Cosminexus V9 アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)

[目次][用語][索引][前へ][次へ]

7.2.2 CJMSプロバイダのアプリケーションサーバ内での位置づけ

CJMSプロバイダは,CJMSPブローカーとCJMSPリソースアダプタという二つのコンポーネントで構成されます。CJMSPブローカーは,メッセージの送信先の管理をするためのコンポーネントです。J2EEサーバとは別のプロセスとして動作します。CJMSPリソースアダプタは,J2EEサーバからCJMSPブローカーに接続するためのリソースアダプタです。

これらのコンポーネントは,アプリケーションサーバだけで使用できます。

CJMSプロバイダのアプリケーションサーバ内での位置づけについて,次の図に示します。

図7-2 CJMSプロバイダのアプリケーションサーバ内での位置づけ

[図データ]

CJMSプロバイダを使用するJ2EEアプリケーションは,サーブレット,JSP,Enterprise Beanなどで構成されます。J2EEアプリケーションは,CJMSPリソースアダプタを経由して,CJMSPブローカーの機能を使用します。

CJMSプロバイダを使用してメッセージを送受信するプロデューサーおよびコンシューマーには,J2EEサーバ上のJ2EEアプリケーションが該当します。メッセージの送信側であるプロデューサーでは,サーブレット,JSP,Enterprise Beanなどが動作します。また,受信側であるコンシューマーでは,Message-driven Beanが動作します。送信側と受信側のJ2EEサーバが別のマシンにある場合は,両方のマシンにCJMSPリソースアダプタが必要です。

なお,JMSの機能を使用するJ2EEアプリケーションをJMSアプリケーションともいいます。