Cosminexus V9 アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)

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9.6 デバッグ用ログ(開発調査ログ)の利用

CDIを利用したアプリケーションの開発では,デバッグ用のログとして,開発調査ログを利用できます。

開発しているCDIアプリケーションで,障害や不具合などがあった場合,原因の調査および対象機能の詳細な動作を把握するために,開発調査ログを利用できます。

CDIを利用したアプリケーションでは,開発に関するメッセージが開発調査ログに出力されます。CDIを利用したアプリケーションで確認が必要なメッセージは,メッセージに出力されたクラス名から判断できます。メッセージを出力するコンポーネントと出力されるクラス名について,次の表に示します。

表9-5 CDIを利用したアプリケーションの開発調査ログに出力されるクラス名

コンポーネント名 出力されるクラス名 出力内容
CDI com.hitachi.software.cdi.weld.〜
com.cosminexus.cc.lib.jboss_interceptor.v2_0_0_CR1.〜

  • 障害に関するメッセージ
  • 設定ミスを知らせるメッセージ
  • 例外のスタックトレース
  • 機能の動作状況に関するメッセージ
  • 内部状態に関するメッセージ

なお,開発調査ログはデフォルトの設定では出力されません。必要に応じて設定を変更してください。

開発調査ログを出力するための設定,および開発調査ログの出力先,出力形式,ログレベルなどについては,マニュアル「アプリケーションサーバ メッセージ(構築/運用/開発用)」の「24.4 開発調査ログに出力されるメッセージ」を参照してください。

また,CDIアプリケーションで利用しているBean Validationの開発調査ログの詳細については,「10.6 デバッグ用ログ(開発調査ログ)の利用」を参照してください。