Cosminexus V9 アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)

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11.2 属性の管理

アプリケーションサーバでは,DDとアプリケーションサーバ独自の情報を定義するファイル(cosminexus.xml)を使ってアプリケーションを定義できます。

アプリケーションサーバでのDDのサポート範囲を次の表に示します。

表11-2 アプリケーションサーバでのDDのサポート範囲

DDの種類 バージョン サポート有無
application.xml 1.2
1.3
1.4
5.0
6.0
DDなし(5.0)
DDなし(6.0)
ejb-jar.xml 1.1
2.0
2.1
3.0
3.1
DDなし(3.0)
DDなし(3.1)
web.xml 2.2
2.3
2.4
2.5
3.0
DDなし(2.5)
DDなし(3.0)
ra.xml 1.0
1.5

(凡例)
○:サポートする。
△:サポートするが,インポート時にDDのバージョンを書き換える。

注※
application.xmlのバージョンが1.2または1.3の場合,<context-root>がEARファイル内で一意でないときにも,インポート時にバージョンとして1.4が設定されます。

注意
バージョン3.0のejb-jar.xmlに指定できる要素
EJB-JARの<display-name>,インターセプタに関する要素,およびアプリケーション例外に関する要素が指定できます。これら以外の要素や属性を指定しても,無視されます。
具体的には,次の要素を指定できます。
  • /ejb-jar/display-name
  • /ejb-jar/assembly-descriptor/interceptor-binding,およびその配下の要素
  • /ejb-jar/assembly-descriptor/application-exception,およびその配下の要素
ejb-name要素に*を指定したinterceptor-binding要素が複数ある場合,いちばん上に記述された内容だけが使用されます。2番目以降の内容は無視されます。
<ejb-name>,<named-method>,およびその配下の要素すべてが一致する<interceptor-binding>が複数存在する場合,いちばん上に記述された内容だけが使用されます。2番目以降の内容は無視されます。
バージョン3.1のejb-jar.xmlに指定できる要素
バージョン3.1のejb-jar.xmlでは,バージョン3.0のejb-jar.xmlで指定できる要素に加え,次の要素が指定できます。
  • /ejb-jar/module-name

アプリケーションサーバでは,DDとcosminexus.xmlを別々に管理してJ2EEアプリケーションに含めることができます。cosminexus.xmlをJ2EEアプリケーションに含めることで,アプリケーションをインポートしたあとの属性ファイルの設定が不要になります。そのため,cosminexus.xmlを含むアプリケーションは,インポートしたあとそのまま開始して使用できます。

また,アプリケーションサーバでは,アプリケーションの属性を定義するDD(application.xml,ejb-jar.xmlおよびweb.xml)を省略できます。

11.3以降では,cosminexus.xmlを含むアプリケーションの作成のしかたおよび運用のしかたについて説明します。また,11.4以降では,DDの省略について説明します。