Cosminexus V9 アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)

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13.7.2 J2EEアプリケーションの状態と入れ替え

リデプロイ機能では,J2EEアプリケーションが開始・停止の状態に関係なく入れ替えできます。

開始状態のアプリケーションを入れ替えた場合,および停止状態のアプリケーションを入れ替えた場合について説明します。

<この項の構成>
(1) 開始状態のJ2EEアプリケーションを入れ替えた場合
(2) 停止状態のJ2EEアプリケーションを入れ替えた場合

(1) 開始状態のJ2EEアプリケーションを入れ替えた場合

開始状態のJ2EEアプリケーションを入れ替えた場合,入れ替え後のJ2EEアプリケーションも開始状態になります。

開始状態のJ2EEアプリケーションをリデプロイすると,次のような流れで入れ替え処理が実施されます。

  1. J2EEアプリケーションを停止する
  2. J2EEアプリケーションを入れ替える
  3. J2EEアプリケーションを開始する

それぞれの処理については,タイムアウトがあります。

停止時のタイムアウト
J2EEアプリケーションの停止処理の実行時間が,サーバ管理コマンドでタイムアウトとして設定した時間を超えた場合,J2EEアプリケーションは強制停止されます。強制停止を実施後,強制停止で設定したタイムアウト値の時間を超えてもJ2EEアプリケーションが停止しない場合は,サーバ管理コマンドは異常終了します。
タイムアウトの設定については,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編」の「cjreplaceapp(アプリケーションの入れ替え)」を参照してください。
なお,タイムアウトの時間には,次に示す順序で,最初に取得できた値が適用されます。
  1. サーバ管理コマンドに設定されたタイムアウト値
  2. デフォルト値(60秒)

入れ替え時および開始時のタイムアウト
入れ替え処理,および開始処理の実行時間でタイムアウト値として設定した時間を超えた場合,サーバ管理コマンドは異常終了します。なお,タイムアウト値は,RMI-IIOP通信のタイムアウトに設定した時間が適用されます。RMI-IIOP通信のタイムアウトについては,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(EJBコンテナ)」の「2.11.5 RMI-IIOP通信のタイムアウト」を参照してください。

(2) 停止状態のJ2EEアプリケーションを入れ替えた場合

停止状態のJ2EEアプリケーションを入れ替えた場合,入れ替え後のJ2EEアプリケーションも停止状態になります。停止状態のJ2EEアプリケーションのリデプロイでは,アプリケーションの入れ替え処理だけが実施されます。