.1 EADsサーバ上のグローバルセッション情報の削除(セッション情報の格納先サーバ)」を参照してください。
- J2EEアプリケーションを開始します。