Cosminexus V9 アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)
アプリケーション内にapplication.xmlがある場合,ライブラリJAR以外はJava EE仕様に従ってapplication.xmlの内容からモジュールを決定します。ただし,application.xmlのバージョンが1.4以前の場合,ライブラリJARはアプリケーションサーバ独自の仕様に従って決定します。ライブラリJARは,application.xmlのバージョンがJava EE 5以降の場合と,J2EE1.4以前の場合とでモジュールの決定規則が異なります。ライブラリJARのモジュールの決定規則について,application.xmlのバージョンがJava EE 5以降の場合と,J2EE1.4以前の場合とに分けて説明します。
application.xmlのバージョンがJava EE 5以降の場合,次に示すファイルを除いて,ライブラリディレクトリ直下と,J2EEアプリケーションのルート直下にあるJARファイル(拡張子が小文字の.jarのファイル)がライブラリJARと見なされます。
application.xmlのバージョンがJava EE 5以降の場合のモジュールの決定規則を次に示します。
表11-9 application.xmlのバージョンがJava EE 5以降の場合のモジュールの決定規則
| <library-directory>タグの値 | ライブラリJAR※ | |
|---|---|---|
| 存在するディレクトリ | / | <ファイル名>.jar |
| /以外 |
|
|
| 存在しないディレクトリ | <ファイル名>.jar | |
| 存在するファイル | インポート時にKDJE42360-Eを出力してエラーにする。 | |
| 空文字 | <ファイル名>.jar | |
| タグ自体が存在しない |
|
|
次に示すファイル以外のJARファイル(拡張子が小文字の.jarのファイル)がライブラリJARと見なされます。
META-INFディレクトリ直下のapplication.xmlの<module>タグに<ライブラリディレクトリ>/<ファイル名>.jarと書いた場合,そのJARファイルはライブラリJARと認識されません。また,hitachi-runtime.jarもライブラリJARとして認識されません。ライブラリJARとして扱われるJARファイルの例を次に示します。
表11-10 ライブラリJARとして扱われるJARファイルの例
| EARファイル内のパス | application.xmlのバージョン | |||
|---|---|---|---|---|
| J2EE1.4 | Java EE 5以降 | |||
| <library-directory>の値 | ||||
| lib | library | タグなし | ||
| lib1.jar | ライブラリJAR | ライブラリJAR | ライブラリJAR | ライブラリJAR |
| lib/lib2.jar | ライブラリJAR | ライブラリJAR | − | − |
| library/lib3.jar | ライブラリJAR | − | ライブラリJAR | − |
(凡例)−:該当なし
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