Cosminexus V9 アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)

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付録E.6 CJMSプロバイダサービスの開始(初回起動時)

システム構築直後など,初回起動時にCJMSプロバイダのサービスを起動する手順について説明します。この手順で開始した場合は,「付録E.11 CJMSプロバイダサービスの終了」で終了できます。

この手順に従って,CJMSPリソースアダプタの起動とアプリケーションの起動をした場合,J2EEサーバを再起動したときにはCJMSPリソースアダプタおよびアプリケーションはどちらも起動状態となります(ただし,前提条件としてCJMSPブローカーが先に起動されていることが必須条件となります)。

CJMSプロバイダサービスの開始手順(初回起動時)を次の図に示します。

図E-5 CJMSプロバイダサービスの開始手順(初回起動時)

[図データ]

<この項の構成>
(1) プロセス前提条件
(2) 実行に必要な情報および補足説明

(1) プロセス前提条件

(2) 実行に必要な情報および補足説明

(A1)などの記述は,図中の記述と対応しています。

(A1)
管理コマンドプロパティファイルは,<CJMSP_HOME>/var/admin/config/admin.propertiesに格納されています。
設定できるプロパティ名と説明を次に記述します。ファイルの詳細については,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「7.2 admin.properties(管理コマンドプロパティファイル)」を参照してください。
admin.logger.MessageLogFile.trace.level
管理コマンドのメッセージログレベルを指定します。
admin.logger.MessageLogFile.filepath
管理コマンドのメッセージログを出力するファイルパスを指定します。
admin.logger.MessageLogFile.filenum
管理コマンドで作成される最大メッセージログファイル数を指定します。
admin.logger.MessageLogFile.filesize
管理コマンドのメッセージログファイルの最大サイズを指定します。
admin.logger.ExceptionLogFile.filepath
管理コマンドの例外ログを出力するファイルパスを指定します。
admin.logger.ExceptionLogFile.filenum
管理コマンドで作成される最大例外ログファイル数を指定します。
admin.logger.ExceptionLogFile.filesize
管理コマンドの例外ログファイルの最大サイズを指定します。

(A2)
<インスタンス名>
省略した場合は,デフォルトで「cjmsbroker」を使用します。
複数インスタンスを使用したい場合には名称が重ならないように注意する必要があります。
重なる場合には-nameオプションを指定し存在しない任意の名称を付与してください。
<ディレクトリパス>
VAR_HOMEを出力したいパスを指定します。
モードによるオプションの違い
  • 通常モード
    オプション指定は行いません(状態をリセットしないで,継続状態でCJMSプロバイダのサービスを起動します)。
  • 永続データストアリセットモード
    永続化メッセージ,永続化サブスクライバーが消去されます。
  • 永続メッセージクリアモード
    すべての永続化メッセージが消去されます。
  • 永続サブスクリプションクリアモード
    すべての永続化サブスクライバーが消去されます。

(A3)
<ホスト名>:<ポート番号>
CJMSPブローカーを起動しているホスト名およびポート番号を指定します。
CJMSPブローカーの起動時にポート番号を省略した場合にはデフォルトの7676が使用されています。その場合,-bオプションの指定は省略できます。

(A4)
CJMSPブローカープロパティファイルは,<VAR_HOME>/instances/<インスタンス名>/props/config.propertiesに格納されています。
このファイルは初めてCJMSPブローカーを起動した時に作成されます。そのため,(A2)(A3)の手順が必要になります。
設定できるプロパティ名と説明を次に記述します。ファイルの詳細については,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「7.4 config.properties(CJMSPブローカー個別プロパティファイル)」を参照してください。
一時送信先を作成した場合,imq.autocreate.queue.consumerFlowLimitまたはimq.autocreate.topic.consumerFlowLimitの値が送信先のプロパティとして設定されます。
imq.hostname
すべての接続サービスのデフォルトのホスト名,またはIPアドレスを指定します。
imq.portmapper.port
CJMSPブローカーのポートマッパー用のポート番号を指定します。
imq.jms.tcp.port
jmsサービスのポート番号を指定します。
imq.admin.tcp.port
adminサービスのポート番号を指定します。
imq.persist.file.sync.enabled
ディスク書き込み操作を同期にするか,または非同期にするかのフラグを指定します。
imq.autocreate.queue.consumerFlowLimit
一つの処理単位でQueueのコンシューマーに配送可能な最大メッセージ数を指定します。
imq.autocreate.topic.consumerFlowLimit
一つの処理単位でTopicのコンシューマーに配送可能な最大メッセージ数を指定します。
imq.metrics.interval
メトリクス情報をログとコンソールに出力する時間間隔を秒単位で指定します。
broker.logger.MessageLogFile.trace.level
CJMSPブローカーのメッセージログレベルを指定します。
broker.logger.MessageLogFile.filenum
CJMSPブローカーで作成される最大メッセージログファイル数を指定します。
broker.logger.MessageLogFile.filesize
CJMSPブローカーのメッセージログファイルの最大サイズを指定します。
broker.logger.ExceptionLogFile.filenum
CJMSPブローカーで作成される最大例外ログファイル数を指定します。
broker.logger.ExceptionLogFile.filesize
CJMSPブローカーの例外ログファイルの最大サイズを指定します。
imq.instanceconfig.version
コンフィグプロパティのバージョンを指定します。

(A5)
<インスタンス名>
省略した場合は,デフォルトで「cjmsbroker」を使用します。
複数インスタンスを使用したい場合には名称が重ならないように注意する必要があります。
重なる場合には-nameオプションを指定し存在しない任意の名称を付与してください。
<ディレクトリパス>
VAR_HOMEを出力したいパスを指定します。
<引数>
-Xms(最大ヒープサイズ),-Xmx(最小ヒープサイズ),-XX:+HitachiVerboseGC(GCが発生したときの拡張verbosegc情報を出力するオプション)などJavaVMオプションを指定します。

(A6)
Stateが「OPERATING」であることを確認します。
<ホスト名>:<ポート番号>
CJMSPブローカーを起動しているホスト名およびポート番号
CJMSPブローカーの起動時にポート番号を省略した場合にはデフォルトの7676が使用されています。その場合,-bオプションの指定は省略できます。

(A7)
<サーバ名>
Management Serverで構築したサーバ名

(A8)
特にありません。