Cosminexus V9 アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)

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6.18 persistence.xmlの定義

この節では,persistence.xmlの定義について,CJPAプロバイダ独自の機能であるエンティティオブジェクトのキャッシュ機能の定義と,データソースの指定の注意を説明します。

<この節の構成>
(1) エンティティオブジェクトのキャッシュ機能の定義
(2) データソースの指定の注意

(1) エンティティオブジェクトのキャッシュ機能の定義

CJPAプロバイダで提供するエンティティオブジェクトのキャッシュ機能の定義は,persistence.xmlの<property>タグ内に指定します。persistence.xmlでのエンティティオブジェクトのキャッシュ機能の定義について次の表に示します。

表6-26 persistence.xmlでのエンティティオブジェクトのキャッシュ機能の定義

指定するプロパティ 設定内容
cosminexus.jpa.cache.size.<ENTITY> エンティティをキャッシュする場合のキャッシュサイズを指定します。
cosminexus.jpa.cache.size.default エンティティをキャッシュする場合のキャッシュサイズのデフォルトを指定します。
cosminexus.jpa.cache.type.<ENTITY> エンティティのキャッシュタイプを指定します。
cosminexus.jpa.cache.type.default エンティティのキャッシュタイプのデフォルトを指定します。
cosminexus.jpa.target-database 接続するデータベースの名前を指定します。

タグの詳細は,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「6.2.2 <property>タグに指定できるCJPAプロバイダ独自のプロパティ」を参照してください。

参考
ここで説明しているプロパティは,CJPAプロバイダ独自のプロパティです。persistence.xmlには,このほかにJPA仕様で定義されたプロパティを指定することができます。ただし,CJPAプロバイダの場合,JPA仕様で規定されているjavaxから始まるプロパティは使用できません。

(2) データソースの指定の注意

persistence.xmlでのデータソースの指定では,アプリケーションサーバの機能であるユーザ指定名前空間機能を使用して,リソースアダプタに別名を付けることができます。persistence.xmlの設定でリソースアダプタに別名を設定した場合は,Connector属性ファイルでもリソースアダプタの別名の定義が必要です。詳細については,「6.19 実行環境での設定」を参照してください。