Cosminexus V9 アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)

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7.8.3 CJMSPブローカーの性能監視

CJMSPブローカーでは,CJMSPブローカーの性能情報(メトリクス)を監視できます。

CJMSPブローカーの性能情報には,ヒープサイズ,接続状況,受信メッセージの割合,送信メッセージの割合などの情報が含まれます。これらの情報は,コンソールに表示されて,ログファイルに出力されます。

CJMSPブローカーの性能情報の出力方法は,imq.metrics.intervalプロパティで指定します。このプロパティに指定した出力間隔で性能情報が出力されます。なお,デフォルトの設定は0(出力しない)です。

CJMSPブローカーの性能情報の出力例を次に示します。

 
KDAN24558-I Displaying broker metrics :
Connections: 10 JVM Heap: 13082624 bytes (1501448 free) Threads: 22 (14-1010)
 
In: 3001 msgs (631149 bytes) 4297 pkts (795219 bytes)
Out: 1253 msgs (263099 bytes) 5495 pkts (690645 bytes)
Rate In: 298 msgs/sec (62622 bytes/sec) 419 pkts/sec (77978 bytes/sec)
Rate Out: 125 msgs/sec (26271 bytes/sec) 540 pkts/sec (66573 bytes/sec)
 

出力項目について,次の表に示します。

表7-5 CJMSPブローカーの性能情報に出力される項目

出力項目 説明
Connections 接続状態のコネクション数です。
JVM Heap 使用しているJavaVMのヒープサイズと使用可能なメモリ量です。
Threads 使用されているスレッド数です。
なお,出力例では22となっています。特定の時間だけCJMSPブローカーに接続している場合,使用されているスレッド数は自動で更新されます。
( )内はスレッドプール値の最小値と最大値です。

最小値(14)
最小のスレッドプール値を示します(jmsサービスの最小値は10,adminサービスの最小値は4です。このため,最小値は14になります)。

最大値(1010)
最大のスレッドプール値を示します(jmsサービスの最大値は1000,adminサービスの最大値は10です。このため,最大値は1010となります)。
In CJMSPブローカーの受信メッセージ数です。
Out CJMSPブローカーから送信されたメッセージ数です。
Rate In CJMSPブローカーの受信メッセージの割合です。また,1秒間のメッセージ数と1秒当たりのメッセージパケットが表示されます。
Rate Out CJMSPブローカーから送信されたメッセージの割合です。また,1秒間のメッセージ数と1秒当たりのメッセージパケットが表示されます。