Cosminexus V9 アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)

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14.2 コンテナ拡張ライブラリの利用

この節では,コンテナ拡張ライブラリおよびサーバ起動・停止フック機能の概要について説明します。

アプリケーションサーバでは,EJB-JARとWAR間で共通に利用したい処理がある場合や,異なるEAR間で共通に利用したい処理がある場合に,ユーザ作成のライブラリを利用できます。ユーザ作成のライブラリを利用することで,サーブレット,JSP,およびEnterprise Beanの機能を拡張できます。

サーブレット,JSP,およびEnterprise Beanが共通に利用できるライブラリをコンテナ拡張ライブラリといいます。このライブラリを利用することで,Enterprise Bean,サーブレット,JSPから共通して,ユーザ作成のライブラリを呼び出せるようになります。

また,サーバ起動・停止フック機能を利用することで,サーバの起動,終了時にコンテナ拡張ライブラリが呼び出されるようにできます。また,コンテナ拡張ライブラリで使用するJNI機能の初期化などを行うことができます。

コンテナ拡張ライブラリを使用するためには,ライブラリを一つのJARファイルにまとめ,コンテナ拡張ライブラリを使用するための設定をusrconf.cfgで定義します。また,コンテナ拡張ライブラリがJNIを利用する場合は,サーバ起動・停止フック機能を使用するための設定も必要です。

コンテナ拡張ライブラリの設定については,「14.3.3 コンテナ拡張ライブラリの機能を使用するための設定」を参照してください。