Cosminexus V9 アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)
トランザクション連携機能を使用する場合,OpenTP1にはTP1インバウンドアダプタとの連携でトランザクションを発生させるように設定する必要があります。
一方,トランザクション連携機能を使用しない場合は,OpenTP1にTP1インバウンドアダプタとの連携でトランザクションを発生させないように設定する必要があります。それぞれのトランザクションの設定について,SUPまたはSSPの場合,およびMHPの場合に分けて表に示します。
表4-23 トランザクションの設定(SUPまたはSPPの場合)
トランザクション連携の有無 | 設定内容 | 説明 | |
---|---|---|---|
ユーザサービス定義 | dc_rpc_call関数 | ||
トランザクション連携機能を使用する | set atomic_update=Y | 引数flagsにDCNOFLAGSを指定します。 | 呼び出し元のOpenTP1のサービスグループのプロセスでトランザクションを発生させ,TP1インバウンドアダプタをトランザクションに含めます。 |
トランザクション連携機能を使用しない | set atomic_update=Y | 引数flagsにDCNOFLAGS | DCRPC_TPNOTRANを指定します。 | 呼び出し元のOpenTP1のサービスグループのプロセスでトランザクションを発生させますが,TP1インバウンドアダプタをトランザクションに含めません。 |
set atomic_update=N | 引数flagsにDCNOFLAGSまたは,DCNOFLAGS | DCRPC_TPNOTRANを指定します。 | 呼び出し元のOpenTP1のサービスグループのプロセスでトランザクションを発生させません。 |
注 OpenTP1のユーザサービス定義やdc_rpc_call関数の詳細は,マニュアル「OpenTP1 システム定義」またはマニュアル「OpenTP1 プログラム作成の手引」を参照してください。
表4-24 トランザクションの設定(MHPの場合)
トランザクション連携の有無 | 設定内容 | 説明 | ||
---|---|---|---|---|
アプリケーション属性定義 | ユーザサービス定義 | dc_rpc_call関数 | ||
トランザクション連携機能を使用する | mcfaalcapコマンドの-nオプションのtrnmodeオペランドに"trn"を指定します。※ | set atomic_update=Y | 引数flagsにDCNOFLAGSを指定します。 | 呼び出し元のOpenTP1のサービスグループのプロセスでトランザクションを発生させ,TP1インバウンドアダプタをトランザクションに含めます。 |
トランザクション連携機能を使用しない | mcfaalcapコマンドの-nオプションのtrnmodeオペランドに"trn"を指定します。※ | set atomic_update=Y | 引数flagsにDCNOFLAGS | DCRPC_TPNOTRANを指定します。 | 呼び出し元のOpenTP1のサービスグループのプロセスでトランザクションを発生させますが,TP1インバウンドアダプタをトランザクションに含めません。 |
mcfaalcapコマンドの-nオプションのtrnmodeオペランドに"nontrn"を指定します。 | set atomic_update=Y またはset atomic_update=N |
引数flagsにDCNOFLAGSまたはDCNOFLAGS | DCRPC_TPNOTRANを指定します。 | 呼び出し元のOpenTP1のサービスグループのプロセスでトランザクションを発生させません。 |
注 OpenTP1のアプリケーション属性定義,ユーザサービス定義やdc_rpc_call関数の詳細は,マニュアル「OpenTP1 システム定義」またはマニュアル「OpenTP1 プログラム作成の手引」を参照してください。
注※ mcfaalcapコマンドの-nオプションのtrnmodeオペランドに"trn"を設定し,set atomic_update=Nを設定した場合,MHPは設定誤りのため異常終了します。
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